こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
今年の新年一発目のエントリでも触れた通り、2023年に解消したい物欲在庫ランキングの第5位はズバリ、コンバースアディクト。もっと言えば、黒いローカットです。
とはいえ、黒のコンバースアディクト自体 タマ数が少なかったり、そもそもCT70の現地価格を知っている身としてはアディクトの定価設定にはやや葛藤があるのも事実。
それ故、一先ずアディクトは先送りにして、セールでお安くなっていた変わり種でお茶を濁すことにしました。こちら。
アッパーの柄はさておき(爆)、パッと見は普通のオールスターかと思いきや、、、
ヒールパッチにはこのロゴ!!
そう、これぞ2017年より生誕100年記念して発売されている、100周年オールスター!!
もっと言えば、100周年を謳う特別モデルなだけあって現行オールスターとは一線を画すディテールはモチロン、CT70やコンバースアディクトに肉薄する特別感がてんこ盛りの大穴モデルです!!
というワケで今回は『ホントはアメリカ企画のCT70(若しくはコンバースアディクト)が欲しいんだけど、値段が高すぎで躊躇している』といった方に向けた救済エントリ!
その中でも
- 100周年オールスターvs.CT70のディテールの違い
- CT70と比較した履き心地
- 総合的な購入おススメ度
といった項目をベースに、100周年オールスターがCT70/コンバースアディクトの代替プロダクトとなり得るのか、忖度なく検証してみたいと思います!!
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100周年オールスターvs.CT70ディテール比較
では早速100周年オールスターのおススメ度を推し測る為に、各種ディテールについて比較して参りましょう。
ちなみに、本レビューに際して比較対象とするのがコチラ!!
- 100周年オールスター;サイズ9(27.5cm)
- アメリカ企画CT70;サイズ8.5(27.0cm)
- 伊藤忠オールスター;サイズ8.5(27.0cm)
多少のサイズやローカット/ハイカットの違いこそありますが、この位の差であればフラットに評価できるのではないでしょうか。
それでは参りましょう。
シューズボックスは引き出し型!
まず比較項目の一発目は、軽く【シューズボックス】からスタートしましょうか。
そもそもシューズボックスといえば『購入時にショップで廃棄してもらう』なんて方も少なくないと思いますが、コイツに関しては100周年モデルと謳うだけあってちょっと気合が入ったボックス仕様となっています。こちら。
引き出しタイプのボックス!
伊藤忠オールスターはモチロン、コンバースアディクトや本場のCT70ですらオープントップ(?)タイプのボックスですから、これは特別感ありますね。
もっと言えば、コンバース(しかもローカット)にあるまじきボックスサイズで、地味にシューケア用品を収納しておくのにちょうど良いサイズだったりしますwww
いうて、『ボックスが豪華だから100周年オールスターを買うわ!』なんて思考には至りませんが、こういうオマケ感は結構好きですよ!!
特別に設計されたクッションインソール
また、100周年モデルに伴い、気合が入っているのはボックスだけではありません。
むしろ、100周年オールスターの大本命ともいえるディテールがこちら。
取り外し可能なインソール!
そもそも、オールスターにおいてインソールの取り外しができるのはCT70(若しくはコンバースアディクト)の専売特許でしたが、そこにガッツリ切り込んできたのが100周年オールスターです。
しかも、このインソールが思った以上にしっかりしてて、、、
実は厚みもたっぷりあるタイプ。
申し訳程度のペラペラなインソールではありません。
また実際に履き比べてみても、体感上のクッション性(硬さ・反発性)はCT70のインソールと大差なかったりするもんで、このインソール目当てに一足買って『現行オールスターのインソールとして転用する、、、』なんてカスタムもアリっちゃアリ。
ただインソールこそCT70に近しいものの、流石にミッドソールはCT70には及びません。
こんな感じで、どちらかといえば現行コンバースに近い作りとなっていますね。
CT70のミッドソールにはゲル状のクッション(水色の部分)が使われているのですが、100周年オールスターは布一枚挟んですぐアウトソール。
この辺りの作り込みには差がありそうです。
そう考えると、新品当時こそ履き心地が良くても、インソールがヘタると履き心地は固くなってくるのかもしれません。履き心地の経年変化レビューは今後の宿題事項ですね。
とはいえ、友人曰く『100周年オールスターの履き心地はCT70より良い』と言わしめるのも事実で、それもそのはず、
実は100周年オールスターには、CT70にも搭載されていない【履き心地向上の為のニューギミックが搭載されていたのでした。
フィット感向上?肉厚シュータン
これぞ、100周年オールスターだけに搭載されている、ニューギミック!
分かりますか?このちょっと分厚いタンパッド。
そもそもオールスターのシュータンといえば、キャンバス生地一枚の申し訳程度のタン(爆)がお馴染みでしたが、100周年オールスターは3mm程度のスポンジを挟んだ様なライナーに変更されています。
というか、100周年オールスターはタンのみならず、アッパー全てがこの分厚い素材です。
左から、100周年オールスター、CT70、現行オールスター。
まぁ分厚いとは言え、オールスターらしさを残した厚みではあるのですが、それでも靴紐を締めた時のアタリ感はコンバースに有るまじき感覚です。
実際、インソールとタンパッドを総合した全体構造を鑑みると、
履き心地は十分CT70の代替候補として機能するんじゃないでしょうか。
ヒールパッチ&補強ステッチはどうなってる!?
また、CT70(若しくはコンバースアディクト)における象徴的なディテールといえば【ヒールパッチ】と【補強ステッチ】ですが、
100周年オールスターにおけるコレらのディテールには、少々モノ申したい事があります。
というのも、まずはヒールパッチ。
それこそCT70といえば、所謂【三ッ星】と言われる黒いヒールパッチでお馴染みですが、あらためて100周年オールスターのヒールパッチに注目したのがこちら。
黒パッチという事で、一瞬は『おっ!』と思いがちですが、CT70とはデザインが異なり、パッチの大きさも違うければ、星の数も微妙に違います。
まぁデザインは違うとはいえ、この黒パッチもカッコいいので嫌いでは無いですけど。
しかし、これが何故モノ申したい事に繋がるのかというと、、、
如何せんこの黒パッチの使い方が中途半端なんですよね。
というのも、CT70のもう一つの役物である【ボールジョイント横の補強ステッチ】は
この通り、100周年オールスターでは省かれています。
まぁ、ヒールパッチも変更して、更に補強ステッチまで作り込んじゃうと『それはもうコンバースアディクトじゃん!』と物議を醸す事は間違いなさそうですけど。
とは言え、100周年オールスターのヒールパッチだけディテールを変更するのは勿体ないと思ってて、(誤解を恐れず言えば)ヒールパッチだけコンバースアディクトに寄せた仕様にしちゃうと、【プアマンズ・コンバースアディクト】的な印象を受ける人も居ると思うんです。
なので、どうせなら
・現行オールスターの様な【白パッチ】×【補強ステッチ無し】 ・ノーマル顔なのに、実は履き心地が極上なプレミアム仕様
みたいなパッと見はわからないけど、コッソリと差別化されている方が、履いている側としても優越感があって良くないですか?
もっといえば、こう言ったコッソリと施されたプレミアムなディテールってワクワクするじゃ無いですか。
若しくは、
・コンバースアディクトの様な【黒パッチ】×【補強ステッチ有り】 ・ヒールパッチのデザインで100周年モデルとして差別化
とした方が『ホントはアディクトが欲しいけど、販売数や値段で躊躇しているライトな購買層』を狙えるんじゃ無いでしょうか。 こっちの場合は、パッと見はアディクトなんだけど、ヒールパッチのデザインでアディクトと識別もできるので、そもそもCT70やアディクト(といったホンモノ感)が欲しい層とは需要も被らないと思うんですよね。
もっと言えば、こういった内容で説明出来た方が 接客する側や、ECページを作る側としても ”お客さんの心情をくすぐる事が出来る” と思うのですが、如何でしょうか。
というワケで、コンバースジャパンさん。
もしこの仕様で売上が伸びたら、金一封ください(猛爆)
ルックスを格上げ!コットンシューレース
また、細かなディテール面で外せないのが、このシューレース問題。
最近では標準でコットンシューレースが付いたモデルも増えてきましたが、
100周年コンバースも標準でコットンシューレースが採用されており、コレはナイスな心意気という他ありません。
まぁ、ポリ素材シューレースのチープ感こそがオールスター、、、と言われるとそう思えなくもないですが、やはり一度コットンの質感を味わうと戻れませんよw
ちなみに、CT70にもコットンシューレースが標準装備されていますが、コットンのシューレースってグイグイ引っ張っていると段々細くなってくるんです。こんな感じ。
このちょっと細くなったシューレースでキュンキュンに締めるルックスが好き。
100周年オールスターでコレが再現できるなら、コレはコレで胸アツです。
とりあえず、100周年オールスターも靴紐を通す前にもグイグイ引っ張って細くしておこうかしらww
トゥデザインはCT70に近い?
ここまでディテール面の比較をしてきた100周年オールスター。
ヒールパッチだの補強ステッチだの、やはりCT70とはディテールの差別化が顕著でしたね。
その一方で、初見で100周年コンバースの現物を見た時にドキッとしたポイントもありまして、それこそが、、、
トゥの形状が、めちゃめちゃCT70に似ているという事!!
というのも、4年前にCT70について筆を執った頃は、現行品とCT70のトゥ形状って全然別物だったんですよ。コチラ。
光沢やラバーの色味はモチロン、トゥカップに貼られたサイドテーブとかのゴツゴツ感とか、サイドテープから赤ラインまでの距離とか、全然違う。
対して、今回入手した100周年オールスターがコレ。
明らかにゴツゴツしている!!なんなら素材感までCT70に近くなっています。
ちなみに、これは最近の現行オールスター(及び、USオリジネーター)でもゴツゴツとしたトゥ形状が採用されていて、もしかしたらコンバースジャパンのテコ入れとしてマイナーチェンジがあったのかもしれません。
ん?
そういう意味では手持ちの伊藤忠コンバースは、ヴィンテージでもなければ、最新モデル(形状がゴツゴツしていない)でもない、何とも中途半端なモデルになってしまったのかwww(爆)
キャンバス生地の比較は次回持ち越し
ちなみに、過去のCT70のレビューにて、CT70は現行オールスターと比較してキャンバス生地がしっかりしてる!!と筆を執りましたが、100周年オールスターはどうなっているのでしょうか。こちら。
なんと、今回私奴が買った100周年コンバースはリップストップ生地でしたww(猛爆)
まぁコレについては、私奴の選んだモデルが悪かったのですが、このキャンバス生地の差異については、再び100周年コンバースを購入する時の宿題とさせてくださいww
ちなみに、この100周年オールスターは、ZOZOのセールで20年前にタイムスリップしたかの様な価格(3,000円)で買えちゃったお買い得商品www
もっといえば、コイツは後述するカスタムのベース材として誘致した背景もあるもんで、そういう意味では、このリップストップ生地も実はそこまで気にしていないというwww
結論;条件付き買い案件
上述の通り、履き心地こそCT70に肉薄すれど、ルックス面ではCT70とは差別化された100周年オールスター。
コレらの内容を勘案した上で、コイツのオススメ度について感想を述べるとすれば、、、
【条件付きで買い】でしょうか。
というのも、【条件付き】とした意図を具体的に挙げるとすれば、
- デザインが好きなモデルがあった
- 好みのお色がセールになってる
- 安価(セールで)で履き心地のよいオールスターが欲しい
- カスタム用途(後述参照)のベース素材が欲しい
といったいずれかの条件にマッチするなら、購入する事をオススメします。
最近で言えばLLビーンとのWネームで発売されたオールスターとか、渋い配色が魅力なモデルは結構ありますからね。
一方で、白や黒といった定番カラーを狙っているのであれば、わざわざ100周年オールスター(実勢価格7,000円)を選ぶ必要性は低いかもしれません。
というのも、今はコンバースから【USオリジネーター(実勢価格5,000円)】というモデルが発売されているのですが、実はコイツのインソールもフカフカでめちゃくちゃ履き心地いいんですよね。
しかも標準でコットンシューレースがついている贅沢仕様ですし。
そう考えると、定番色のオールスターが欲しいのであれば、USオリジネーターの方がコストパフォーマンスが良さそうなんですよね。
そういう意味で、『デザインがメチャメチャ好き!』とか『セールでUSオリジネーターに近い価格となっている』みたいな場合には買う、という住み分けでいいんじゃないでしょうか。
本来であれば、現行オールスターとコンバースアディクトの橋渡し的な存在として需要が獲得できそうなポジションだとは思うのですが、
皮肉にもUSオリジネーターの具合がイイもんで、この価格差を考えると優先順位は下がるかなぁ。といった感じでした。
ロード to 黒コンバース
ちなみに、冒頭の通り、元々私奴が欲しかったオールスターは黒のローカット。
にも関わらず、この迷彩柄×リップストップ生地柄の購入に踏み切った理由は(セールでバカ安かったwwという大前提はさておき)
- スニーカーの黒染めカスタムをやってみたかった
- 黒染すれば、色落ちした箇所に迷彩柄が浮き出てくるスペシャル仕様が完成するかも
という、ある種の好奇心だったりします。
特に後者が上手く行けば、バチボコに自分好みのコンバースが完成する予感がプンプンするんですよね。
とりあえず本エントリが公開となるまではカスタムを我慢していましたが、本日を以ってコイツの黒染計画を鋭意始動させたいと思います!!
ちなみに、染料として使う予定なのは、スニーカー専用にカスタムされたド定番商品、ダイロンプレミアム。この黒染めの工程や出来栄えについては、別途ブログにまとめたいと思いますのでこうご期待あれ!!
あとがき
ただ、ダイロンで後染めする場合、キレイに染めるには染色液の温度を40℃のまま2時間くらいキープする必要があるそうで、そう考えると寒波の厳しい今の時期に黒染めするのは得策とは思えませんw
というわけで、折角購入したこのコンバースも
黒染カスタム & 本格路上デビューは半年後までお預けとなりましたw(猛爆)
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