春はあけぼの。今は午前5時。
まさに窓の外がうっすら白みかけており、枕草子の一文を噛み締めながらPCと睨めっこをしております。こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
つい先日まではすごく冷え込んでいたものの、ここ数日でいきなり暖かくなってきました。
遂に革ジャンのベストシーズンも間近!!という事で、最近の週末はとってもソワソワしていますwww
さて、そんな過ごしやすい小春日和の真っ只中ではありますが、最近 自身の心境の変化をガッツリ誘う買い物をしました。こちら。
そう、ご存知 ベレー帽です。
というのも私奴、実は(恥ずかしながら)、今までの人生の中で【ベレー帽】というアイテムは一度もチャレンジした事がなかったんですが、ここ最近、色々な方のスナップやインスタでベレー帽をカッコよく被っている方を拝見する中で
『ベレー帽って、案外使いやすいアイテムなんじゃないか!?』説が急浮上。
それもあって、今回 自身の新たな扉を開く為に、思い切ってベレー帽にチャレンジしてみた次第です。
結論を言えば、入手からまだ2週間しか経過していないにも関わらず結構しっくりきていたりしますし、もっと言えば、調べれば調べるほどにエピソードも面白く、男好きしそうなアイテムである事が発覚!!
という訳で今回は、ベレー帽に秘められたイメージや歴史、そして私奴に起きた心境の変化も含めて、ベレー帽を食わず嫌いしている方に私奴の熱量を勝手に送りつけよう!というエントリ!(猛爆)
現時点でベレー帽に抵抗を感じている方も、ぜひ一読頂ければ幸いです!
ちなみに、圧が鬱陶しくて胸焼けしそうだと思ったら 一つ前のトレンチコートのエントリ(本ブログの女性ライター、misaさんに書いてもらってます)で中和してみてくださいw(猛爆)
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バスクベレーとミリタリーベレー!
さて、早速ですが皆様は【ベレー帽】と聞いてどういった印象をお持ちでしょうか?
私奴のイメージで言えば、まず思いつくのはピカソや手塚治虫先生。
もはや世代によってはイメージが異なるかもしれませんが、まだまだ我々世代で言えば【画家や漫画家、はたまたアーティスティックな分野】といった偏ったイメージを持たれる方も少なくないかと思います。
しかし、実際のベレー帽の出自や歴史を鑑みるに、元来ベレー帽はそこまで偏ったイメージを持たれる様なアイテムではありません。
むしろ、近年でイメージ化されたアーティストっぽい雰囲気や、女性的で可愛らしい印象ばかりが全面に押し出されているだけで、実際は『ゴリゴリにマッシブな男性でもハマる帽子』という側面だってあるんです。
というワケで、今回はベレー帽に秘められたサイドストーリーや歴史に触れながら、コイツの魅力を紹介していきましょう!
コロンとかわいいバスクベレーと、”チョボ”の秘密。
まずベレー帽と聞いて皆さんが最初に連想するカタチは、おそらくこの【バスクベレー】と言われるタイプではないでしょうか。
【バスクベレー】といっても、ここではベレー帽発祥と言われるスペインのバスク地方で作れらていたクラシックなデザインを【バスクベレー】と呼ぶようにしますが、象徴的なディテールを挙げるならば、トップに鎮座する”チョボ”でしょうか。こちら。
おそらく『ベレー帽の絵を描いてくれ』と頼まれた際に、大多数の方がテッペンに一本線を書き込むであろう程に浸透したチョボ。(ちゃん貴調べww)
そんなベレー帽には欠かせないチョボですが、実はコイツ
元々意図されたデザインではなく【製造工程上必要な副産物的なディテール】だった(!)というのはご存知でしょうか。
というのも、そもそもベレー帽のルーツとなった帽子は、フェルトではなく毛糸(もしくは毛束)を編んで作られていた事に起因するのですが、このチョボの原形はベレー帽を編み進める際の中心部の名残だと言われています。
そう考えると、現在よく見かけるフェルト製のベレー帽であれば
本来チョボは必要無いにも関わらず、それでもベレー帽を象徴するデザインとしてチョボが付けられている!という事実!!
いやぁ、この話、チョット面白くないですか?
この副産物的なディテールがデザインとして昇華される感じ。
なんかジーパンの赤ミミに通じるロマンさえある気さえします。
しかも、分かるんですよね。
あのチョボってめちゃめちゃキャッチーじゃ無いですか。あのベレー帽のコロンとしたカタチとも相性抜群ですし、むしろ、あのチョボがあるからこそベレー帽の可愛さが演出できているような気すらします。
具体例を挙げるとすれば、過去に全ちゃん貴を沸かせたマイフェイバリットベレー帽の写真がコチラ。
肝心のチョボは見えてないけれど(猛爆)、こんな感じでふわっと丸みを持たせて被るベレー帽(というか波瑠ちゃんwww)は非常に可愛い!!
実際、Googleにて『ベレー帽 』で画像検索しても女性がベレー帽を被っている写真の方が圧倒的に多いですし、一般的なイメージで言えばチョボ=可愛いデザインという風に直結しているのかもしれません。
しかし!!
そんなかわいい女性が並ぶ画像検索結果の中で、たまにピリッとするイカツイおじさんの写真(猛爆)が混ざっている事に気がついた方は居られるでしょうか。コチラ。
何というピリッと感!!ww
この圧倒的な違和感は見過ごせない是!!(猛爆)
とはいえ、これにもタネあかしがありまして、実は一言でベレー帽と言っても大きく分けてベレー帽には二つの流派(?)があるんです。
そして、どちらかと言えばフェミニンな印象が強い【バスクベレー】の他に
男性が被っても違和感のない、いや、むしろガッツリハマるベレー帽が存在するのでした!!
フィジカル強めの強面っぷり!グイッとシャープに被るミリタリーベレー!
ちなみに、ここで軽くベレー帽の歴史を振り返ってみますが、そもそもベレー帽というのは農民が日除けや防寒用途で使っていた日用品でした。
それをナポレオン3世が『べレー・バスク』と呼んだとか、それから近隣各国に広がっていった、、、なんて歴史があるのですが、ただそれでも日用品の枠を大きく超えないベレー帽に転機があったのが1880年代。
なんと、大量生産がし易く、持ち運びも容易という事で、フランス軍が頭部保護の役割でベレー帽を軍採用し、後に世界各国の軍隊でもベレー帽は正式に採用されるようになります。
現在でも式典の様なかしこまった場所では軍隊の皆さんはベレー帽を被っていますし、映画『グリーンベレー』のようにエリート部隊のみなさんがベレー帽をトレードマークに奮闘する様を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな軍隊で使われるベレー帽はバスクベレーと区別するために【ミリタリーベレー】と呼ばれるのですが、
上述した男性にもガッツリハマるベレー帽こそが、この【ミリタリーベレー】ではないでしょうか。
何を隠そう、今回私奴が入手したのもミリタリーベレー。
代表的な特徴としては、バスクベレーと違って被り口がレザーでまるっとトリミングされていること。
レザーを使っているとなると男の子としては無条件で反応してしまう是ww(爆)
さらにミリタリーベレーはウールフェルトで作られていることが多く、チョボが省略されたミニマルなデザインも特徴的。
チョボが苦手、、、という方にもオススメですね。
また、ふわっと丸っこく被るバスクベレーに対して、ミリタリーべレーはどちらか左右に引っ張って垂らすようなイメージで被るモノとされている事もあって、案外男性でも丸みを強調させずニット帽感覚で被りやすいという特徴もあったりします。
例えばこういった感じ。
出典;http://depo-lutece.com/products/detail.php?product_id=185
ちなみに、ベレー帽の先っぽの垂らし方にも特徴があって、
- 右側に垂らす;イギリス式(アメリカや日本もこちら)
- 左側に垂らす;フランス式
という違いがあるのも面白いポイント。
レジメンタルタイの向きがアメリカとヨーロッパで異なる様に、ここのルーツは掘り進めると何か楽しい学びがあるかもしれません。
また、被り方だけではなく、お色によって色々な棲み分けがあるのも、ミリタリーべレーを選ぶ上で興味深い是!
【米陸軍の部隊によるベレー帽の色】
第75レンジャー連隊:タンカラー
https://milirepo.sabatech.jp/why-do-soldiers-wear-berets-its-history/
空挺部隊:マルーン(あづき色)
治安部隊とその配下:ブラウン
特殊部隊:グリーン
それ以外:ブラック
こんな感じで、アメリカ陸軍内部でも色分けがされていたり、お国によっても色が異なったりします!!
濃紺:ロシア連邦警護庁、クレムリン連隊
https://sabage-archive.com/blog/archives/15787
水色:空挺軍
若草色:ロシア連邦保安庁
赤色:ロシア内務省特殊部隊
黒色:ロシア海軍
オレンジ:非常事態・自然災害復旧省
間違っても戦争自体は賛美できるモノではありませんが、しかしそれ故にミリタリーアイテムというプロダクトが出てきたのも事実。
現在の平和を祈りつつ、こういったミリタリーウェアや、ミリタリールーツのアイテムを楽しめるのはとても有難い環境なのかもしれません。
そういう意味では、ベレー帽を選ぶ際はお気に入りのミリタリーアイテムの国の色を選んでみたり、更には好きな軍隊に合わせて色を選ぶ!!というのも買い物にストーリーが生まれて楽しいんじゃないでしょうか。
ちなみに、私奴は『手持ちの洋服に合わせやすそう!!』というスーパー単純な動機でネイビーを選んだ(猛爆)のですが、結果としてロシアのクレムリン連隊(ロシア大統領官邸を護衛する、6m先のささやき声すら聞き取れる超チート部隊の皆様)とお揃いカラーである事がわかりましたwww
ああ、おそロシア。←は?(猛爆)
ちなみに、、、
上記では、どちらかというとバスクベレーの方が女性的で、ミリタリーベレーの方が男性的だよね、、、なんて書いたモノの、実はベレー帽がアイコンとなっている有名人を一人忘れていました。こちら。
そう、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラ御大。
この男臭い髭面、ロン毛にベレー帽というスタイルは、男性であれば一度は憧れたことがあろうかと思います。
そういう意味では、革命家という職業(?)であり、戦地をゲリラ的に渡り歩いたゲバラ氏のベレーはミリタリーベレーなのかな、、、と思いがちですが、
実は写真のベレー帽は【バスクベレー】なのはご存知でしょうか。
別の写真をご覧いただきましょう。この写真。
この頭上に見える”チョボ”はまさしく、バスクベレー。
もっと言えば、このべレー帽はスペインはバスク地方の老舗帽子屋さんである【Elósegui /エロセギ】のベレー帽だったとも言われています。
また、ゲバラ御大に負けず劣らずカッコいいバスクベレーの被り方といえばコチラ!!
パンクの生みの親とも言えるセックスピストルズのジョニー・ロットンもバスクベレーを被っている写真が残っていて、コレもピカイチにカッコいい!!
よもや、そんなこんなをトータルで考えると、、、
正直、かっこよく被れたら種類なんてどっちでもいいよねww(大ちゃぶ台返しwww猛爆)
意外とクセがないのでコーディネートも使いやすい!
さて、そんなベレー帽ですが、上述した『男性でもニットキャップっぽく被れちゃう』という主張を実践する為に、いくつかコーディネートサンプルを考えてみました!
私奴の好みもあるので着用方法に偏りこそありますが、ご趣味が合う方は参考にしてみてください!!
ミリタリーアイテムとの親和性はサスガ!
まずやってみたいのはミリタリーアイテムとの組み合わせでしょうか。
実は今回ネイビーを選んだのも、私奴が【オリーブカラー】×【ネイビー】の組み合わせが好き!!ということもあって、この組み合わせは到着前からめちゃめちゃ妄想してましたww(爆)
例えばこちら。
B.D.U.ジャケットにチノパンという土臭い洋服に合わせて着ちゃうスタイル!!
インナーはGジャンを合わせてネイビーのお色を拾ってもいいんじゃないでしょうか。とても男臭いです。
またM-65パンツに合わせてみるのもいい感じ。
いうて、白シャツにネイビーの帽子が乗っかるだけでも春っぽい感じもするし、この場合なら革靴よりもスニーカーを履いた方が爽やかっぽい気がする。
惜しむらくはシャツのサイズで、どうせならこれよりももっとデカいサイズの方がイマっぽい気がする!(爆)
革ジャンにもハマる男臭さも魅力!
また、案外相性良いなあ、、、と思ったのが革ジャン。
やはり男臭い革ジャンと、男臭いミリタリーベレーという『男臭いコンビ』はハマります!
そして折角のネイビーカラーなので、マリンっぽく着てみよう!とチャレンジしたのがコチラ。
ルトロワのTシャツに、足元はパラブーツを合わせた事もあって、ベレーの垂らし方向はフランス式!!
この『知らない人から見たらどうでもいい自己満足』ってめっちゃ楽しい是ww(爆)
こういったべレー帽の垂らし方や、ルーツを知るだけでファッショナブルになれる!!なんてウマイ話はありませんが、知っているからこそできる楽しみ方というのはあるわけです。
それから言えば、
例え自己満足であろうとも、洋服を通じて一日でも楽しく過ごせる日が増えるのなら、それはそれで”お洒落”なんじゃないでしょうか。
あとがき
さて、折角ミリタリーベレー帽を買ったとなれば、帽子に階級章や勲章なんかをつけたくなるのもコイツの楽しみ方の一つ。
コロナが明けたらアメ横でバッジを物色できたら楽しいかも、、、なんて妄想を膨らませつつ、次にアメ横に行くまでの賑やかしとして手持ちのピンズでも付けようかと思って引き出しを漁っていたら、、、
X Japanのピンズしか出てこなくて、コレはコレでアリだと思いました(猛爆)
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