こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
新年早々から(というか旧年中からww)【2024年の欲しいものランキング】にランクインしたアイテムを乱痴気騒ぎの如く誘致を続ける私奴ですが、実は『毒を喰わらば皿まで!』の精神にて 年始早々からフルスロットルでトバしすぎてしまった物欲解消案件がもう一つあります。コチラ。
アーネル!!!!!!!(猛爆)
そう、これぞジェームスディーンからジョニーデップ、はたまた多くの著名人が愛用するアメリカの伝説的なメガネブランド、タートオプティカルからリリースされた名作モデル、ARNEL / アーネル(の復刻モデルwww)です。
それこそコイツを誘致した裏側を言えば、今年はカレンダーの関係で仕事始めが例年より早く、『折角の連休なのに何もできない!!』というムシャクシャが募った結果、
そうだ!メガネを買おう!!
とクルマに乗り込み、気がつけば支払いをしていた、、、という記憶喪失型の物欲解消(猛爆)をキメた案件ですwww
ただ、今回アーネル(の復刻モデルwww)を購入してみたものの、調べれば調べる程、世の中にはいろんな亜種ブランドが存在することが分かります。なんなら『アーネルが欲しいけど、どのブランドをどういった基準で何を選べば良いのか分からない、、、』と悩まれている方も多いのでは無いでしょうか。
というわけで今回は、そんな復刻アーネル購入に悩む諸兄諸姉諸君へ向けたガイドラインを作るべく、
- 各ブランドの特徴
- 私奴が選んだ基準と所感
- 実際にフィッティングしてみた感想
も含めてズバッと購入後の初期レビューをキメたいと思います!!
憧れのアーネル。是非ご自身が満足できる一本を選んでみてください!!!
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タートオプティカルとは
よもや本エントリをご覧の方であればご存知かと思いますが、タートオプティカルといえば1948年にニューヨークで創業された、アメリカンアイウェアを語るに際し外せないブランドです。
それこそ、リーバイスのポスターとしても有名な上の写真でジェームスディーンが掛けているのはタートオプティカルのアーネルだし、ジョニーデップが映画/プライベート問わず愛用しているのもココんちのアーネル。
なんならジョニーデップのおかげで人気が再燃し、ヴィンテージ市場のタートオプティカルの価格は今では恐ろしく高騰中。 ブランドとしてのバックボーンは勿論、現存するタマ数の兼ね合いもあって、名実ともに伝説のブランドとなっています。
現在、タートオプティカルはいっぱい存在する(爆)
そんな伝説的なブランドとなったタートオプティカル。
ただ、歴史的に言えば、70年代にブランドは閉鎖(一部別ブランドのOEMをやっていた、、、というウワサはありますが)しており、現在では母体は消滅しています。したがって、現存する【タートオプティカル】の名を冠したブランドはいずれも復刻ブランドになります。
ちなみに、現在買える【タートオプティカル】を冠したブランドと販売価格はこんな感じです。
少し解説すると、①の【TART OPTICAL】は言わずもがなのオリジナル。唯一ホンモノと呼べるのはコイツだけですね。現在ではタマ数も少なくなってきており、市場では状態の良いデッドストックは100万円を超える価格で取引される事も珍しくあるません。正直、状態が悪かったりするとレンズをハメたり、テンプルをフィッティングする際にフレームが割れたり折れたりするリスクがあるので、我々のような小市民にはなかなかハードルが高いアイテムだったりします。
一方で、そんなオリジナルに比べるとまだ手に取り易い価格帯で、且つ、フレーム劣化のリスクがないのが復刻ブランド。中でも有名なのは、アメリカで商標を取得している②の【Tart Optical Enterprises】でしょうか。
タートオプティカルの創業者であるタート御大が引退なさる際に、ブランド権利を譲渡したのがココんちという事で、世界で唯一”当時のロゴ”や、”ARNEL”、”F.D.R.”といったモデル名が使えるブランドとなっています。もっと言えば、Made in USA というバツグンの謳い文句は今も健在で、日本では未展開ながら気になっている方も多いのではないでしょうか。
また、同じ復刻ブランドとして近年注目を集めているのが③の【Julius Tart Optical】。
ココんちの強みは、なんといっても オリジナルのタートオプティカルの創業者であるジュリアス・タート御大の甥っ子であるリチャード・タートさんが参画している事で、当時の図面や資料を大量に有している為、他の復刻ブランドでは実現できない細かな箇所まで再現するというコンセプトで目下大注目となっています。もっといえば、甥っ子さんの参画により、”正当な血筋を継承”という中世貴族みたいな謳い文句(爆)で攻めてくるのもグッとくるブランドです。
あとは、歴史的モデルである”ARNEL”の名を冠した④【Tart Optical ARNEL】という日本ブランドや、韓国ブランドながら、ガッツリ⑤【Tart Optical】というブランド名を商標取得したブランドだったり、あくまでもブランド名だけでみても、これだけ亜種が存在するのがタートオプティカルです。
ただ、これだけ同じような復刻ブランドが乱立している事や、それこそブランド名こそ違えどアーネルのシェイプを踏襲したモデルが世の中にゴマンとある実情を考えるならば、、、
復刻モデルを選ぶとしても、何を重視するのか?によって選ぶ基準は変わってくるんですけどね。
そんな中、タートオプティカルアーネルを選んだ理由
さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんな復刻ブランドがひしめく中、今回私奴が選んだのは、【Tart Optical ARNEL】のJD-04 というモデルです。
まぁ本音を言えば、オリジナルが欲しいのはヤマヤマなのですが、
- 近所にヴィンテージのタートオプティカルの取り扱いが無い
- そもそもアーネルのサイズ感や、掛けた時の雰囲気が掴めていない
- そんな状況でン十万円をネットで買うのは怖すぎるwww
という事で(爆)、最初は復刻版で塩梅を見てみよう!!となったというワケです。
ちなみに、各復刻ブランドの背景(+日本国内での流通状況)を鑑みると、日本で買うなら、【Julius Tart Optical】か【Tart Optical ARNEL】の2択になっちゃうのは上述の通り。
それこそ、ブランド背景や蘊蓄、ネタとしてブログに書きやすいのは【Julius Tart Optical】にも関わらず、何故今回 【Tart Optical ARNEL】を選ぶに至ったのか。
実はココにはブランドの背景や蘊蓄以上に、壮大なディテールに対する攻防戦が繰り広げられていたのでした!!
というわけで、ココからはそんな攻防の一部始終を残しておきたいと思いますので、私奴と同じ悩みを抱える皆様はぜひ参考にしてみてください。
メガネの素材に拘るなら、、、
ではまず最初は素材のお話から参りましょうか。
そもそも論で言えば、(上述した通り)オリジナル以外はどれも復刻ブランドとなるので基本的には好きなブランドを選んでいただければ良いのですが、実は各ブランドで使われている素材に違いがあるのはご存知でしょうか。コチラ。
一部、日本展開のない【Tart Optical Enterprises】は情報が取りきれなかったものの、実は大半の復刻ブラントはフレーム素材に”アセテート”が使われているのに対し、なんと【Tart Optical ARNEL】は一部のモデルだけオリジナルを踏襲した”セルロイド”が使われているんです。
まぁ”セルロイド”と”アセテート”の違いについて説明すると長くなるので割愛しますが、両者の特徴を乱暴に挙げればこんな感じでしょうか。
- アセテート;生地の柄や色味が作り易い。柔らかくて変形しやすい。
- セルロイド;硬くて型崩れしにくい。独特のツヤがある。燃えやすい。
このような特徴がある中で、【適度な硬さで型崩れしにくい】という材質的な特徴はもちろんですが、何故セルロイドという素材に心惹かれたのかというと、、、
セルロイドだからこそ生まれる独特のツヤ感こそ、【古き良きメガネが放つオーラの要因】だと思っているから。
それこそ、セルロイドは非常に燃えやすい(危険物第5類として取扱いが消防法で定められている)ゆえに『管理や運用が大変!』という事で、アセテートが主流となっている現在の情勢を鑑みても、ひょっとすると セルロイドは将来的に貴重になっていく可能性すら香る、メガネの歴史的にも面白い素材なんですよね。
ちなみに セルロイドが使われているのは【Tart Optical ARNEL】の中でも ブラックとこのウォルナットだけ。
ちょうどベッコウ柄のフレームを探していた私奴にとって、このラインナップはドンピシャすぎるだろwww。
そう考えると、例えブランド背景の蘊蓄としては【Julius Tart Optical】の方が秀逸だとしても、将来的なエイジングを考えるならばセルロイド特有の素材感は期待値が高いし、オリジナルを踏襲した素材使いに注目したい方にとっては【Tart Optical ARNEL】という選択肢は大アリでないでしょうか。
メガネの掛け心地に拘るなら、、、
また、【Tart Optical ARNEL】のディテールにおいて、地味に嬉しかったのはこの【鼻あて】の具合でしょうか。
まぁこれの塩梅はお顔のサイズ感に影響される所が大きいと思いますが、私奴はこの高盛りされた鼻あてのおかげで【Tart Optical ARNEL】の方がかけ心地が良かったというのも大きかったですね。
ちなみに【Julius Tart Optical】と【Tart Optical ARNEL】の生産拠点はどちらも日本のメガネ産地の雄、鯖江です。それもあって、もともとアジア人にもフィットしやすい様に鼻あてが高く設計されているものの、、、
【Tart Optical ARNEL】の方が『より鼻あてが高く設計されている=日本人にフィットしやすい』というのは皆様もなかなか知らない情報ではないでしょうか。
実際、メガネって長時間かける物なので、掛け心地が大切なのは言わずもがな。
幸い私奴が購入したショップでは【Julius Tart Optical】と【Tart Optical ARNEL】の両方の取り扱いがあったので実際に掛け比べしてみましたが、やはり微妙な違いがあったりするんですよね。
眼鏡ケースの渋さに拘るなら、、、
また、これは予想外のパンチだったのですが(爆)、
想定外に【Tart Optical ARNEL】のメガネケース(ジュラルミンケース)がカッコイイんですよね。
というのも、これは単純に私奴の趣味の話になるんですが、、、このジュラルミンケースが、ドイツの高級メガネケースブランドである【ラインホルトキューン】にクリソツで、一人でガッツリ盛り上がったのはココだけの話ですw(爆) ちなみに、ラインホルトキューンというのがコレ。
兼ねてより、ラインホルトキューンのメガネケースが欲しかった私奴としては、まさに『キュン!!』としたオプションでした。
ええ、ラインホルト”キューン”だけに!!(猛爆)
いうて、単純なストーリー性や細かな仕様に拘るなら、、、
ただ、ココまで色々とポジショントーク(爆)をしてみたものの、、、
やっぱりブランド背景を鑑みると【Julius Tart Optical】の魅力も無視できないんですよね。(猛爆)
それこそ今回はベッコウ柄(セルロイド素材)のメガネを探していたので【Tart Optical ARNEL】がハマったのは事実ですが、次にグレーのクリアフレーム(アセテート素材)を狙うのであれば、【Julius Tart Optical】が筆頭候補になる予感はプンプンですwww
まぁ正直言えば、双方が手元にあった方が比較エントリを書くにも都合が良さそう、、、なんてスケベ心があるのも事実ですが(爆)、やはり蘊蓄やサイドストーリーにワクワクする性分は幾つになっても治る気配はありません。
あとがき
そんなこんなで今回の【Tart Optical ARNEL】 のレビューは如何でしたでしょうか。
上述の通り、個人的にもこのモデルを選んだ事に後悔はないですし、掛ける度に感じるワクワク感含めて超お気に入りとなっています。
ちなみに、こいつは元々カラーレンズが入っているので伊達メガネとしても秀逸ですが、意外と度付きレンズに薄いお色を入れるのもオススメですよ。
私奴はお仕事でも使いたかったので、10%程度のブラウンカラーを入れてもらいました。
紙に透かすと分かりやすいものの、掛けてしまえばお肌の色と馴染むので 意外とカラーレンズだと気付かれないのもニヤッとできるポイントです。
もっといえば、15%以下の色付きレンズなら夜間の運転も問題ないですし、ブラウンカラーを選べばPC作業時の目の負担を低減してくれる機能性も◎。
1月に引き取って以降、早くも【2024年の買って良かったランキング】に食い込んでくる予感です(爆)。
それこそ、格安メガネが台頭してきた昨今、『わざわざ高いメガネを買う意味ってあるの??』と考える事もありますが、
これは実体験も含めてですが『壊れたら買い換えればいいや!』と割り切れるモノと、『これを大切に永く使うんだ!』と思えるモノを使う場合、やはり後者の方が圧倒的に幸せを感じるケースは多いんですよね。
決して安いものを否定する意図ではありませんが、価格が安くても自分が本当に惚れたアイテムに囲まれて生活するのはそういう楽しさがあるんだよなぁ。
例え1年に1つづつといったペースでも、そう言ったモノを増やす事ができれば人生はまだまだ楽しくなりそうです。
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