まだ残暑が厳しいとは言え、スーパーには梨や栗が並び始め、視覚的にも秋の訪れを実感しております。こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
いやはや毎年この時期になると、夏が終わってしまう寂しさと、お気に入りの秋冬モノが着れるワクワク感が織り混ざったなんともいえないメランコリックな感情になりますね。
ちなみに、先日ご紹介したM-65風ジャケットは【秋に着たいアイテム】の筆頭でしたが、実は我が物欲艦隊には既に【冬に着たいアイテム】も誘致が完了しています(爆)。こちら。
ラルフローレンの星条旗ニットです!!
ただ、兼ねてより本ブログをご覧頂いている方はお気付きかもしれませんが、実は私奴、星条旗ニットは既に1着持っているんです。
にも関わらず、何故 星条旗ニットをもう1着追加購入したのかと言えば、、、
【Made in U.S.A.】のロマンにしてやられたから!!(爆)
まぁ補足をすれば、過去より持っていた星条旗ニットは15年以上前のタイトフィット全盛期に入手したサイズ感の為、『サイズ感が現在の気分とは違っている』という理由もあるんですけどね。
という訳で今回は、そんなロマンとサイズ感のおかげで、抜群の充足感を与えてくれるラルフローレンの星条旗ニットについて、
男心をくすぐる歴史的なエピソードと一緒に、コイツの魅力を再確認していきたいと思います!
【関連記事】
Made in U.S.A.の星条旗ニットの意味
今や【Made in U.S.A.のラルフローレン】といえば、古着界隈でも随分と希少なアイテムになりましたね。 まぁ、まだ探せば見つかるレベルとはいえ、サイズ感や状態の良好なアイテムは高騰が続いていますし、コレクターアイテム的な要素も強くなってきた様にも感じます。
まぁ、これだけ巨大化したアメリカンブランドですから、
- アメリカ本国で生産されたという事実
- 時代やアイテムの背景にある空気感
- 更にそこから膨らむ妄想
も含めてMade in U.S.A.という事実に【ロマン】を感じるのは私奴だけでは無いはずです。
しかし!!
これまではアメリカ製のラルフローレンを見つける為には古着屋さんや2次流通市場を根気よく探すしかありませんでしたが、実は最近ではラルフローレン本体もそこにブランディングを見出してきたのか、現行アイテムにおいてもMade in U.S.A.プロダクトが復活しているのはご存知でしょうか。
そして、そのアイテムこそが、このアイコニック フラッグ セーター(星条旗ニット)なのです。
そもそも、ラルフローレンブランドにおけるデザインとして星条旗柄が多く使われている事からも分かるように、ラルフローレン御大が星条旗へ強いリスペクトを抱いている事は想像に難くありません。
実際、御大はワシントンDCのスミソニアン博物館に展示されている星条旗の修復に際して、多額の寄付をするくらいだし、後述する意味合いを考えても
この星条旗柄は、アメリカで製造する事の付加価値が抜群に高いプロダクトなんですよ。
というのも、スミソニアン博物館に展示されているオリジナルの星条旗がこちら。
なんせ200年以上前に作られた現物なので、現在は保護の意味も兼ねて写真撮影は禁止されているそうですが、公式HPにワンカットだけ写真が載っていました。
この、9×12.8mというバカでかいサイズ感は人生で一度は見てみたいな。
ちなみに、この星条旗、ご覧の通り、右端部分が擦り切れているのがお分かりになるかと思いますが、実はコレには理由があります。こちら。
1814年9月12日、チェサピーク湾にあるノースポイント半島に上陸したイギリス軍とボルティモアの民兵が戦い、さらにイギリス軍はフォート・マクヘンリー(マクヘンリー砦)を海からロケット弾で砲撃します。アメリカ側は激しい砲弾射撃を25時間以上受けましたが被害はさほどなく、9月13日の夜に決行された陽動作戦も失敗に終わり、14日の朝にイギリス側は停戦を申し出ることになりました。
この14日の朝、海側からイギリス軍はマクヘンリー砦に掲げられた無傷のアメリカ国旗を目にしたと言われます。アメリカの国家の歌詞は、マクヘンリー砦にて昼夜問わず行われた砲撃が止み、まさに明け方の空が白んでくる頃に特大の星条旗が堂々とはためいていた様子を歌っています。
https://www.hanacell.com/users/usa-sightseeing/star-spangled-banner/
なんと、この星条旗は上記のマクヘンリー砦にて戦火を耐え抜いた星条旗の現物なのです。
この時点で勘の良い方であればお気づきかと思いますが、ラルフローレンの星条旗ニットにおける星の数が、現在の星条旗に倣った50個ではなく13個となっているのも、上記のオリジナル(アメリカ合衆国独立時の州と同じ13個)をモチーフにしているからなんですね。
そう考えると、この戦火を耐え抜いた星条旗をモチーフとした背景には【強さ】とか【希望】とか【威風堂々】といった意味さえ感じる事ができるし、さらにそれを『ブランドの本国アメリカで作られている』となると、尚更パワーを貰える感じがあるでしょ。
いやぁ、こういう蘊蓄があると余計に愛着が湧くんだよなぁ(猛爆)
【Made in U.S.A.】って何が違うの!?
こんな感じで、ラルフローレンの中でも【ポロベアニット】と並ぶ名作モチーフである【星条旗ニット】。
とはいえ、過去より生産されてきた星条旗ニットと比べて、今回のアメリカ製の星条旗ニットは何が違うのか?という疑問は、皆さんお持ちだと思います。
というわけで、ココからは私奴の手持ちの【アメリカ製星条旗ニット】と【中国製星条旗ニット】を比較しながら、二つの違いを検証してみたいと思います。
RLの図柄が刺繍に
まず、見た目として直ぐに分かるポイントがあるとすれば、
星条旗の右下に設置された【RL】が刺繍になっている事でしょうか。
というのも、星条旗の星の部分は アメリカ製であれ中国製であれ刺繍で作られているのですが、【RL】の文字だけは、アメリカ製が刺繍、過去の星条旗ニットは編み目で表現されています。
もっと言えば、同じく現行品の星条旗ニットでも ボーイズモデル(中国製)は【RL】の文字は編み目で作られてたり、やはりこの辺りは意図的にやっているのだと思います。
まぁ個人的な感想を言えば、【RL】は縫い目で表現されている方がニットっぽさが出て好きなんですが、最近ではこの刺繍も手書きっぽいフォントに変更されたりと、少しづつマイナーチェンジはされています。
決してRLが刺繍のモデルの方がエライ!というワケではありませんが、参考までに。
生地はコットン100%。でもちょっと薄い?
過去より星条旗ニットには様々なバリエーションがあり、それこそ【Polo by Ralph Lauren】は勿論、【POLO SPORT】や【POLO JEANS】といった各ラインからもリリースされている名作プロダクト
中でも素材に注目すると【ウール100%】もあれば【コットン/リネン混紡】もあったりと、歴史の中で様々な素材使いがされている星条旗ニットですが、
現在のアメリカ製の星条旗ニットは、コットン製のみとなっています。
それこそ、15年前に買った星条旗ニットもコットンニットなので、個人的には気になりません。
そりゃあ、暖かさでいえばウール素材に軍配が上がりますが、洗濯やメンテナンスの容易さや、虫食いのリスクを考えると、長期的なお付き合いにはコットンの方が嬉しいんですよね。
そういう意味では、コットンニットとして復活してくれたのは、個人的には超朗報だったりします。
ただ、実際に現物を手にしてみて(手元の星条旗ニットと比較して)思ったことがあるとすれば、、、
ちょっと生地が薄くなっている気がするんですよね。
というのも、15年前に入手したニットと生地の厚みを比較してみたのがこちら。
こう見るとゲージ(網目)の大きさも違うし、目の詰まり方も現行品の方がスカスカ気味。
まぁ生産時期が15年以上も違うとなれば、色々と変わった所もあるんだと思いますが、
ポジティブに捉えれば『春秋にも積極的に着用できる様になった』という事で如何でしょうか(猛爆)
コレがおれのマイサイズ
そんなこんなで【Made in U.S.A.】×【星条旗モチーフ】に秘められたロマンを燃料にして、勢い任せに誘致した星条旗ニット。ただ、いくら勢い任せとはいえサイズ選びは慎重にならなければなりません。
それこそ、極端なビッグシルエットブームこそ落ち着いきたものの、依然 肩を落して着るサイズ感や、ゆったりとしたシルエットは健在。それもあってトレンドを考えるならまだまだサイズアップした方がオシャレに見えるのは間違いありませんが、
永遠の定番ともいえるこの星条旗ニットですから、
向こう10年を超えるお付き合いを想定するなら、迷うことなくマイサイズ(Sサイズ)一択でしょう。
とはいえ、兼ねてより持っていたボーイズサイズのLサイズと比較すると やはりゆとりのあるサイズ感にはなりますけどね。
ただ、これにて【タイトに着たい時】と【ジャストサイズで着たい時】で使い分けれるバリエーションが揃ったとも考えられるワケで、
ここからは星条旗ニットを使ったコーディネートを妄想しながら、皆さんに星条旗ニットの魅力をビッシビシに刷り込んでやる是!!
セットアップのインナーに
では先ず星条旗ニットのコーディネートとして取り入れやすい所からご紹介したいと思いますが、こういったインパクトの強いデザインは
是非とも、インナーのチラ見せから始められては如何でしょうか。
例えばこんな感じ。
ここではクラシック且つ、アメリカ愛が溢れるエンジニアード・ガーメンツのベッドフォードジャケットと合わせていますが、これだけで紛うことなきアメカジスタイルが完成します。
このジャケットからチラっと見える星条旗がいい塩梅でしょw
もっといえば、星条旗の白と赤がネイビーに映えるので、意外と配色的にもカッコイイんですよね。
そう考えれば、ジャケットでなくともGジャンに併せても良いし、ハードでイカついスタイリングもこのニットが入るだけで雰囲気を中和できる何ともいいキャラクターなんですよね。
デニムとあわせてガッツリアメカジ
また、星条旗柄に抵抗が無くなった時に是非やってみて欲しいのが、
アメカジの代表格ジーパンに合わせたコテコテのアメカジスタイル。
『色落ちしたジーパンとネイビーのトップスの組み合わせは間違いなし!』という教育(爆)を受けてきた私奴からすれば、このコーディネートは無視できませんwww
合わせたジーパンは、ディテールの甘さが故に一般的に評価の低い日本製LVCの66501ですが、長年かけて育て上げた自慢の色落ちにはやはりビッタビタにハマります!
それこそ、このコーディネートは、使ったアイテム含めてコテコテ過ぎるきらいがありますが、そもそも星条旗ニット自体がコテコテのアイテム(爆)なので、下手に他のテイストを混ぜてるよりは、
ゴリゴリに乗っかる方が魅力が伝わり易いような気がします。
秋口にやりたいオトナなリラックススタイル
また上述したスタイルの様にバチバチにキメたくなる一方で、普段使いとしても重宝するのがこのニット。
例えば、肌触りのいいフランネルのスラックスや、暖かいコーデュロイパンツに合わせた【リラックスしながらも品があるスタイル】にハマるんですよねす。
エンジニアード・ガーメンツのパッチワークコーデュロイパンツは非常に柔らかいし、クタクタになったシャンブレーシャツに重ねるだけで非常に着心地が良いんですよね。
もっといえば、田舎のカントリージェントルマンっぽいスタイルになるもんで、楽チンスタイルでありながら、近所のコンビニは勿論、お出かけだって問題ないでしょw
そう考えると、パリッとキメたいシーンはおろか、お家でのリラックスシーンまで網羅できちゃうなんて、
星条旗ニットはどんだけお気に入りになるんだよ!!(猛爆)
■あとがき
今回のMade in U.S.A.の復活に際し、80年代とは時代背景こそ違えど 再びロマンに触れられる様になったのは非常に嬉しい限りです。
とはいえ、唯一気になる点があるとすれば、
私奴はやっぱり【旧タグ】が好きなんですよね。
まぁこれは懐古主義的な嗜好なのかもしれませんが、あのタグに憧れた世代としては 古着を選ぶとしても旧タグが付いている方がちょっと嬉しかったりするんですよね。
それこそ、最近ではラルフローレンの中でもオーセンティックなアイテムには旧タグが付くケースも増えてきていますから、そういう意味では
いつの日か【星条旗ニット】×【旧タグ】×【Made in U.S.A.】というトリプル役満なプロダクトがお目見えする日も遠くないかもしれません!!
いやはやラルフローレンさん、是非ご検討よろしくお願いします!
ってか、そうなったら また我が家に星条旗ニットが1着増えてしまうな!!(猛爆)
【関連記事】
コメント