どうも、こんにちは。
前回のエントリ以降、めっきり上野に恋い焦がれているちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
前回のエントリではアメ横の名店【ヒノヤ】さんのオリジナルブランドである【バーガスプラス】のチノパンについてご紹介させていただきましたが、
今回も懲りずに『チキチキ☆ぶらり上野アメ横洋服屋ツアー!第2弾!』をお届けしたいと思います!
そして、前回に続き未だにホクホクが冷めやらぬウワサの戦利品というのがコレだ!
前回エントリの最後にチラっとご紹介したコイツ!
右側の黒いヤツこそが今回の主役であるニクイあんちくしょう!!!
よもや、写真を見てもカタチが正方形ではない事はお気づきでしょう!
そうです!コイツこそがバーガスプラスが手がけたジャパニーズクラシックタオル『てぬぐい』でございます!
ただ、本ブログをご覧の諸兄諸姉諸君!
コイツをただの手ぬぐいと侮るなかれ!
額装すればインテリアにも使えるくらいカッコいい総柄でありながら、ファッションアイテムとしての実用性も高く、一家に一枚、もとい一家に色違い!と言わんばかりの秀逸アイテムです!
もっといえば、(後述する)男心をくすぐるディテールも満載!という、買い物の言い訳さえバッチリ理論武装させてくれる我々の味方なのだ!!!(猛爆)
まだまだ残暑が厳しい今の時期はモチロン、すこし肌寒い春先や秋口、場合によっては厳冬シーズンでもかかってこい!と言わんばかりの全方位対応型の名バイプレイヤー!
本エントリをご覧の諸兄諸姉諸君は、仕事帰りのチョット一杯を我慢して、今スグ1枚買ってみてもバチは当たらないぞ!!!
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物欲ポイント①;この総柄のカッコよさを見て!!
というワケで早速ですが、『インテリア用途としても活用できる!』と専らの評判(ちゃん貴調べww)であるコイツの全体像をご覧頂きましょう!
こちら!!!
幾何学パターンではなく、ポスターの如く一面にドカンと入った柄!
アメカジショップのヒノヤさんならではのジーパン柄に、バーガスプラスのロゴ。
いやぁ、何回みても渋いわ。
しかも、コイツ。柄を拡大すると分かり易いのですが、、、
なんと、この柄はプリントではなくて、【染め抜き】で柄を表現している!!
よもや、ヴィンテージのバンダナを彷彿とさせるディテールだな!
しかも、この【染め】についても一家言ある手法が用いられていて、伝統技法である『注ぎ染め』を採用しているという事!(詳細は後述します。)
過去にご紹介したオールドホームステッダーもそうですが”ジャパンブランドが日本の伝統技法を使ってモノつくりをする”というのは、いくら舶来品が好きな私奴とはいえグッと来るモノがありますねwww
さらに言えば、チョイスしたアイテムが『てぬぐい』といったセンスも絶妙ですよね。
日本古来のアイテムを日本の伝統技法を用いて作るくせに、デザインは思いっきり洋風!というヒネリだってニクイじゃないですか。
コレがバンダナだとストレート過ぎるし、タオルだとちょっと違う、、、というのを鑑みても、ヒノヤさんのこういった所はすごいなぁ。
ちなみに このデザインの手拭いは、ヒノヤさんでも毎年作製されている様子。
どうやら毎年お色のラインナップを変えているみたい。
’19年はマスタードイエロー、ライトブルー、ブラックの3色。
ブルーも爽やかでいいけど、マスタードイエローがイイ感じだな!
まぁその中でも私奴がブラックを選んだのには明確な理由があっての事ですが、その辺りについても後述したいと思います!
※ちなみに、みんな大好きネイビーは昨年以前に作製した様で、今年は展開しなかったみたい。うーん残念!!!
物欲ポイント②;男好きするロマンは健在!注ぎ染め!!!
さて、上述した内容にてバーガスプラスの『てぬぐい』が染め抜きで作っているのはお分かり頂けたかと思いますが、実はこの【染め】を行う工房として、大興奮のビッグネームが登場します。コチラ。
なんとこちらは新潟県は阿賀野市にある『越後亀紺屋 藤岡染工場』さん!
なんと、創業は1748年という八代つづくスーパー老舗の染め物屋さんでっす!
で、この流れで言えば もうお気づきかと思いますが(爆)、実はこのバーガスプラスのてぬぐいは ズバリ『越後亀紺屋』さん謹製!!!
ってか、コレすごいですよ。
富嶽三十六景でお馴染みの葛飾北斎兄さんが1760年生まれとされていますから、越後亀紺屋兄さんは、北斎兄さんよりも更に兄さん(爆)と言うことになりますww
もっといえば、越後亀紺屋さんの染めの手法は今でもクラシック!
染めたくない(色を付けたくない)に糊を塗ってマスキングした後、先の細いジョウロのような道具で生地に染料を注いで染める『注ぎ染め』という手法を今も継承されてモノ作りをされております。
染める色合いやデザインで道具や染料の注ぎ方も変える職人気質っぷりで、もっというと、糊付け→染め→乾燥に至るまで 手作業という手の込み具合!!!
ちなみにちょっと写ってるけど、染色職人さんが超可愛いんだ是www
これは買って応援するしか!!!(猛爆)
この作り方ひとつとっても、こういったロマンというかストーリー性というか、歴史を感じるのはいいですよね。
物欲ポイント③;実用性も◎! 端のきりっぱなしジャーマンには意味が有った!?
そんな手作業で染色されたココンチの手ぬぐい。色々と手が込んでいる事は理解いただけたかと思います。
とはいえ そんな手ぬぐいも、普段使っているバンダナやハンカチと見比べると『おや?』と思うポイントがあったりします。コレ。
分かりますか?ここで分かれば100ポイントですww
ちょっと拡大してみましょう!
これ!生地の端っこの部分に注目です!
もうお分かりになった方も多いかと思いますが、実はバーガスプラスのてぬぐいは【生地の端は切りっぱなし】になっているんですね。
で、この切りっぱなし (ジャーマンスプレックス)について。
私奴も初めてみた時は『染めはいい感じなのになんで細部の作りは甘いんだろう?』なんて思ってたんです。 染めに力を入れた分、端の処理は割愛してコストカットを図っているのか?なんて思ったりwww
ただ、これも調べてみると、
切りっぱなしの意図は、濡れた手拭いを素早く乾燥させる為の先人の知恵なんですって!!!
というのも、生地の端を切りっぱなしにしておく事によって、水切れが良くなるらしく、一説によれば、洗濯機で脱水→乾燥させるより ビシャビシャの状態でハンガーに引っ掛けておく方が早く乾くとかナントカ。
いやはや、コストカットだの、細部の処理が甘いなんて悪態ついてゴメンww(猛爆)
このテクノロジーは、来年の自由研究の題材として息子に提案してみる事にしますwww
期待するべきは経年変化!!
上述した内容にて この手ぬぐいの魅力は伝わったかと思いますが、実はコイツには 上記の物欲ポイント以外にも『もっと素晴らしい魅力が隠されている』と思っています。
が、その『隠された魅力』を説明する為に一度情報を整理しておくと、コイツは『注ぎ染め』を行った手ぬぐいなのですが、
染め加工と聞いてすぐに思いつくデメリットといえば、ズバリ【色移り】ではないでしょうか。
ヴィンテージのバンダナにあるようなファストカラー表記はまさにソレ。
過去にRRLのバンダナをご紹介させて頂いた事もありますが、それと同じくコイツも色移りの危険があるのね。。。
し・か・し!
デメリットとなる一方で、最高のメリットともなり得るのが色移り!
そもそも手ぬぐいに着色されていた染料が定着しないまま水に溶ける(他の洋服に付着する)のが【色移り】と考えれば、手ぬぐい側は必然的に染料の含有量が減る=色が薄くなるという事。
つまり、使えば使う(洗えば洗う)ほどにドンドン色落ちが進む(風合いが増していく)という事!
まぁ風合いが増す、、、といえば聞こえは良いんですが(染色の出来栄えでいえば不良品に近づくという事ですが(爆))、コレってジーパンにも通じるモノがあるよなぁと。
というか、男の子はこういった自分仕様に変化していく経年変化って好きじゃないですかwww
で、ココからまた今回購入した手ぬぐいに話を戻しまが、今回 私奴がブラックというお色を選んだのにも意味があって、このまま退色が進んでいくと 所謂『スミ黒』と言われるお色に持っていく事ができるんじゃなかろうか!という妄想がプカリ!!!
私奴が愛用するAC/DCのTシャツ。
このスミ黒っぷりが気に入っているのだが、バーガスプラスの手ぬぐいがこれくらいのスミ黒になったらめちゃくちゃ使い勝手が良さそう!
この秀逸なデザインのままスミ黒まで褪色してくる!なんて考えちゃうと、お店で手に取った瞬間から妄想が止まらない是wwwww
本来であれば、何年も使って褪色させていくのが本線かもしれませんが、ココまでスミ黒の妄想が捗っちゃうと、、、
強引にハイターでショートカットするのもアリかもしれない(猛爆)
あとがき
そういえば、過去に三越の包装紙柄のバスタオルを購入した際に、合わせて同デザインの手ぬぐいも購入していたのですが、よく見るとコイツも注ぎ染めで作られていたのねwwww
ここにも【注染】の文字が!!!
これが越後亀紺屋さんの仕事ならめちゃくちゃデステニーだなwww
よく見ると、三越の手ぬぐいや、近所の神社で貰った手ぬぐいも端っこは切りっぱなしジャーマン。
ナルホド、コレはてぬぐいの伝統的なディテールなのね。
また、手ぬぐいの『タオルほどかさ張らない+それなりの吸水力は担保+すぐ乾く』というメリットは案外日常生活にも重宝するもんで、銭湯に行く時やBBQなんかにはすこぶる便利なアイテムだったりします。
なんか色々と妄想を進めていくと、来年もバーガスプラスのてぬぐいを買い足そうかなー、、、なんちゃってwww
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