以前にチョイと筆を執ったこともありますが、今年は何か開襟シャツのリリースが各社多い様に感じます。
といいますのも、春先にユニクロルメールの開襟シャツをボーリングシャツ風にアレンジしたりと今年の開襟シャツブームを牽引した自負(猛爆)が有ります故www、嬉しい様な悲しい様な。できればもっとひっそりと開襟シャツブームが始まり、来年あたりに一挙流行してほしかったなぁ、なんてwww
さて、そんな開襟シャツブームに波及したのか今年はアロハシャツも豊作です。いろいろなテレビをみても、タレントの方々の衣装としてアロハシャツを着用されている事が例年にも増して多い様に感じます。近年急速な広がりをみせるオーバーサイズがシルエットブームも手伝ってか、ゆったりと着るアロハシャツがフューチャーされた影響でしょうか。
かくいう私奴も、『ユニクロルメールのボーリングシャツ化計画』では飽き足らず、今年はアロハシャツにもチャレンジ!という事で、夏のセール初日に、近所のビームスにてアロハシャツをGET!
今回はそんなアロハシャツについて筆を執ってみようと思います。
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アロハシャツとはなんぞや?
コレについては自分で書いておきながらナンですが、少々筆が重たいwww
というのも、アロハシャツというのは、ジーパン、革靴と同等かそれ以上に奥の深い内容なんですよね。。。
それでいうと、高校時代に雑誌の特集でチョロっとアロハシャツの表面をなぞっただけという私奴なぞ、サチモスに言わせれば『もうグッドナイト』と言われる事必至の 典型的な”にわか”であります故、両手振ってアロハシャツのエントリを書こうモノなら、諸先輩方に怒られそうで戦々恐々www
とはいえ、今回は私奴の備忘録の為にも、敢えて勇気を振り絞って(爆)書いてみようと思います。アロハシャツについて造詣の深い方が居られましたら、是非、アドバイスを下さいww
アロハシャツとはなんぞや?②
という事で、見出し一つ分を使用して存分に保険を打ったワケですが(爆)、ある程度は私見も含めてレビューできればと思います。
まず、アロハシャツとはなんぞや?という事ですが、これはアロハという字面から分かる様にハワイに伝わるシャツですね。今となってはある意味ハワイの伝統衣装のようなイメージでご理解頂いてもあながち間違いでは無いのではないでしょうか。
そんなアロハシャツですが、ジツは日本と深いつながりがありそう、、、とういうのが近年の有力な発祥説。どうやらハワイに移民として移り住んだ方が、着物(和柄)の生地を再利用して農作業用の開襟シャツを拵えたのが始まりとかナントカ。
総柄の派手なアロハシャツの原型は、日本の着物の総柄、、、とか、そう考えると案外日本人としてアロハシャツを敬遠する理由も無いよなぁ、、、なんてね。
そんなアロハシャツも、今ではハワイでの正装としても認知されている様で、ハワイでは結婚式にも葬式にもアロハで問題なし!という風潮まで昇華されたトラディショナルな洋服とのこと。まぁ冠婚葬祭に応じた柄が有るようで、そのあたりのルールは有るみたいですが、リゾート地ならではの開放感や、リゾート感は夏の装いとしてはイイ感じですね。
そんなハワイでもすっかりと市民権を得たアロハシャツですが、常夏のハワイということで、少し日本とは異なる文化がある事もご紹介を。
というもの、冒頭で記載した通り、アロハシャツ自体はある程度ゆったりめで着用するのがセオリー。最近のポカリのCMの吉田羊選手と鈴木梨央ちゃんの様なサイズ感がズバリ!といった感じです。
温かい土地ですから、タイトにビシっ!と、というシルエットよりも、ルーズにリゾート感を演出しながら着用する、、、という最近のオーバーシルエットの流行にも通ずるモノがあるのではないでしょうか。
日本のアロハシャツといえば、東洋エンタープライズ!
さてそんな文化的なエピソードも多く含むアロハシャツですが、1950〜60年代のアロハシャツの最盛期の頃には、前述した通り日本製の柄や生地が大人気だった事もあり、日本から多くの生地がハワイへ輸出されていました。
そんな当時よりハワイへ日本製の生地を輸出していたのが、何を隠そう今回ご紹介する東洋エンタープライズ社!そして今回ゲットしたアロハシャツはビームスのタグが付いていますが、ジツは東洋エンタープライズへの別注品!
タグこそビームスですが、東洋が展開するSUNSURFのHPには同柄のアロハもラインナップに!
もっというと、東洋エンタープライズのアロハシャツは、日本のアロハシャツ界の老舗メーカーが、ヴィンテージと言われる最盛期の柄を再現する!という胸アツな付加価値もついた作り込みっぷり。
今回セールでゲットしたアロハシャツ。
ありそうでない緑の柄も、アメカジにハマりそうな真っ赤なシャツもステキ!
どちらかに絞れずに、結局2着とも買うという暴挙www
信頼のMade in japan!
本来のアロハシャツでいえば、生地は日本製でも縫製はハワイで、、、というモノだったと思いますが、今回は東洋が手がけるということで信頼の日本製。
結論からいうと『ハワイ製じゃないので』なんて理由で敬遠するのが勿体無いくらいの出来栄えです。
注目するべきポイントその①
胸ポケットとボディの柄がピタリと合ってる!
詳しくは後述しますが、使用されている”レーヨン”という生地の特徴上、縫製時にスベリが発生し キチンと縫製するのが難かしい!と一般的に言われていますが、それをモノともしない出来栄えは流石。
品質表示タグにもMade in japanの表記。
というか、東洋エンタープライズ表記も無いのね。
ココ数年のビームスたるや、おそらくは利益率が良いのであろうオリジナル商品ばかりが陳列されて、ユニクロ化とも揶揄される事も少なくありませんが、こういった出自である本来のセレクトショップ的なセレクトをした商品というのはウレシイです。
プリントされた柄のカッコよさ!
さて、今回のアロハの柄ですが、コチラも前述した通りかつてのヴィンテージアロハの再現といった、東洋エンタープライズのポリシーも手伝って、大柄過ぎず かといってゴチャゴチャした柄でもない、絶妙な塩梅に仕上がっています。
朱赤のボディが眩しいHAWAIIAN KAHILI(ハワイアンカヒリ)
派手な様で合わせやすい赤。
もっというと、朱赤という発色の良いお色がステキ!
木の棒に鳥の羽を飾り付けた物で、ハワイの王朝とされていた。そのモチーフを文字と組み合わせ、色鮮やかに描き出しているこの作品を手掛けたのは、アロハシャツの最盛期とされている1950年代に多くの優れたデザインを世に送り出した伝説のテキスタイル・デザイナー、ジョン・メグス。様々な書籍にも登場していて、コレクターからの人気も高いモデルです。
SUN SURF webカタログより抜粋
ありそうでない緑がステキ!HAWAII CALLS(ハワイ・コールズ)
人物像やオレンジ色でプリントされたハワイコールズの表記の具合がステキ!
モチーフが多いながらも全体的に纏まりがあるのは、色使いの妙!
ちなみに、この柄がお気に入りww
タイトルの「ハワイコールズ」とは、ハワイから初めて世界に向けて放送された人気ラジオ番組です。アメリカ本土だけでなく、国境を越えて楽園ハワイのイメージを世界に浸透させました。オリジナルを手掛けたのは、アロハシャツの発展に大きく貢献し、常に他社との差別化ができる柄を世に送り出すことを意識していたブランド、キロハナでした。美しい色合いと独創的な柄を得意としていたキロハナらしいアロハシャツと言えます。
SUN SURF webカタログより抜粋
ココナッツボタンを使う本格派!
なんと、緑色の方のハワイコールズはなんと往年のココナッツボタンを採用している!
往年のアロハのディテールを踏襲するココナッツボタンがステキ!
おそらく、ヴィンテージの再現の都合でカヒリは練ボタンなのかな?
朱赤の練ボタンはコレはコレで有りかな。
ビームス取扱のハワイコールズは緑色だけでしたが、SUN SURFのサイトには朱赤のハワイコールズもありますので、ココナッツボタンの朱赤のアロハが欲しい!という方はSUNSURFで検索されても良いかと思います。
夏にもってこいの生地感
さて、そんなアロハシャツですが、デーハーな総柄といったポイントルックスだけでなく、使われている素材【レーヨン】も魅力の一つではないでしょうか。
レーヨンとは人類はじめての化学繊維と言われている生地ですが、人工絹とも呼ばれる光沢具合と、ヒンヤリとした肌さわり、絶妙な柔らかさ故のドレープの演出具合たるや、正に夏の洋服といったイメージ。
コレだけあればリゾートスタイルもサマになりますよね。
ヤンチャなイキフンが、、、!!!
そんなサスガの東洋エンタープライズ!といわせんばかりのアロハシャツでしたが、サイズ感含めて着用してみたイメージがコチラ。
個人的には素肌に着るより 襟元に白Tを挟むのが好き。
そして170cm 65kgの私奴でSサイズを選択。
アロハはゆったり目で着るのがセオリー、、、なんて書きながら、私奴自身はジャストサイズで着たかったのでSサイズを選択という天邪鬼っぷり(爆)
ただコレにてワイドなパンツと合わせると、若干ヤンチャはイキフンがwwww
ジツはこのコーディネート、私奴のキャラには似合わないのですが、持論である『突き詰めるとオシャレはコスプレ』という考え方より、髪型もグリスでパリっとロカビリーなイキフンを醸してみました。デーハーな柄故に、こういったイメージにも合うんですね!
ただ、全然リゾート感ねぇズラwwww(猛爆)
あとがき
そういえば、今回はレーヨン生地のアロハシャツをご紹介しましたが、コットン生地のアロハシャツだって有名所は色々あります。
その中でもよく知られているのはレインスプーナーでしょうか。
全然知らない人からみたら、この洋服、使う生地の表裏間違えてるんじゃねーの?と言われがちなスプーナクロス!
昨年夏のファイナルセールにて、投げ売り状態となっていたレインスプーナー。
ジツはキッズサイズで子供用なんですけれどww
ダサいがカッコいいかでいうと、後者に比重が傾きそうですが、モノを知っている人からすれば、ニヤリと笑えるのがいい。
ただ、謎なのが、レインスプーナーのタグも付いて、それっぽいプリントでありながら、何故かライトオンにで売られてて、ついでに定価も安いという謎仕様。
Made in chinaという、おそらくライセンス品扱いの廉価版でしょうが、サイズアウトのサイクルの早い子供服としてはイイ感じです。
しかし、なんでライトオンなんでしょうか?コレだけ安いのなら大人用も買っておけばよかった。(猛爆)
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