こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
焼けるような日差しがジリジリと照らすこの季節。
聞く所によれば、いくらお肌に日焼け止めを塗ろうとも 目から紫外線を吸収する事でお肌にシミやソバカスを作っちゃう人体の不思議メカニズムがあるそうで、対策としてサングラスやUVカットレンズが有効みたいです。皆様、今夏のサングラス/メガネ事情は如何でしょうか。
ちなみに私奴は、そんなサングラス/メガネが大活躍する季節を見越して、過ぎたる6月に新たなメガネを購入していました。こちら。
Mr.Gentlemanの【JIMMY】!!
古くはジェームスディーン、今ではジョニーデップが愛用する所謂“アーネルタイプのメガネ”でして、奇しくも昨年末に購入したメガネの“バリエーション違い”を購入する格好となりました。
実際、アーネルの顔馴染みの良さ故に『機会があったらもうひとつ欲しいな、、、、』とは思っていましたが、まさか半年スパンで購入するとは自分でも予想外でしたww(爆)
ただ、このメガネ。巷に溢れるアーネルオマージュ系メガネとは一味違った【見れば見るほど物欲を刺激するディテール】や【見て分かる通りのナイスルックス】も相まって、ふらりと寄ったメガネ屋さんで即決してしまった衝動的物欲解消案件!!
もっと言えば、購入後約1ヶ月の慣らし運転の結果でも【掛け心地】【ルックス】【作り込み】と、正に3拍子揃った傑作の予感をビシビシ感じるんですよね。
正直、『タートオプティカルのアーネルに憧れがある』と言った方には、ヴィンテージのタートオプティカルや、復刻版ならジュリアス・タート、もしくはタートオプティカル・アーネルをオススメしますが、
- アーネルは持っているから2本目はチョットひねりが欲しい
- オリジナルには拘らないけどカッコいいメガネが欲しい
- デザイン性と作り込みの良いメガネが欲しい
と言った方にとっては、
Mr.Gentlemanの JIMMY はビタハマりできるメガネではないでしょうか!!
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Mr.GentlemanとJIMMYってなに!?
さて、今回私奴が衝動買いしたブランドはMr.Gentleman。実はココンチは2012年にスタートしたブランドで、現時点でブランド設立から12年が経過している実績のあるジャパンブランドです。
また、製造はメガネブランド御用達の福井県鯖江市。
最近では『鯖江市で作っていると言えばソレっぽいだろ?』的な売り文句(というかイメージ戦略)で【鯖江メイド】が謳われている印象がありますが、ココンチはそんな中でもパーツの加工熟練度が高い限られた工房/職人さんによって作られたメガネ。クオリティには定評があります。
ちなみにモデル名である【JIMMY】は、かのジェームス・ディーンの愛称からつけられており、本モデルの元ネタもまさしくタートオプティカルのアーネル。
思えば、今や数多のブランドからアーネルのオマージュモデルが乱立していますが、ソレでもMr.Gentlemanだからこそ実現しているディテールやデザインもあるもんで、今回はその辺りを突っ込んでレビューしてみたいと思います。
ツートーンフレームの色気とかっこよさ
まず、Mr.GentlemanのJIMMYにおける魅力といえば、コレでしょう。
何を隠そう私奴もコレこそが一目惚れ&衝動買いに至った元凶(爆)です。
そう、リムの上下で切り替わるツートーンカラー。
それこそアーネルのツートーンカラーと言えばブロウ部分(リムの上側)だけ色の付いたこちらがお馴染みです。
サーモントっぽくも見える知的なデザインは、ビジネスシーンでもビタビタにハマりそうです。
こちらのタイプがお好きな方は復刻ブランドをチェックしてみてください。
一方で、そんなオリジナルデザインに敬意を払いつつも そこを飛び超えてくるのがオマージュブランドの強み!!
もっと言えば、このツートーンパターンは、かのビル・エヴァンスが愛用したアメリカンオプティカルの名作“JAZZ”っぽさがあるのがまた良いんです。こちら。
このレンズの下半分だけクリアフレームになるのがジャズのツートーンカラー。
ビル・エヴァンスも渋くてカッコいいし、ジャズはジャズで語れる背景のあるモデルなので言わば、“アーネル”と“ジャズ”のマッシュアップ的なこのデザインは俺得すぎるだろ!!
さらに遠目ではブラック×クリアという配色かと思いきや、実はダークグリーン×シャンパンゴールドという色合わせも渋すぎる!!
このシャンパンゴールドが上品 且つ、顔馴染みが良くって良いんだよなぁ。
もっと言えば、ダークグリーン部分にも隠れディテールがあって、、、
実はマーブル生地になっているという凝りっぷりが最高。こう言った複雑な色柄が実現できるのがアセテート素材の魅力です。
それこそ、オリジナルを踏襲するならセルロイドの方が雰囲気が出る所を、こう言った形でアセテートのメリットを提案してくれるのも嬉しいんだよなぁ。
それこそMr.Gentlemanには単色カラーのフレームもラインナップされていますが、ココンチを選ぶならやはりこのツートンカラーがイチオシです。
むしろ、実名復刻ブランドではやらないであろうデザインを、ブランド独自の感性でミックスできるのがオマージュモデル故の魅力ですから、ソレを真っ先に実現しているモデルこそがMr.GentlemanのJIMMYと言えるのではないでしょうか。
テンプルの肉抜き/肉盛りの掛け心地
また、デザイン面以外でも実用的なディテールが盛り込まれているのがココンチの強みでしょう。
例えば(上の写真がまさにそうですが)、テンプルにもがっつりネタが仕込まれていました。
というのも、
こんな感じでテンプルに肉盛りが入れられている事で、かけた時のフィット感が抜群に良いんですよね。こう言ったディテールもオマージュモデルのメリットですね。
いうてアーネルも丁寧にフィッティングしてもらったので、別に肉盛りがなくても掛け心地は上々なのですが、JIMMYに至っては特段フィッティングをせずともピタッとハマったのが印象的でした。
まぁフィット感には個人差があるのであまり風呂敷は広げられないですが、少なくとも私奴にとっては上述したエピソードも含めて【まさに出会うべくして出会ったビタハマり案件】だったと衝動買いを正当化しています(爆)
クリングスタイプも意外とアリ
また、テンプル部分の肉盛りと合わせて抜群の掛け心地を実現してくれるのが、クリングスタイプのノーズパッドです。
これもオリジナル(復刻モデルも)は一体物のノーズパッドが採用されているのですが、鼻の低いアジア系の我々にとってはフィッティングが甘くなるというデメリットがありました。
私奴の復刻アーネルは鼻当てに高さがあるモデルなので、そういった不安にはアジャストされているのですが、それでも比較すると やはりクリングスタイプの方がフィット感はいいです。
ちなみに、クリングス部はパッドも含めてチタンで作られている贅沢使いも魅力。
チタンは脂が付きづらい≒着用時にズレにくかったり、汗や脂で劣化しにくかったりと実用性も◎。
そういう意味では【カラーデザイン】【素材使い】【テンプル形状】【クリングスパッド】と、オリジナル至上主義の方から見れば【邪道】と揶揄されそうなディテールがてんこ盛り(爆)のこいつ。
しかし、逆説的に言えば、
- その辺りのしがらみが気にならない方
- 既にアーネルを持ってて、ひねりが効いた2本目が欲しい方
にとっては、デザインと実用性が高レベルで混ざり合ったメチャメチャおすすめできる一本になっているのではないでしょうか。
四角錐型のリベットデザインがグッと来る
また、JIMMY(というかMr.Gentleman)のアイデンティティとも言えるディテールこそが、このリベットデザインでしょう。
それこそ、オリジナルのアーネルはひし形(もしくはジェームスディーンが愛用していたのは蝶ネクタイ形)のリベットが使われているのですが、これもジーパンのバックポケットステッチよろしく各ブランドでそれぞれ特徴があるんですよね。例えばこんな感じ。
実名復刻モデルやモスコットはオリジナルを踏襲したひし形デザイン(実はモスコットは凹凸が微妙に違う)である一方で、(一部ブランドだけの抜粋ながら)EYEVAN、DIGNA、Mr.Gentlemanを見ても分かる通り、各ブランドで微妙に形が違うんですよね。
中でもジェームスディーンを意識したDIGNAとMr.Gentlemanはコンセプトが明確。ど直球に蝶ネクタイ形のリベットを採用したDIGNAに対して、Mr.Gentlemanは四角錐というひねりが見られます。
ちなみにコレは私奴の憶測ですが、Mr.Gentlemanが四角錐のリベットを採用した理由は他ブランドとのカブりを避ける為だとは思うのですが、、、
きっとこんな感じで『四角錐は、光の反射で蝶ネクタイ形っぽく見える=ジェームスディーンのオーマジュ』といった、隠れディテールを狙ったんじゃないか!?と妄想してニヤニヤしています(爆)
まぁ、実際はリベット形状よりも、奇しくもDIGNAのモデル名も“JIMMY”で、モロかぶりしてる方が気になるけどな!!(猛爆)
ちなみに、上述したノーズパッドもそうですが、
リベット含めて金属パーツが全てシャンパンゴールドに統一されているのも非常にグッとくるポイントです。シルバーカラーのキラッとした感じではなく、このシャンパンゴールドの光沢がフレームカラーとも絶妙にマッチするもんで、、、
やはりデザイン面ではかなり秀逸だわ。(しみじみ)
ここはどうなの?見え隠れするコストカット事情
上述した物欲ポイント(特に絶妙なツートーンカラー)に心を奪われ、購入に至った私奴ですが、それでもやはりこのメガネをまじまじと観察していると少し気になるポイントも出てきました。それがこちら。
そう、5枚蝶番!!
というのも、これくらいの価格帯の(アーネルオマージュ系)メガネだと7枚蝶番が使われる事が多いんですよね。それこそヴィンテージのアーネルは7枚蝶番ですし、復刻モデルだってもちろん7枚蝶番。
一般的に蝶番の枚数が多い方がねじれや上下の衝撃に対して強い≒高品質(繊細な加工精度が必要となる)と言われています。
おそらくMr.Gentlemanサイドとしても、オリジナル(や競合ブランド)が7枚蝶番を使っている事はご存知のはずなんですが、それでもあえて5枚蝶番を採用している、、、という所を鑑みると、少々邪推してしまう所はありますね。
まぁ私奴も5枚蝶番のメガネは何本か持っていますし、もっと言えば5枚蝶番だからと言って特に不便を感じた事もないのですが(爆)、それでも同価格帯のモデルには7枚蝶番が採用されている事や、ディテールの蘊蓄や充足感を考えるとチョット寂しいというのが本音でしょうか。
今後、何らかの間違いでこのエントリがブランドに届き、マイナーチェンジの中で蝶番が変わる事があるとすれば、JIMMYはデザインと蘊蓄を兼ね備えた最高のメガネになるかもしれません!!
あとがき
正直、現在のメガネ市場は某量販店の企業努力もあって、そこまでお金をかけずとも高いデザイン性+普段使いに困らない品質のメガネが買える時代になりました。もっと言えば、セルメガネも実は消耗品(手入れを怠ると数年でダメになる)なもんで、余計に大枚叩いて高額メガネを買う、、、という行為自体がコスパ悪い、、、と捉えられる風潮が出てきたのかもしれません。
もっといえば、高額なブランドメガネを扱うショップが『いい大人が安いメガネをかけてちゃダメですよ』的な、よくわからない売り文句で発信していたりするもんで、そんな理由で売ってるから某量販店にお客さんは流れて行くんじゃないかなぁ、、、と思っていたんですよね。
まぁ私奴自身がショップを運営しているワケではないので そのあたりはどうでもいいのですが、それでも私奴としては『量販店以外の選択肢として、こんなにカッコよくてグッとくるディテールのメガネもあるんだ!』という事は、世の中の人に是非知ってもらいたいんですよね。
そして、もしも本ブログキッカケでこういったメガネに興味を持ってくれる仲間ができたら嬉しいですし、一緒に細かいディテールを見ながらキャッキャウフフと会話できたら最高だよなぁ、、、と思うワケです。
それこそ、このメガネは私奴の周りからもすこぶる好評で、私奴が憧れているバーバーのマスターからも『このメガネ、ええやん』とお褒めの言葉を頂けたりと、とってもホクホク。
そういう意味では、ひとめ惚れ+衝動買いというのも案外悪いもんじゃない是!!(猛爆)
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