こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
『お盆を過ぎれは涼しくなる』とはよく言いますが、年々厳しくなる日差しはお盆を過ぎても未だ健在。
それでも、このタイミングから秋支度が始まるのはお洋服業界のお約束ですね。
きっと皆様も『こんな時期から秋物を考えるのは億劫すぎるだろ!!』と思いつつも、秋冬モノを物色したり、試着してみたりされているのではないでしょうか。
それこそ、私奴も例年であれば今くらいの時期から秋物の物色を始めていくのですが、
今年に限っては秋物の物色は不要です!
というのも、今年の私奴には【来る秋冬を迎撃するピカイチかっこいいジャケット】が既にスタンバイされているのでした。こちら!
これぞ私奴が愛してやまない、ラルフローレンのフィールドジャケットです。
ご覧の通り、名作と名高いM-65ジャケットをモチーフに『これぞラルフローレン!』と言わんばかりのニクいディテールと薀蓄を散りばめたコイツ。
それこそ春先には大車輪の活躍をみせた超お気に入りで、手前味噌ながら早くも向こう10年は余裕で着倒せるであろう鉄板ネタっぷりを発揮しています。
一方で、このジャケットについては2月中にブログを書こうと思っていたにも関わらず、投稿タイミングを伺っているうちに春を迎えてしまった未消化ネタなんですねw
それもあって、この秋こそは紹介するタイミングを逃すワケには行くまいと、、、
まだまだ残暑が厳しい中で恐縮ですが、満を持してご紹介したいと思います。
よもやの8ヶ月を超える熟成ネタ、とくとご賞味ください!!
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アメリカンなグラフィックが良い!
M-65ジャケットといえば、ミリタリージャケット界隈における定番中の大定番。
それこそ米軍実物のジャケットなんかは古着屋さんに行けば多く取り扱いされていますし、数多のブランドからもデザインモチーフとして採用されている事もあって、ミリタリーや古着に疎い方でもご存じの方も多いのではないでしょうか。
ただ、兼ねてより【M-65パンツ】や【BDUジャケット】のエントリでもご紹介した通り、ディテールの背景を想像しながらワクワクしちゃう変態趣味を持つ私奴からすれば、もしM-65ジャケットを買う事になっても『米軍実物を買うんだろうな』と薄ぼんやりと思っていました。
そう、このジャケットに出会うまでは!!
というのも、今年(2023年)の1月にラルフローレンに立ち寄った際に、めちゃめちゃドストライクなジャケットを見つけてしまったのです。こちら。
このカスタムペイントを見て以降、これ以外の選択肢がまるっと消えちゃいました(爆)
それこそ、カスタムペイントに多いモチーフといえば、ピンナップガールやフライングタイガー、もしくはスカルや白頭鷲といったアイコニックなデザインが多い中、
このルーニーテューンズを彷彿とさせるアメリカンな雰囲気がめっちゃ良くないですか!?
もっといえば、このプリントのカスれ具合や ヴィンテージ感溢れる加工も手伝って、めっちゃ雰囲気のある仕上がりになっているんですよね。
思えば、過去にもラルフローレンではM-65モチーフのジャケットをリリースしていますが、こんな感じで多色刷りの背面プリントが施されたモデルは非常に珍しい。
もっといえば、今回ウサギがモチーフとして採用されている事にも理由があって、それを知るとこれまたグッとくるですよね。
ウサギのキャラクターは卯年を祝うグラフィック
そもそも、このジャケットのカタログ名は『ルナー ニューイヤー フィールドジャケット』。
つまり、【ルナーニューイヤー】=【旧正月】を祝うコンセプトのジャケットなんですね。
それもあって、背面のウサギのプリントは、
今年(2023年)の干支である【ウサギ】がモチーフに選ばれているというワケ。
まぁ私奴には旧正月を祝う風習は有りませんから、単純に干支にちなんだモチーフと受け止めていますが、背景を鑑みると確実に来年以降には販売されないレアなグラフィックでしょう。
唯一、2023年限定モデルであるが故の懸念があるとすれば、翌年(2024年)以降に着ると時代遅れ感が出ちゃうんじゃないか、という事ですが、、、
翌年着たとしてもデザインが干支だと気が付かないレベルまで昇華されているのがラルフローレンの上手い所!!
むしろ、このM-65ジャケットが大活躍する時期に開催(?)される日本の伝統的なイベント、【お月見】の方が、ウサギモチーフがビタハマりする事間違いなし!
なんなら、このウサギは干支ではなく【お月見モチーフ】とも解釈できるもんで、日本では意外と汎用性が高いグラフィックのかもしれませんwww
コアなファンには物足りない!?簡素化されたディテール
そんなラルフローレンが手がけるM-65(モチーフの)ジャケットですが、
- エポレットが付いている
- ブラスジップが採用されている
という特徴を考えると、一般的に言われる【3rd.モデル】をサンプリングソースとしているのだと思いますが、実はオリジナルのM-65ジャケットと比較すると幾分省略されているディテールが有ります。
というわけで、今回はその辺りの省略されたディテール群についてもご紹介しながら、ある種の注意点を共有していきたいと思います。
拡張性は無し。春秋に特化したライトアウター
まず、オリジナルのM-65と比較する際の【注意点】とも言える内容がこちら。
キルティングライナーや、ファーフードといった、防寒性を高める拡張機能が一切使用できません。
というのも、M-65ジャケットといえば春秋に重宝するライトアウターと認識されている方が多いですが、実はオリジナルのM-65ジャケットは極寒冷地での使用も想定された、立派な防寒具なんですよね。
例えば、こういったファーフードは襟に付けられたボタンホールに取り付ける事で着脱が可能となるのですが、、、
こんな感じで、襟部分についたボタンホールはダミーになっています。
穴が開いていないのでボタンは留められません。
また、キルティングライナーも同様に
前立て裏のボタンや襟下のボタン(左写真の⚪︎部)が省略されているので、そもそもライナーが取り付け出来ないんですよね。
もっといえば、
外付けの手袋を留める為の袖口(手の甲)のフラップも省略されているので、
正に【春秋シーズンに使うジャケット】という用途に限定されそうです。
まぁこれこそが、軍服という【実用品】から【ファッションアイテム】へ進化した証だと思いますが、ディテールにワクワクするタイプの方にはちょっと物足りない部分もあるかもしれません。
そういう意味では、
この手のライナーをジャケットに取り付けて着ようと思っていた方は、十分にご注意くださいね。
とはいえ、ジップやボタンには嬉しいサプライズが!
こんな感じで、悪く言えば見た目だけを似せた『なんちゃってM-65』になっているという事は否定できませんが、その一方で、さすがラルフローレンだな!!と思うディテールは健在です。こちら。
上述でも触れた通り、ブラスジップが採用されたこのジャケットですが実は、、、
タロンジップを採用する事で、アメリカ好きの心は十分にくすぐってくれます!
ただ、オリジナルのM-65ジャケットは【スコヴィル製のジップ】が使われているもんで、
どうせジッパーにこだわるなら、スコヴィル製のジップにして欲しかった!というのはココだけの話ですw(爆)
ガッツリ着れる、タフな定番シルエット
こんな感じで、ここまでの情報を整理するならば、『M-65モチーフとはいえ、結局はライトアウター的な用途に限定されちゃうジャケットだった』というオチなのですが、とはいっても厳冬シーズンにはスタジャンやダッフルコート、モンスターパーカーといった重衣料艦隊が脇を固めているので、正直 大きく困る事はありません。(爆)
むしろ、『防寒性を犠牲にしてまで手に入れた【秀逸なグラフィック】と【無骨なデザイン】を如何にコーディネートに落とし込むか!?』という事の方が大切だろ!!という事で、
例え着用シーズンが春秋に限定されようとも、このジャケットのカッコいいスタイリングサンプルを考えてみました。
コーディネートサンプル①;タイドアップスタイル
まずはこちら。
本来のフィールドジャケットとしての用途からは外れてしまいますが、やはりこの手のジャケットはミドル丈の着丈やスタンドカラーのキリッとした印象を生かしてジャケット代わりに羽織るのが非常に好きです。
ちなみに、個人的に【タイドアップはするけど、カジュアルに着こなす手法】というのはラルフローレンから教わった所もあるので、ある意味ブランドイメージ的にもマッチしやすいんじゃないでしょうか。
もっといえば、このウサギのプリントが程よくカジュアル味を匂わせてくれるのもポイント。
ある意味、ラルフローレンの遊び心が最も表れたディテールだと思います。
こんな感じで3月にはこの格好で、表参道のラルフローレンに突撃www
最大限にラルフローレンブランドをリスペクトした格好でお店に行くのはめちゃめちゃ楽しかったなぁ。。。
ちなみにこの時、ラルフローレンを意識して『P』のワッペンの着いたキャップを被っていますが、
これはアメリカンニードルのキャップ(ラルフローレンじゃない(爆))のはココだけの話ですw
コーディネートサンプル②;セットアップに羽織ってみる
また【イギリスっぽさを押し出す着こなし方法】として、スーツの上にバブアーを羽織る、、、というスタイルがありますが、これをアメカジっぽくアレンジしたのがこちら。
これそ、【エンジニアードガーメンツ】に【ラルフローレン】という私奴の大好物で組み上げた
最大級の自分ウケコーデです(爆)
各アイテムの味付けが強過ぎてコテコテ感が過ぎる(爆)きらいはあるものの、オリーブ、ネイビー、レッドの色合わせはすんなりと馴染んでくれますね。
また、似たようなニュアンスで言えば、現代の戦闘服であるスーツの上にM -65ジャケットを羽織る、アメトラスタイルもアリかもしれません。
それこそ、M-65が寒冷地用のオーバージャケットだったルーツを鑑みるに、
【現代と過去の戦闘服の融合】という解釈にグッとくる方も少なくないのではないでしょうかwww
もっといえば、同じようなファティーグジャケットやBDUジャケットと比較しても、ライナーが付いている分だけ少しは防寒性能も優位かもしれませんね。
いうて、このジャケット関して言えば、背面のグラフィックがカジュアル過ぎるので、スーツに合わせるのはちょっと難しいけどな!!(爆)
コーディネートサンプル③;モックネックにベストを挟んだ土臭いスタイル
また、この秋に着たいスタイリングが、モックネックのロンTにブラウンズビーチのベストを羽織るこれ。
というのも、私奴はこの手のジャケットを着る時は『フロントは全開にして着たい派』なのですが、
その時、フロント部分に何かしらのアクセントが欲しくなっちゃうんですよね。
それこそ、上述したコーディネートはすべてネクタイや、ジャケットのVゾーンといったアクセントが入っていますし、今回もベストを挟んでいるのはアクセントを付ける為w
こんな感じで、無地Tシャツだけでも変ではないんですが、ここからさらに『もう一捻り欲しい!』と思っちゃうのは まだ修行が足らないのかもしれませんw
ちなみに、ここで合わせたTシャツはLLビーンのモックネックTシャツ。
着心地も良くて、かつジャケットに合わせる時に重宝するので、コイツはコイツで改めてご紹介したいと思います!
あとがき
今回のウサギのグラフィックは、うさぎ年を祝うコンセプトだったのは上述の通りですが、実は私奴にとってこのウサギのモチーフにはもう一つのご縁があります。
というのも、我が息子が”うさぎ年生まれ”という事もあって、そういう意味でもグッと来たというサイドストーリーもあるんですよね。
それこそ、まだまだファッションに興味の薄い息子ですが、何年後かに『このM-65ジャケットが欲しい!!』というシチュエーションになった暁には、干支のエピソードも含めてこのジャケットを託すのもアリなんじゃないか、、、と妄想していますwww
まぁ、息子が大きくなった時に【自分の干支にちなんだジャケットを着る楽しみ】を分かってくれるかは分かりませんけどね(爆)
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