こんにちわ!コロナウイルスの影響もあって、例年以上に手洗いうがいを心がけている、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)ですww
しかし、例年であればこの時期になると、風邪っぴきとまではいかなくとも鼻や喉に違和感が出ることは多々ありましたが、今年はそんな様子は皆無。いやはや、手洗いうがいを効果たるや疑いの余地はありませんね。今後も継続していきたいと思います。
さて、前回のエントリでは壮絶なJ.M.ウエストンの180ローファーの修行過程をお伝えしましたが、現在は修行もほぼ終盤戦に突入!
目下、絶賛次回作の仕込みの最中です!!ww
とはいえ、この修行が完了するまでブログを放置するのも勿体無い是!という事で、今回はかねてより『ウエストンのローファーをレビューをする時には併せてレビューするぞ!』と構想を練っていた関連アイテムをご紹介したいと思います!
そして、そのアイテムこそが、、、
ジャラン・スリウァヤの”180風”ローファー!!
ジャラン・スリウァヤといえば、皆様御存知インドネシア発の本格革靴ブランド!
ブランドヒストリーとしては、もともとインドネシアで軍靴の製造を行っていたココンチの2代目が、革靴の聖地であるイギリスのノーザンプトンで腕を磨き、更にフランスの有名タンナーであるデュプイとのコネクションを引っさげてインドネシアに戻って本格紳士靴の製造を始めた、、、とかそんな感じです。
以降は本格革靴のディテールを踏襲しながらも、リーズナブルな価格で革靴を製造販売しています。
日本のセレクトショップ界隈でも比較的多く取り扱われていて、手書きのインソールがエンツォ・ボナフェっぽい!!って事でデビュー当時は私奴もガッツリ食いついた(ソッコーで買いに行ったwwww)革靴です(爆)
もっといえば、ウエストンのローファーが買えない時分の私奴が、ココンチのローファーがウエストンにクリソツ!!!という事でネイビーカラーのローファーを購入したのもいい思い出!!!
というわけで、今となっては比較用のJ.M.ウエストンも手元にある是!というアドバンテージを活かし、
今回はジャラン・スリウァヤのローファーとJ.M.ウエストンの180ローファーを比較しながら、ジャラン・スリウァヤのオススメポイントについてレビューしていきたいと思います!
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ジャラン・スリウァヤの評判ってどうなの?
さて、今回はJ.M.ウエストンの箸休めエントリ(爆)とはいえ、ガッツリ真正面からご紹介させて頂くジャラン・スリウァヤ。
皆様も名前くらいは聞いたことがあると思いますが、正直 コレほどに各方面から賛否両論ある革靴も珍しいかと思いますww
ただ、逆に考えるとソレくらい各種方面の方が現物を手に取っていると言う事!
かくいう私奴も10年以上前に仕事で使えるカッチリした革靴がほしい!!!という事でココンチの内羽根のクオーターブローグを選んだ事がありますし、なんなら、19歳でトリッカーズを買って、その次に買った本格革靴はジャラン・スリウァヤだったりするもんで、ジツは私奴にとっても思い出深いブランドだったりします。
ただ、そんな思い出深いジャラン・スリウァヤですが、上記でちらっと触れた通り日本では否定的な意見も珍しくはありません。
というわけで、ココからはネットやクチコミでよく聞くジャラン・スリウァヤの噂について私奴の私見も交えてレビューしていきたいと思います!
評判その①;木型が日本人に合わない説
では早速ジャラン・スリウァヤの【否定的なウワサ】として目立つ内容を挙げていきたいと思いますが、先ず最初に挙がるとすればコレでしょう。
「木型が日本人の足に合わない」説。
コレ、皆さんよく聞くかと思います。
具体的にいうと「ジャラン・スリウァヤはヒールの作りが大きいので”カカトに噛み付くようなフィット感”が得られない」とかそういった意見ですね。
ウワサのジャランのヒールカップとウエストンのヒールカップの比較。
ツリーを外した両者で比較してみると、まあ確かに小さいヒールカップではないよね、、、といった感じ。
しかし!
確かにヒールのカタチや大きさは違うとしても、私奴はソコまで甘々なフィッティングとは思わない!というのが正直な意見だったりします。
というのも、そりゃ資金も潤沢にあって色々な革靴を選べる立場であれば もっと良いフィッティングの靴はあるかも知れないけれど、この価格帯で考えた場合、十分に履いていて気持ちいい部類に入ると思うんですよね。
そういう意味でも、多く語られている「木型が合わない」とかそういった意見には懐疑的です。「とりあえずコレを言っとけばツウっぽいだろ!」的な乱暴なレビューだってありそうだし。
他にも「ジャランは甲が低いから、、、」という意見も聞きますが、それだってソールが沈み、アッパーが伸びて羽根の開きが変化するまで履き込んだのかな、、、とも思います。
私奴が所有すyるジャランの革靴。内羽根のクオーターブローグは万力締めに近い修行を経てタイトフィットの気持ちよさを教えてくれた革靴。
履き慣らしてしまえば、クチコミに流されるような履き心地の悪さは感じませんけどね。
個人的には無責任なクチコミで敬遠するよりは、是非試して欲しい革靴だと思います。
評判その②;デュプイ/アノネイ社のカーフといっても革質はイマイチ!?
これもよく聞く話ですね。
「ジャラン・スリウァヤはデュプイ社のカーフを使っている!なんて謳っているが、同じデュプイの革を使ってるウエストンやエルメスと比べて革質が大きく劣るんだけど!?」というやつ。
いや、コレ、私奴から言わせてもらうと、、、
そりゃそうだろ!!!!(猛爆)
だって、冷静に考えて見ても、ジャランとウエストン(もしくはエルメス)には数倍のコスト差があるじゃないですかwww
むしろ、ウエストンもエルメスも「最高品質の革を優先的に使用するんだ!!」という革質にも一切の妥協を許さないポリシーがあるからこそ今の地位があるワケで、そんなメーカーを引き合いに出して比較するのはあまりにも土俵が違います。
つまり、コスト含めて比べる相手が悪すぎますwww
というか、こういったレビューに対して好き勝手言わせて貰るならば(爆)、本件のような批評が出回る原因は、「デュプイ社の革」というネームバリューに乗っかかって宣伝をしようとした「販売戦略」であるべきだと思います。
というか、価格帯を考えると革質だってそこまで悪くない、、、というのが私奴の結論だったりするんですよね。
というのも、ココンチの革靴、結構いい感じにエイジングするんですよ!!!!
これぞ、ジャラン・スリウァヤのエイジングっぷり!!!
上項で「ジャランの革靴は結構いい感じにエイジングする」と書きましたが、この意見はそこら辺で聞きかじった話を適当に書いているワケではありません。
というか、むしろココからは私奴の実体験として、実際に6年を超えて愛用しているココンチのローファーのエイジング具合を見てもらいたい!コチラ!!
着用前後でのブラッシング+カサついてきたらクレム、というラフなメンテナンスでこの光沢。
手前味噌ながらいい感じだなぁと。
もっといえば、ネイビーといったお色故に季節を問わず使える為、使用頻度は結構高め。
春夏は言わずもがなですが、秋冬でも紺ブレにオリーブカラーのパンツに合せて、、、、と季節を問わず大活躍しています。
ガッツリぶつけたり、クラックが入っている箇所もあるんですけどねwww
シングルソール故にソールがヘタリやすいのはご愛嬌。
購入価格を考えるとオールソールする、、、というのも悩ましいもんで、私奴はソーハーフラバーを貼って延命処置をしていますww ただ結構愛着もでてきたので場合によってはオールソールも有りかな、、、なんて。
トゥや履き口部分に色抜けが出てきているけれど、メンテナンスはニュートラルのクレム一択www 流石に履き口くらいは補色したほうが良いかな。
ちなみにインソールは手書きバージョン。
個人的にはこの手書きのインソールが好き。
コイツはグリーンレーベル別注品で、セールで24000円だったので衝動買いしたんだった。
ただ、上記の通りエイジングは結構いい感じに進んでいるものの、悲しいかな やはりローファーのフィッティングは難しいんですよね。
購入当時はタイトめを選んだハズなのに、今ではすっかり緩くなっていますww
今や薄手の靴下ではカカトは抜けるわ、履き口は笑うわのドンガバチョ仕様(爆)。
厚手の靴下を履いてもカカトが若干抜けるので チョイと当て革しようかな、、、と検討中です。
今回のウエストンを鑑みるに、本来であれば、顔を真赤にして試着できるギリギリのサイズを選ぶべきだったのかもしれませんwww
番狂わせなるか!? ジャラン・スリウァヤ vs. J.M.ウエストン!!ローファー対決!!
しかし、上述した様にエイジングの進捗を確認するために色々な角度から写真を撮って見ましたが、意図してなのかそうでないのかは分かりませんが 見ればみるほどにウエストンとカタチが似ています。
というわけで本項ではジャランとウエストンの両ブランドのローファーについて様々な角度から比較してみようと思います。
約3倍の価格差がどこに隠れているのでしょうか!いざ!!!!!
第1ラウンド;サドルの形状とフロントの印象
これ!!! これこそが私奴がジャランのローファーを「180風」と呼ぶ所以ですww
もうね、サドル部分のデザインがウエストンとクリソツなんですよw
むしろ、フレンチローファーっぽい各ブランドローファーを比較してみるとジャランの潔さが際立ちますwww
それこそジーパンのバックポケットのステッチの様に、各社どことなくステッチ形状やタンの形状が異なったりしているものの、
ジャランに関してはデザインがウエストンとほぼ同じwww
え?これ、意識してる、、、よね??(爆)
ただ、私奴のジャランは何故かサドルのカタチがチョット違うマイナー仕様でしたww(猛爆)
私奴のジャランのサドル部分には切り欠きがwww
古い品番だからなの???別注品だから???
どうせなら現行品みたいなクリソツ仕様が良かった是(猛爆)
とはいえ、細かい箇所にはやはり違いは出てきます。
例えばフロントのモカ縫いの部分。コチラ。
モカ縫いステッチのピッチ 及び、縫い代の余白(?)もジャランの方が大きかったりと、細かい仕事を比べるとウエストンに軍配が上がりますね。
また、トゥの部分のセンターシーム部分も最近のジャランやウエストンは80°くらいの角度で立ち上がっていますが、私奴のジャランは45°くらいに角度が寝ている!!
こちらもジャランの中でもマイナーチェンジが有ったんだろうと思いますが、どうせ買うなら現行のジャランの方がウエストンの様な雰囲気もバリバリ味わえるのでオススメです!
第2ラウンド;木型の比較
さぁ、やってまいりました。木型シリーズ。
とは言え、私奴も木型に詳しいワケでもないので、この場で多くを語ることも無いのですが、横に並べるとはやりその差異も分かってきますね。
左;ジャラン・スリウァヤ(6.5) / 右J.M.WESTON(5.5D)
それっぽく見せる為にウエストン300のツリーを入れてみましたwww
改めて見てもジャラン・スリウァヤは結構ガツンとしたシルエットだなと。
ココンチにもワイズが選べるラインナップがあるのかは分かりませんが(私奴は各ショップで見たことはありませんが)、ある程度 幅広いワイズという意味では日本人でも履きやすいのかもしれません。
また、上述でも触れましたが、まだ気になる方も多いでしょう。カカト部分の比較がコチラ!
この写真は2回めwww
サイズが違うので一概に比較も出来ませんが、シューツリー影響もあるのかもしれない!!という事で各種のシューツリーを入れてみました。コチラ。
案外シューツリーで印象も変わるwww
私奴はいつもは一番右の無印のツリーを入れていたんですが、ウエストンやコルドヌリのシューツリーを入れてみたら案外履き口がキュッとなるのでカッコいいな。
このままクセが付いたらカカトの食いつきもある程度は向上しそう。
もっというと、ローファーの様に自分の足に馴染ませてサイズを合せていく靴であればソコまで元の木型の形状云々を懸念することもないでしょうし、こういったヒールがシュッとなったシューツリーで、それこそウエストンみたく仕上げていくのも悪くないんじゃないでしょうか。
コルドヌリのツリー、一足分買おっかな(猛爆)
第3ラウンド;モカ割れの是非
よもやコレくらいになってくると価格帯なりの細かい作り込みの影響が出てきますね。
というのもジャラン・スリウァヤのローファーは、足の甲のシワが入る部分からガッツリとモカ割れしちゃいます。(上記写真参照)
いうて、ローファーの様な革靴にとってモカ割れは避けられない事象ではあるんですけど。
中にはウエストンはモカ割れしない!!!といった意見もチラホラ見受けられますが、構造上「割れない」という事はないと思います。(爆)
ただ「割れにくい」という伝説がどこまで本当なのか、この辺りについては今後のウエストンを履き込んでいく中で確認を進めていきたいと思います。
とりあえず、ジャランのローファーは3年くらい履いたらモカ割れしてきましたが、個人的にはモカ割れもエイジングの一種だと思っているクチ。
接着剤で補修するテもあるみたいですが、まだソコまで目立つワケでもないので暫くはこのまま様子見したいと思います。
結論;革靴選びの候補として全然アリ!!
というわけで、上記にて色々とココンチの評判としてよく聞く内容について確認してみましたが、個人的な意見(+愛着www)を考えると、
ジャランの革靴は、選択肢としては全然アリ!!
日本デビュー当時は¥29,800という価格で話題になりましたが、今や少し値上がりをして35000円程度の価格帯。ただ、同価格帯の革靴を考えても、コイツをキッカケに革靴に興味を持つもの悪くないと思います。
また、ココンチは何が良いってこの価格帯でレザーソールが採用されていること。
同価格帯でいえばラバーソールが採用されているブランドが多いですが(機能面や摩耗具合でいえば確実にラバーソールの方が優位性はあるのですが)、
やっぱりレザーソールってかっこいいじゃないですか!(爆)
一般的には3万円を超える革靴であれば十分に物欲を満足させられるレベルでしょうし、サイズさえキチンと選べばビジネス・ドレス問わず自信をもって使えるのではないでしょうか。
また、メンテナンスの楽しみや 革靴に対する愛着も十分に感じられますし、ハイシャインに仕上げてみたりエイジングの具合に見惚れてみたり、、、といったやや変態っぽい革靴の楽しみ方だって十分に堪能できます。
そういう意味では様々なモデルが存在するジャラン。
きっと貴方の気に入るモデルだって見つかると思います!!!
例えば、スエードのチャッカブーツとか良いと思うんですけどね。
僕にはチャーチ准将がいるのでこの守備範囲は間に合っているのですが、たとえカカトが緩いという都市伝説を真に受けるとしても、ブーツ故の高いハイトでギュッとホールドできる!となると、それもアリじゃないでしょうか。
あとがき
そう言えば、私奴が購入した初代のジャランが上の写真です!
内羽根クオーターブローグというドレス顔でありながら、ウェルトは360°にまるっと処理されたマッシブな謎モデルwww
インソールを見てもセレクトショップ等の企業名は入っていない。
ジャランが雑誌で取り上げられてスグ位に買ったので、割と日本デビュー初期の個体だと思うんだけどな。
ただ、今となっては コイツもウエストン300の登用に伴い退役していますが、思い返せば初めて固形ワックスを用いてハイシャインの練習をしたのもコイツだし、靴磨きの魅力を教えてくれたのもコイツでした。
もっというと、当時の仕事に対するテンションを上げてくれたのもコイツ。
それもあって、何故か処分できない思い出の靴だったりしますwww
うん!みんな、革靴を買おう!(猛爆)
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