ここまで引っ張るつもりもなかったのですが、一応今回でユニクロ3部作の完結編という事で今回も頑張って筆を執っていきたいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
さて、前回は『チキチキ☆ユニクロUのオープンカラーシャツのボーリングシャツ化計画』と称して立ち上がった新企画について、勢い任せにやってみたら、出来ちゃった、、、という有り余る才能っぷり(爆)を報告させて頂きましたが、元々 バンドの衣装用途にカスタムした事もあって、好評だったら物販として取り扱ってもイイかなwwwなんて軽い気持ちでスタートさせた本企画。
胸元と背面の刺繍に要した時間はざっと見積もってもトータル20時間ですか。
素人仕事とはいえ全国の最低賃金に相当する時給700円計算にて14,000円の人件費と、ボディー代+刺繍糸代が3000円強。
この時点で¥17,000という高額原価でありながら、一般的な洋服の原価率が3割相当である事を踏まえると 単純に3倍の販売価格となるワケで、よもやの希望小売価格は 51,000円www
アマチュアバンドの物販にあるまじき価格設定です(猛爆)
間違って売れちゃった場合、1/3をバンドの利益に計上したとしても、残りの2/3が原価+工房利益として私奴の懐へ。。。 なんとも夢が有ります(爆)
絶対誰も買わないでしょうが、ネタとして掲げておくのはアリかもしれませんww むしろ売れたら罪悪感www だれも買わないでくださいww(爆)
針と糸とパッションがあれば誰でもデキる!
さてさてさて、与太話はここまでにしまして、チョイとお聞きしたいのですが、前回の記事をみてると なんだか自分でもチェーンステッチができるんじゃないか、、、なんて思いませんか?
もっというと、『駄文を書き殴る ネット界の粗大ごみ野郎(自虐ネタで精神的ダメージwww)』 が出来るなら私だって、、、なんて思う方も少なくないかとおもいます。 いや、間違えてないと思います。本気で。
※『』のなかは間違えていると思いたいですがww(爆)
まぁ、出来栄えとしての及第点を何処に設定するかにもよりますが、皆様が思っているより刺繍(ことチェーンステッチ)というのは案外ハードルは低いのかもしれません。
誰が言ったか 今日より若い日は有りません故、思い立ったが吉日。 チョイと針糸をもってみたっていいんじゃないでしょうか。
とはいっても、いきなり針と糸があってもやり方が分からない、、、という方も居られると思います。ただ、そこはご安心を!
今までに私奴が30年を超えて培った小中高で習った知恵すらも出し惜しみせず、更には今回感じたコツをも踏まえて皆様に大オープンしたいと思います。
ちなみに刺繍、チョットハマりましたwww(爆)
というわけで早速、私奴の備忘録も兼ねて今回の作業内容を一挙公開したいと思います。
先ず用意してほしいモノは、コチラ
- 刺繍の図案
- 鉛筆
- チャコペンシル
- 刺繍針
- 刺繍糸
- 刺繍枠
- 刺繍する対象物(今回はシャツ)
- アツいパッション
②と③はどちらか片方あれば代用は効きますが、どちらかと言えば②が欲しいですね。 何に使うかは後述参照。
同世代の方であれば、だいたい小学校当時に買ってもらった裁縫道具セットに一式揃っていると思います。
ただ、『チャコペンシル』なんて、『石綿付き金網』 と同じく、ここン十年で発音した記憶すらありませんでしたけどwww
恐れる事なかれ、図案の転写はコレで解消!
で、ここから実作業に移っていくワケですが、ジツはのっけから一番の壁にブチあたります。
そう、図案を写す作業です。
私奴もロカビリーなフォントでプリントアウトした図案を用意しましたが、布の上にハンズフリーでレタリングし直すのはとても面倒!
もっというと、刺繍の下書きである図案の転写の出来如何が今後の出来栄えの50%以上を占めているといっても過言では無い程に責任重大で、繊細で、会いたくて会いたくて震えて、君思うほど強く感じる作業(爆)なのです。
それ故、図案を見ながら模写するというよりは刺繍対象物に図案を転写していく方が簡単なワケですが、一般的に転写用ツールとして用いられるカーボン紙なんて何処にでもあるワケじゃないし、どうしようか、、、と頭を悩ませる諸兄諸姉諸君も少なくないと思います。
しかし!ココは私奴が中学の頃の美術の先生に教わった方法で見事に対応可能でした。 カーボン紙や特別な転写シートが必要なワケでない、アナログであるが故に逆に信頼性の高い方法がコレだ!
まずは図案を用意しまして、図案を裏返します。
そして図案の裏に鉛筆で塗りつぶしていきます。 ここは結構力強く、濃い目に。
2B以上の濃くて柔らかい芯をが推奨です。
全面塗りつぶせたらひっくり返して、刺繍したい位置に図案を配置。
で、図案のアウトラインをボールペンでグリグリとなぞっていきます。
この時、図案の破れを防止する為に硬いモノを下敷きにする事をおススメします。
すると塗りつぶした図案の裏面についた鉛筆の粉が転写できてる! なんちゃってカーボンシートですよね。 先生有難う!
あとはチャコペンでなぞるなりしてマーキングを濃く仕上げてください。
ちなみに私奴はン十年ぶりにチャコペンを削りましたwww
これは自分自身でも想定以上に上手に出来てびっくり。 チャコペンのノリの悪さが若干面倒でしたが、水性のボールペンとかでもいいかもしれませんね。
いざ!チェーンステッチ!
さて、上記の通り図案の転写ができたらば後は縫うだけの単純作業でおます。
チクチク縫いながらテレビを見ながら、音楽を聞きながらとマイペースにできちゃいます。
ただ大切なのは丁寧に作業を進める事。
人間、丁寧に作業ができる集中力なんて限られていますので、飽きてきたらその日はソコまでにするのもテですよ。 実際私もそうしてましたwww
という事でそんな前段を踏まえて実作業へ。
まず、刺繍糸を必要分の長さを引き抜きます。 おそらく上級者になるほど長く糸をとれるのでしょうが、初心者はここは欲張らずに過少申告する事をおススメします。 慣れるまでは40cm位でも良いかもです。
というのも欲張って長く糸をとっちゃうと結構糸が絡んで絡んでカラミティガンダムになるんですよ。
結構ねじれたりするもんで、人目を気にせず濃厚なラブシーンを演出してくれる刺繍糸であるが故、ある程度は調子よく進んだのに途中で絡まっちゃってガッツリとリッパ-で解く、、、なんて悲劇も体験済みです(爆) 人間、欲張っちゃぁいけねぇずら。
で端を玉結び。 では早速チェーンステッチを進めるワケですが、完成のイメージはこんな感じ。
輪っかの中から輪っかが出てくるイメージ。 で、どうやってこんなステッチワークをするかというのを図示された絵もあったりしますが、コレが結構分かりにくかったりするんですよね。 というわけでそんな時こそ物欲解消備忘録!ということ(爆)で、なるべく分かり易い様にイチから説明するとコチラ。
①:刺繍スタート地点
裏面から、スタート地点にブチ刺します。 こんな感じ。分かり易い様に白いネル生地に刺繍を。 糸を引っ張って玉止めでつっかえるまで引きます。
②:刺繍スタート地点再び
一旦、裏からブチ刺した穴(若しくは近傍)に刺し戻します。
カンの良い人なら分かるでしょうが、同じ穴に刺し戻した故、最後まで糸を引き抜き切っちゃったら ただ穴を開けただけになっちゃうww
それ故、ループを少し残してやります。
ここのループが大事。それが一番大事。
③:Next地点にウラからブスリ
①:で開けた穴の傍に、裏からブチ刺します。
ここで、①の孔からのピッチ(間隔)が狭いほど、細かい目の詰まった刺繍ができます。これは各自のお好みで。 ちなみに、私は1.5mmくらいです。目分量でおk。
④:出てきた針先を②のループに通す。
上の写真と同じですが(爆)ここがチェーンステッチたる所以かつ、最重要ポイント。
というか②で作ったループに通さないと、①の箇所に穴を開けただけになっちゃうwww
ここで糸の弛みを取る為に引っ張りますが、カンカンに引っ張っちゃうとチェーン部分の膨らみがなくなっちゃいます。 ある程度はループはフンワリと残して置いたほうがイキフンが出ます。この辺りの塩梅はお好みで。
⑤:③の箇所にオモテからブスリ。
もはやデジャブよろしくな作業ですが、内容は②と同じ。
ループを残すところも同じです。
というか、ここの作業は②と同じで、ここからは②~④の繰り返しですww コレをすすめていくと、
こんなステッチになるんですね。 で、これがチェーンステッチです。
文字は多いですが、実際にやってみると結構簡単。
最終地点とか、鋭角にV字ターンしたいときとかは、 ④の後に、同じ穴に針は入れずに、ループを跨いだ先に針をいれて、裏で玉留めを。
同じ穴には刺さずに、ループをまたぐ。
そして、裏面から玉留め。こんな感じ。
チェーンステッチ自体は簡単なもんで、原理?というかやり方は以上です。
ここからコツの領域となってきますが、ある程度上記の内容が理解できてしまえば、勢いで何とかなっちゃいます。
大公開!私奴が感じたチェーンステッチのコツ!
さて、チェーンステッチの大原則は上記の通りですが、何度も繰り返しますが 実際に糸を手繰ったり 針を持ちかえたりしていると、本気で糸がねじれたりカラミティしちゃうんです。
縫い始めだったりするとまだマシですが、ある程度進捗した後や 何度も同じようなことがおこるとサスガの星一徹もちゃぶ台をひっくり返してしまいがちなので、
チェーンステッチのコツは、いかに糸のカラミを防止するか、
に尽きると思います。 で、それを実現するために試行錯誤した方法がコチラ。
上記①はそのままですが、②の工程に移る際に
糸を矢印の方向に指で押えちゃいます。 そして、①の穴に刺し戻す際にチョチョイと③の穴まですくっちゃう。
こんな感じ。
これで糸を手繰ると結構絡み難い!
今までは表から糸を手繰り、裏からも糸を手繰り、、、とバタバタ忙しかったので糸も絡みやすかったのですが、この手間を覚えてから作業時間が一挙短縮。
更に、この方法だと表面からのみ作業できるので、Tシャツのような袋状のモノでもやりやすい! 少々こなれてきた頃にお試しあれ!
あとがき
言い忘れていましたが、刺繍糸は先ずは25番というヤツを選んだ方が良いかと思います。
近所のイオンの手芸コーナーでは ひとつ85円程度で売られていて、 絵具よろしくな微妙な色味の違いのカラーラインナップが揃ってて、同じ白でも3色くらいあったり、買い足すときにどれだったか分からなくなるほどwww
まあ私も25番の刺繍糸、、、といわれてもピンときませんが、たぶん数字が若い方が糸が太いんだと思います
というか、25番は細い糸を6本撚って1本に見立てられているんですが、5番はさらにマッシブな糸となっているようです。
まぁ、25番の刺繍糸を買ったって6本の撚糸を一気に使うワケじゃなくて、その中から好みの太さに合わせて必要分の糸を解くようになります。
こんな感じ。細い糸6本がワンセット。
刺繍したい幅とか大きさに合わせて、解いていきます。 6本一気につかっちゃうとマッシブでごついステッチが可能となり、1本取りの場合は細い繊細なステッチができたりします。
取る糸の本数によってステッチのボリュームが一目瞭然。
しかし下書き線がなければフラフラした酔いどれステッチだことwww
※刺繍用品コーナーに同じく5番の糸もありましたが、お色味も含めて取扱いが少なかったので やはり基本は25番なのかもしれません。。
あとがき②
あと、上記で説明した図案の転写は、分厚い生地ではうまくいかないかもしれません。
というのも 今回の刺繍の出来栄えに味を占めて厚手のTシャツにもワンポイントの刺繍を入れようとしたのですが、 分厚いタフな生地だと、ボールペンで図案をグリグリなぞる際に図案が破れちゃうwwww
それ故、細かい図案の転写にも不向きですね。
色の薄い生地であれば、昼間の窓ガラスにあてがったりしてトレースできるかもしれませんが、厚手の生地に対してはトライ&エラーを重ねるしかありませんね。
それ故、細かい文字は転写できず。
本当はモチーフの上に文字を刺繍したかったんですが。。。
ただ、このサイズのワンポイントで刺繍のみ2時間くらい。
結構サマになってきましたwww
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