まだ7月も中旬だというのに全国で35℃を超える猛暑が炸裂していますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
かくいう私奴は、汗っかきなので夏の野外活動はちょっと億劫になるクチなのですが、今年の夏は【半年前から計画していた待望の大イベント】がありまして、先日の猛暑日の中、遂にやってやりましたよ、、、
スニーカーの黒染めを!!!
というのも、何故この炎天下の中で黒染めを実施したのかといえば、黒染めを行う際は染め液の温度を40℃に保つ必要があるもんで、真夏に実施した方が保温し易いだろう、、、という魂胆ですね。
そして、今回黒染めを行ったスニーカーというのがコレ。
これぞ、半年前のZOZOセールにて3,000円という20年前を彷彿とさせる価格で購入した、通称;100周年コンバース!
100周年コンバースついては過去エントリでご紹介した通りなのですが、【専用インソール】や【クッション性の高いライナー】など、ディフェンスに定評のある池上ヨロシク履き心地に定評があるのがコイツの特徴。
さらには、カモ柄にオーバーダイ(上から黒染め)する事で、履きこむにつれてカモ柄がうっすらと浮かび上がる、、、というエイジングの楽しみすら香る最高の黒コンバースが完成しました!!
というわけで、半年間に渡って構想を練ってきた珠玉の黒コンバースプロジェクトがココに完結!!
そして、本エントリでは備忘録も兼ねて【コンバースの黒染め手順】をまるっと公開したいと思いますので、
皆様も是非セールで投げ売りされている不人気コンバースを黒染めして、自分好みのエイジング仕様にカスタムしようじゃありませんか!!
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今回はダイロンプレミアムダイで染める!
先に言っておきますが、今回のエントリはダイロン社からの案件ではありませんwww
それゆえ、ダイロン社に忖度する事なく、困り事や文句なんかもガッツリ記載していこうと思いますが、そんな私奴が今回使った染め粉がこれ。
ダイロンのプレミアムダイ。
ちなみに、ダイロン社は英国の会社で、様々なお色の染め粉を展開しているブランドです。
中でも、ココンチは【ダイロンマルチ】と【ダイロンプレミアムダイ】という2種類の商品が有名で、(細かい違いはさておき)ざっくりと用途を考察するに
ダイロンマルチ;お洋服染め
ダイロンプレミアムダイ;スニーカー染め
といったイメージです。それもあって、今回はプレミアムダイを選んだというワケです。
まぁ別に通常のダイロンマルチを使ってもスニーカーは染めれるんですが、プレミアムダイの方がソール(というかラバー部分)が染まり難いので、そういう意味でも初心者がスニーカーを染める場合はプレミアムダイを選ぶ方が無難ではないでしょうか。
ちなみに、そんなプレミアムダイを用いて染めたコンバースの出来栄えがコレ!!
どうです!?ライナー部分にも色が残らず、元々黒色のコンバースだったんじゃないか、、、と勘違いしそうな出来栄えでしょ!?
実際、私奴も初めてチャレンジしたにも関わらず、ここまで上手く染まった事には正直ビックリ(爆)。 如何にダイロンプレミアムダイが優秀なのか、お分かり頂けたかと思います。
むしろ、こんなに簡単に染められるなら来年くらいにもう一足染めたくなる可能性があるなwww
手順0;準備するモノはコレ
というわけで、早速 ダイロンを用いたスニーカー染め手順を説明したいと思いますが、その為に用意したい道具があります。コチラ。
- 染めたいスニーカー
- ダイロンプレミアムダイ(1袋)
- バケツ(カラーボックス)
- ゴム手袋
- 塩(250g)
- シェイカー
ちなみに、スニーカーとダイロン以外は全部100均で揃います。
もっと言えば、今回バケツ代わりに使用したのもダイソーのカラーボックス。この手のローテクスニーカーを染めるにはジャストサイズなので結構オススメです。
ちなみに、今回は100周年コンバースを染めたのでインソールまで外せましたが、普通のコンバースやVANSだとインソールまで染まってしまいます。 なので、それがイヤな方はインソール付きのモデル(VANSならスケートモデル等)を選ばれる方が良いかも。
また、染めたいスニーカーは例え新品でもラバー部分(特にトゥやサイドテープ部分)は中性洗剤で一度洗った方が良いですよ。 というのも、目に見えない油分や汚れがついていると、そこだけ不意に染まっちゃうんですよね。もっというと、ラバーの着色って中々取れないので、後処理が結構面倒くさいんですよ。※このあたりの詳細は後述参照ください。(切実)
ちなみに一度洗ったスニーカーはビシャビシャの状態でOKです。どうせ後から水に漬けるので問題なし。
手順1;40℃のお湯(5.5リットル)に塩を溶かそう
上記の材料が揃えば、次は染め液を作っていきましょう。
ダイロンのパッケージには6リットルのお湯(40℃)を用意する様に記載がありますが、このタイミングでは5.5リットルのお湯を準備します。
ちなみに、なぜ40℃なのかというと、これより高い水温で染めるとゴム(ソールの部分)まで染まっちゃうから。 人情的に考えると『お湯が冷めることを想定して、43℃くらいのお湯を張りたくなる気持ち』は分かりますが、、、
ここは断固40℃でいきましょうね!!
というのも、(今回の実体験から鑑みても)多少水温が下がってもしっかり染まりますよ。
それよりも(繰り返しますが)ソールが染まる方が厄介ですし、わざわざ夏場を選んて対応するのは水温を冷めにくくする為ですから、そこまで神経質にならなくてもいいですよ。
なので、自信を持って40℃のお湯を張りましょうw
これは豆知識ですが、ダイソーのカラーボックスには目盛りがないので、事前に5.5リットル入れた時の水位チェックしておくと、お湯を張るとき楽ちんですよ。ええ、仕事は段取りが8割です。
で、5.5リットルのお湯が張れたらここに塩を溶かします。
6リットルのお湯に対し250gの塩が必要ですから、事前に計量しておきましょう。仕事は段取りが8割です。(2回目)
ちなみに、塩を入れる理由は染め液の【触媒】として作用させる為。つまり染まり易くする為の反応促進剤と理解して貰えば良いでしょう。
そういう意味では、私奴は塩を溶かした後にコンバースをお湯に浸けておきました。
だって触媒ですからね。誘い水的な考え方でいえば、先に布地に塩水が染み込んでた方が染めムラが出にくいかと思いましてね。 まぁ仕事は段取りが8割ですよ。(3回目)
効果の程は知らんけど(爆)。
手順2;0.5リットルのお湯にダイロンを溶かそう
そんな感じで食塩水にコンバースを浸漬している間に、お次はダイロンの染め液を作ります。
それこそ上述したバケツの中に直接ダイロンを入れて撹拌させても良いんでしょうが、溶けムラができる懸念もあるようで、オフィシャルでも濃いめの染め液を作って混ぜる方式が推奨されています。
ちなみに、染め液を作る際にボウルと泡立て器を使う方も居られるようですが、個人的にはシェイカーの方が便利だと思います。 というのも、道具を100均で揃えるにしても、シェイカーなら1点だけで賄えるし、目盛りが付いているから計量もめちゃめちゃ楽です。 やはり、仕事は段取りが8割です。(4回目)
ちなみに、染め液には6リットルのお湯が必要なのに、バケツに5.5リットルしか張らなかった理由は、濃いめの染め液を作るのに残りの0.5リットルを使うから。
こんな感じで、0.5リットルのお湯の中にサラサラっとダイロンを入れます。
こう見ると、ダイロンは濃紺を濃くした黒色である事が分かります。
ダイロンを一袋分全て入れたら、後はフタを閉めてシェイク。やはり段取りが上手くいくと気持ちいいですね。
シェイクシェイク!ブギーな胸騒ぎ〜。チョベリベリさいk、、、
フタから染め液が漏れましたwwwww
チクショウ!!これだから安物のシェイカーは嫌なんだ!!
何が段取りが8割だよ!!!!(猛爆)
手順3;全部混ぜて撹拌しよう
というわけで、意図せぬトラブル(爆)がありましたが、慌ててシェイカーの中身を食塩水の中に入れましたwww
幸いにもある程度溶けていたのでダマになる事はありませんでしたが、これでなんとか合計6リットルの染め液(こぼれた分ちょっと少ないけどなww)が完成!
で、ここからは手が染まらない様にゴム手袋をつけて撹拌するのですが、染め液を撹拌させる際はグルグル混ぜる必要はなくて、スニーカーを前後に往復させるだけでOKですよ。
ここでも豆知識を披露するとすれば、コーヒーに砂糖を溶かす時にスプーンでぐるぐる回すよりも、スプーンを前後に往復させて液流を作る方が混ざり易いんですよ。
そういう意味では、スニーカーがしっかり収まる角型ケースは撹拌するにも便利ですね。
やはり、仕事は段取りが、、、ゲフン!ゲフン!!(猛爆)
手順4;15分に一度撹拌しながら1時間!!
ここまで来れば、後は完成間近!!
基本的には放置プレイでOKですが、染めムラを最小限に抑える為に15分に一度撹拌してやります。
撹拌方法は上述した前後往復方法でOKです。
場合によってはスニーカーを前後上下回転させてもいいかも。
最初と、15分後、30分後、45分後、(60分後)に撹拌すれば完成です。
手順5;水が透明になるまですすごう!!
そんなこんなで、60分間の浸漬が終われば、後はすすぐだけ。
めちゃめちゃ濃い色の染め液を棄てるのはやや躊躇してしまいますが、ダイロンは環境にやさしい材料を使っている(ほんまかいなw)為、そのままシンクに流してOKとの事。
とはいえ、【染め液を棄てる】際に『流し台が青く染まるかも、、、』といった懸念はありましたが、幸いにもシンクに色が付く事はありませんでした。 短時間で洗い流すなら着色の心配はないのかもしれません。
というわけで、後はジャブジャブとすすいでいきます。
水に色が付かなくなるまで、大体7回くらいはすすいだでしょうか。
こんな感じですすぎは完了。
後はここから乾燥させれば完成なのですが、乾燥させる際にも注意点があって『直射日光に晒すと紫外線で染色成分が変質するリスクがある』そうで、メーカーも陰干しを推奨しています。
早く乾燥させたい気持ちもわかりますが、ここはじっくり日陰で乾燥させていきましょう。
ただ、乾燥前でも結構しっかり染まった様子は分かるので、この時に結構な達成感は得られますよ!!
お疲れ様でした!!!
『え!?ラバー部分も染まってるやんけ!』問題はこう対応しよう!
ってな感じで、やってみると意外と簡単にできちゃうスニーカー染め。
こんなに簡単なら『投げ売りされているオールスターは、全部黒く染めてやるぜ!!』と思わなくも無いのですが、一方で少しだけ面倒を感じる部分もあります。それこそが、、、
意図しないラバー部分への着色です。
それこそ、上述した通り『染める前にソール周辺を洗浄した方が良い』と書いたのもこれに起因しての事なんですが、
オールスターの様にトゥにカップがあるスニーカーって、ラバー部分が染まっちゃうと不恰好なんですよね。
こんな感じで、今回私奴は事前にソール洗浄をしなかった事もあって変に染まってしまいました。
もっと言えば、染まり方が不自然(部分的に着色している)なので不格好なんですよね。
しかも、結構ガッツリ染まってるもんで、消しゴムで擦ろうが、アルコールで拭こうが取れる気配はありません。もとい『コレはコレで味だろ!!』と思うにも程度が悪すぎるもんで、
ここからは(若干のパワープレイ感は否めませんが)、私奴が実践したソール(ラバー)部分の脱色方法についても共有したいと思います。
薄めた食器用ハイターでパック
ちなみに、この手の(ラバーが染まる)ケースは意外と多くて、いくらプレミアムダイとは言えラバーは染まりにくいだけで、『染まらない訳ではない』というのが本当の所なのでしょう。
とは言え、このラバー部分の着色にも対処方法が無いわけではありません。
それこそ、この着色は染め粉が付着しているだけですから、漂白剤を使うとこの着色は落とせるんですよね。(落とせるというか、染め粉を漂白する、、、という認識の方が正しいかもしれませんが。)
そして、その際に使うのが、
キッチンハイター!!!
衣類用のワイドハイター(酸素系)ではなく、言わずと知れたキッチン用のハイター(塩素系)です。 ※ちなみに、絶対に酸素系のハイターと混ぜたらダメだぞ!!
それこそ、実際の漂白効果を考えるならば原液を使う方が効果的なんだと思いますが、なんか色々と危ないのでとりあえず水で薄めます。私奴は大体3倍希釈くらい。
で、これをペーパータオルに染み込ませて、、、
こんな感じでソール部分をパック。
後は15分後くらいに拭き取れば、、、
青く染まったラバー部分もスッキリ綺麗に!!!!
ちなみにパックする時間は、着色の程度や ハイターの濃度でも変わるでしょうから、塩梅を見ながら適宜調整してみてください。
ただ、当然ながらハイターがアッパーに付着しちゃうと、、、
こんな感じでせっかく染めたのに脱色しちゃうので、そこは注意が必要ですwww
私奴は黒の油性マジックで補色しましたが、黒以外の色に染める場合は特に気をつけてください。
正直、ダイロンを使ってスニーカーを染めるのは全然良いんですが、こんな感じでソール部分が変に染まっちゃうとハイター作業に非常に神経を使うので、、、
やはり、染める前のラバー部分の洗浄はしっかり対応した方がいいぞ!!!(切実)
カラーストップはラバー部分を漂白した後の方が良いかも
ちなみに、ダイロンで染め物をした際に セットで語られる【カラーストップ】ですが、これは化学反応にて染め粉定着を良くする(色落ちさせにくくする)効果がある薬品です。
そう考えると、カラーストップは上述したようなソール部分の漂白を行った後に対応する方が良いかもしれませんね。
正直、私奴はカラーストップを購入するのを忘れていたクチで(爆)、翌週に対応したのですが、これはコレで備忘録として記載しておきましょう。
染まるのは天然繊維だけ。ポリエステルは染まらないよ!
あと、ダイロンプレミアムダイの注意点としてもう一つあるとすれば、
染色できる繊維(対象)が限定されている事は知っておいた方がいいでしょう。
というのも、今回の100周年コンバースの様にコットン製の表生地は綺麗に染まっていますが、、、
ライナー(裏地)のメッシュ部分は全然染まっていません。
もっと言えば、ウールやシルクもプレミアムダイは染まりにくいようで、そういったモノを積極的に染めたい場合は、冒頭でも触れたダイロンマルチの方が向いているそうです。
こんな感じで、【ダイロンマルチ】と【ダイロンプレミアムダイ】でも差があるんです。
ちなみに、『アッパー素材が分からん、、、』という方は、シュータン裏のラベルに材質が記載されている事が多いので、計画するならば一度チェックしてみた方が良いかもしれません。
ってか、この100周年コンバースの『TEXTILE』表記は反則だろ!!(猛爆)
あとがき
ちなみに、今回は表生地は綺麗に染まったものの、ステッチに使われていた糸は染まりませんでした。
それもあって、アッパーは黒くともステッチはオリーブ色になっているのはココだけの話です。
もっというと、今回の黒染めに際し、ダイロンやカラーストップ、更には100均での道具を揃えたり、休日に数時間の拘束時間が発声する事などを加味すると、
スニーカー本体は安かったとは言え、合計コストを勘案すると、そこまでお得じゃないという罠www(猛爆)
とは言え、冒頭で触れた通り、
- 色落ちが進めば迷彩柄が出てくる特別感
- 自分で染めたエピソード&愛着
という意味では価格以上に得たものはあると自負しています。
ただ、思った以上に簡単にできちゃうので、今回のエントリでスニーカー染めにご興味を持った方がおられるならば、チャレンジしてみてもいいかもしれません!!
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