朝晩は冷えるくせに昼間はまだ暑い!という絶妙な季節。
皆様体調は崩されていませんでしょうか、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
そんな寒暖差の大きい季節に重宝するのは長袖シャツだろ!!という事で、前回のエントリでもPOLO JEANSのワークシャツを紹介させて頂きましたが、今回 筆を執るのも同じく長袖シャツネタです。こちら。
左右に付いた胸ポケットに、開きが深めのオープンカラーシャツといえば、、、
御存知、MOJITO/モヒートのアブサンシャツ!!
もっと言えば、【絶妙にバーガンディーが効いたチェックパターン】と【優しい毛足のネル生地】というゴリゴリの秋冬カラー&素材を用いたシャツ故に、今の季節を逃すと次に紹介するのは1年後になっちゃう【今の季節だからこそ着たい】大本命シャツです。
ちなみに、コイツはこのタイミングで筆を執るべく、年明けから10か月近く我がクローゼットの中で温められていた2024年の虎の子アイテム。
是非ともコイツに秘められた魅力や蘊蓄、しっかりと計算されたディテールをチェックしてみてください!!!
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モヒート?アブサン??ヘミングウェイ???
モヒートのアブサンシャツ
コレを聞いてピンとくる人は相当にファッション偏差値の高い御仁かとお見受けします。
それこそ私奴も(恥ずかしながら)昨年まではモヒートというブランドすら知らなかった無知っぷり(爆)でしたが、フラっと立ち寄ったセレクトショップで見つけたのがココンチ。なんなら、その時に手に取ったアイテムこそがアブサンシャツでして『めちゃめちゃカッコいいシャツがあるやんけ!』と、以来モヒートというブランドを調べる様になります。
ちなみに、ブランド名である【MOJITO/モヒート】はアメリカの文豪ヘミングウェイが愛飲していたカクテルに由来しています。
というか、むしろブランドのコンセプト自体が
ヘミングウェイの人物像や時代背景、生活シーンなどをそれぞれのアイテムのディテールで表現しています。MOJITOとは、この稀代の文豪へのオマージュであり、男たちのための“道具としての服”の名でもあります。
になっていますと記載されている通り、バリバリのヘミングウェイのフューチャーっぷり。それ故、どこか男臭いのに繊細なイメージが香るブランド。
もっといえば、今回ご紹介するアブサンシャツも、モヒートと同じくヘミングウェイが愛したお酒【アブサン】に由来するのもグッとくるポイント。
それこそ【アブサン】は幻覚作用だったり強烈な中毒性があるデンジャラスなお酒(いま流通しているアブサンはデンジャーな成分は除去(規定値以下)されて発売されている)なんですが、そんなアブサンくらい着た人を虜にするシャツっていう由来もいいでしょ。(爆)
どこか男臭いディテールが良い
そんなアブサンシャツ、、、というかモヒートというブランド自体がそうなんですが、どこか骨太で男臭い雰囲気が私奴の気分にビタビタにハマるんですよね。
でいえばそれこそ、ブランドのラインナップ、フィッシャーマンズニットや、サファリジャケット、コーデュロイパンツとか、いわゆる“ヘビーデューティー”と言われるクラシックなアイテムが多いのも特徴です。
当然、今回筆を執るアブサンシャツにもクラシックで男臭いディテールがたっぷり詰め込まれているもんで、その辺りも含めてご紹介したいと思います。
深めに設計されたオープンカラー
まず、アブサンシャツの特徴として外せないディテールといえばコレでしょう。
オープンカラーネック!!
それこそ、このシャツはキューバに移住した往年のヘミングウェイが愛用していたシャツがデザインソースになっているのですが、その中でも細かいこだわりを感じるポイントが、
この深いオープンカラーネック。
というのも、これはヘミングウェイの写真をググるとオープンカラーシャツを着ている写真が多く出てくるのですが、その中でも第1ボタン位置が低い写真が結構多く見られるんですよね。
なんなら、その第1ボタンすら外している(爆)写真も多く、そういったヘミングウェイの嗜好も踏まえてネックが深く設計されている、、、と考えると、こういった蘊蓄もちょっと楽しいでしょwww
他のオープンカラーシャツと比較してもネックの深さはピカイチ。
このネックの深さ故にクラシック感&男臭さが出て結構好きです。
ちなみに、ヘミングウェイは『首が詰まった幅が苦手、、、』という事もあってオープンカラーシャツを愛用していたと言われているのですが、、、
けどタートルネックを着たこの写真が有名なのは謎だなwww (爆)
身幅はワイドなボックスシルエット
そんな深いオープンカラーの設計からも分かる通り、シルエットにも拘りがあるのがアブサンシャツ。
それこそ、リラックス感のある第1ボタン位置と合わせて、身頃もゆとりのあるボックスシルエットになっているのが抜群にカッコいいんです。
むしろ、昨今のワイドシルエットで流行った全体的なサイズアップ感でとは一線を画す“リラックスしたゆとり感”がクラシックで良いんですよ。
こういうシャツでボックスシルエットってのは雰囲気が出ていいんだよなぁ。
着丈が長すぎないのも大人っぽくていいでしょ。
また、細かい所で言うと裾にちょっと深めのサイドスリットが入っているのも◎。
このスリットが風でフワッとなるのを想像すると、春夏用のアブサンシャツも欲しくなっちゃう。(爆)
まさかのアメリカ名門シャツメーカー謹製
ちなみに、このアブサンシャツはモヒートのブランド設立当初から展開されているアイテムなのですが、モヒートが始動した2010年頃といえばタイトフィット全盛期。今でこそ市民権を得たオープンカラーシャツなんてまだまだ流行の兆しもなかった時代です。
それこそオープンカラーシャツなんて、ロカビリーやルード、はたまたアロハシャツといったごく一部のカルチャーとして使われるディテールだったこともあって、当時MOJITOがオープンカラーシャツを作ろうにも日本国内では納得のいく工場が見つからない苦労があったそうです。
ただ、そんな時に白羽の矢がたったのが、まさかのアメリカの名門シャツメーカー、INDIVIDUALIZED SHIRTS。
まさにブランドデザイナーである山下御大の熱量と、INDIVIDUALIZED SHIRTSの代理店であるメイデンカンパニー社の慧眼という奇跡から生まれたこのコラボレーションとなるコイツは、奇しくもヘミングウェイの故郷であるアメリカでアブサンシャツが作られる、、、という“変則的な逆輸入”となりました。こういった蘊蓄もグッとくるよなwww
ちなみに、今でこそ日本国内で製造を行っているアブサンシャツですが、当時の縁もあって今でもINDIVIDUALIZED SHIRTS謹製のアブサンシャツは稀にリリースされています。
いわば、INDIVIDUALIZED SHIRTS製のアブサンシャツこそが、ある意味オリジナル。
何を隠そう、私奴もそういったストーリーに惚れてコイツを入手しました(爆)。
なんなら、今回ご紹介するアブサンシャツは【毛足が短くて肌触りの良いネル生地】が使われている事もあって、着心地と肌触りも上々です。
なんならシャツ専業メーカーであることも手伝って、、、
剣ボロまでビッチリと作り込んでくれるハイクオリティっぷり。
また、背面はサイドプリーツ。お家芸であるボックスプリーツは封印されていますが、この手のシャツを考えるとサイドプリーツの方が雰囲気に合いますね。
こういった【ルックス】【着心地】【ストーリー性】の3拍子が揃ったシャツを見るとワクワクするのは私奴だけじゃないでしょ!?
秋冬素材で合わせたら雰囲気抜群!
そんなアイテム単体で見ても抜群の魅力を醸し出しているアブサンシャツですが、着用してみるとその魅力は更に倍増します。
それこそ、渋めの色使いや素材使いの多いアブサンシャツはロカビリーやクラシックアメリカンな格好との親和性が高い為、私奴の趣味嗜好にもバチバチにハマるんですよね。
というわけで、ここからはアブサンシャツのスタイリング案についても考察してみましょう。
ツイードキャスケットとの相性はピカイチ
まず、私奴がアブサンシャツをスタイリングする上で相性が良いと感じたのがキャスケット。
オープンカラーシャツというクラシックなディテールが、同じくクラシックな雰囲気のあるキャスケットにハマるんですよね。
ちなみにコイツはかつて紹介したドライボーンズのキャスケットなのですが、過去に購入したアイテムにバチっとハマると嬉しいですね。こんな感じです。
それこそ秋冬仕様のネル生地と、ツイード生地との相性は言わずもがな。
なんならパンツもブラウンに揃えると全体的な色味に統一感が出るのでビシッとハマりますね。
ネルシャツゆえのグランジ感も!!
また、ネル生地というディテールを起点に考えるならば、相性がいいのは毛足の長いカーディガン。
それこそ、上のスタイルにモヘアのカーディガンを羽織るだけでも秋冬はバッチリ。
ちょっとしたロッキンな男臭さも感じれるお気に入りのスタイルです。
また、いわゆるグランジなスタイルを求めるならば、フロントボタンを全開にしてフェードしたジーパンを合わせてもハマる!!
というか、このチェック柄が『派手過ぎないのに地味過ぎない』というバツグンな塩梅なもんで、、、
やっぱりこのシャツ買って正解だった是!!
あとがき
ちなみに、本エントリではヘミングウェイについて さも知った口調で語っている私奴ですが(それこそヘミングウェイという名前は知っていましたが)、実はヘミングウェイのご尊顔含めて認知したのは、モヒートというブランドを知ってからなのはココだけの秘密ですwww(猛爆)
それこそ、私奴がイメージしていた詩人や小説家といえば、どこか線が細くてインドアな印象でしたが、ヘミングウェイを調べれば調べるほどヘビーデューティーな雰囲気を醸すナイスガイである事が判明www
それこそ恰幅のいい体格に堂々と蓄えられたヒゲという、理想のおじいちゃん的な風貌だったりするので、これはこれで逆に興味が湧いてきましたwww
それこそ、恥ずかしながらヘミングウェイの書いた本というのは読んだ事もなかったもんで、これを機に代表作である『老人と海』から読んでみようかと思います。
思えば、かねてより【洋服】から【音楽】(または【音楽】から【洋服】)というカルチャーの連携は体験してきたものの、この歳になって【洋服】から【文学】という新しいカルチャー連携が生まれるなんて思いもよらなかったわwww(爆)
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