こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
今年は暖冬を超える暖冬で、2月中旬にも関わらず20℃を超える気温をマーク。
それもあって、今年は例年より早く春服の準備を進めているのですが、そんな春服準備の一環として、この度 数年前より温めていた【お洋服のカスタム】を実施してみました。それがこちら。
今ではデッドストックを掘り当てるのも難しくなってきたM-65フィールドパンツ。
過去にディテール紹介エントリも公開した事のあるコイツですが、満を持して何のカスタム実施したのかと言うと、、、
ガッツリセンタークリースを入れてみました!!
どうです?このシルエット。めちゃくちゃカッコよくないですか!?
ただ、この【センタークリースカスタム】。勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、M-65パンツにクリースを入れる場合、アイロンプレスだけではなく、針仕事も含めた【チョットひと手間】が必要になってくるんです!
と言うわけで、今回のエントリではこの【M-65カーゴのセンタークリースカスタム】の魅力を全国に拡めるべく(爆)
- カスタムの全貌
- カスタム手順
- カスタム前後でのシルエットの変化
についてビシッとご紹介したいと思います。
正直、カーゴパンツ本来の趣向から言えば 今回のカスタムは【邪道カスタム】となるのは百も承知ですが、その一方で 個人的には超ゴキゲンなカスタムだと自負しています。
もっと言えば、針仕事を行うとはいえ、【初心者でも対応可能】な作業内容ですし、『チョット違うかも、、、』と思えばすぐ【現状復帰が可能】な お手軽カスタム。
本エントリを見て気になった方は、是非チャレンジしてみてください!!
【関連記事】
センタークリースカスタムの全貌はこれ!!!
では早速、今回のカスタムの全貌をご紹介していきたいと思いますが、結論から言えばやる事はたった2つ。
- 膝のアクションプリーツを縫い潰す
- センタークリースをアイロンプレス
コレだけです。
ちなみに、2のアイロンでセンタークリースを入れるのは想像に難く無いですが、今回のカスタムにて特に重要となるのが、1のアクションプリーツを縫い潰す事!
とはいえ、作業自体はそこまで難しくありませんので、M-65パンツをお持ちの皆様は 是非本エントリを見ながら一緒に作業してみましょう!(爆)
STEP1;アクションプリーツを折り畳んでアイロンプレス
では早速、作業手順紹介に移りたいと思いますが、まず最初は膝のプリーツを縫い潰す為の下準備をしていきましょう。
と言うのも、M-65パンツには膝部分に2つのアクションプリーツが搭載されている(このディテールの由来については後述参照ください)のですが、コイツがあるせいで折角クリースを入れても、プリーツが開いちゃった時にシルエットが崩れるんですよね。
それ故、アクションプリーツが開かない様に縫い潰したいのですが、後の工程の作業効率をUPさせる為にも、ここでアクションプリーツが閉じた状態でクセをつけていきます。
ちなみに折り畳んだ後はこんな感じ。このままアイロンでプレスしていきます。
生地がコットンなのでアイロン温度は適当ですwww
片足で2箇所(両足で4箇所)のプリーツを折り畳めたら次のステップに移ります。
STEP2;裏返してひたすら”まつり縫い”
さぁ早くも本カスタムの最重要工程がやってまいりました。
ここではSTEP1で折り畳んだアクションプリーツをがっつり縫い潰す作業となります。
正直、この工程が今回のカスタムで1番作業時間がかかる工程となりますが、作業自体はすぐ慣れますのでご安心ください。
と言うわけで、早速STEP1でプリーツを折り畳んでクセつけしたズボンを裏返していきましょう。
すると、膝部分のアクションプリーツの裏側がこんな感じになっているので、、、
上図の赤線(生地の折れ目)部分をひたすら ”まつり縫い” で縫い付けていきましょう。
まつり縫いはスーツや制服の裾上げの際にも使われる縫い方で、表面に縫い目が響きにくいのが特徴。これに慣れておくと自分で裾上げもできる様になるので結構便利ですよ。頑張りましょう。
全部縫い潰したらこんな感じです。
拡大するとガタガタな場所もありますが(爆)、素人仕事としては及第点でしょう。
そして、まつり縫いが完了したスボンを表向きにするとこんな感じです。
アクションプリーツが邪魔だった(猛爆)とはいえ、”プリーツっぽさ”が残っているのはナイスカスタムだと自負しています。
ちなみに、まつり縫いは簡単に解けるので アクションプリーツを復活させたい!という場合は縫った糸をカットするだけで簡単に現状復帰できますよ!!
STEP3;センタークリースのアイロンプレス
STEP2でアクションプリーツさえ縫い潰してしまえば、もう後はカンタン。
センタークリースをひたすらアイロンでプレスするだけ!!
アクションプリーツを縫い潰した箇所はややアイロンが掛けづらかったりしますが、いうてなんとかなるレベルです。そして完成したのがコチラ。
センタークリースが入ってお上品っぽさが出たM-65パンツ。
意外と簡単だったでしょ?
ちなみに、この写真だけ見ると股下が短く見えがちですが、実際はワタリ幅〜裾幅が異常にワイドなだけだからな!!!
決して、足が短いわけじゃ無いからな!!(猛爆)
番外編;裾をロールアップして糸留め
ちなみに、今回の針仕事に合わせて、もう1箇所だけカスタムした内容があります。それがこちら。
ロールアップの固定化!!
と言うのも、私奴のM-65パンツのサイズは【M-R】なんですよね。
それもあって普段はロールアップして履いているのですが、結構な頻度でロールアップの幅がしっくりこない事があったもんで、自分の好みに合わせたロール幅×股下長さにて糸留めを行う事としました。
もっと言えば、ロールアップする事で裾先に重さを持たせる事により、ストンと落ちるシルエットを強調させる!と言う、かのシャネルが行った大ネタ(本家シャネルはシルバーのチェーンを縫い付てるんだけどwww)をオマージュしてみましたwww
まぁ簡単な作業なのでカスタム自体は何も問題はなかったのですが、一つ懸念があるとすれば、【裾部分に生地が重なり合いすぎている】+【糸留め故に開けない】と言うシチュエーションが影響して、洗濯時に乾きにくかったり、ひょっと衛生的な問題に発生しないか若干ビクビクしています(爆)
本当は裾をカットして裾上げをした方が良いのは分かっているのですが、如何せん高騰が続くM-65パンツを目の前に、現状復帰できないカスタムを躊躇する貧乏性が炸裂中(猛爆)
どうせ手放すつもりもないのでカットしても困る事はないのですが、皆さんならこの問題をどう処理します???
センタークリース化にてシルエットがどう変わる!?
そんなこんなで、無事センタークリースがビシッとキマる様になったM-65パンツ。
冒頭の通り、個人的には大満足なカスタムができた!と自負しておりまして、来る春夏シーズンにはガッツリ活躍してもらおうと思っています。
その一方で、本エントリをご覧の皆様の中には『カスタム内容は理解したけど、このカスタムにてシルエットがどう変わるのか?』が気になっている方も多いのではないでしょうか。
と言うわけでココからはそんなカスタム前後のビフォー・アフターも一緒に検証してみましょう。
まずはビフォー画像がこちら!!
春から夏かけてバッチリハマりそうな白シャツコーデですね。
ガバッとワイドなシルエットはカッコいいものの、言われてみると膝下のモタ付きが気になる所です。
そんな中、今回のカスタムにてビシッとクリースが入るとこんな感じです。
白シャツに合う、ワイドスラックスのごときスッキリシルエットに大変身!!
まぁド直球のアメカジに合わせるのであればセンタークリースは不要ですが、このワイドながらシュッとしたシルエットは意外とTシャツにも合うかもしれません。
まぁカスタムの内容的に『別物やん!』と言うレベルでの変化こそありませんが、 大きく変わらないからこそ『悩んでいた部分だけ解消できる』と言うメリットは大きいと思うんですよね。
個人的には結構アリなカスタムだと思うのですが、皆様いかがでしょうか。
あとがき;カスタムの動機
ちなみに、今回何故このカスタムを実施しようかと思ったのかといえば、、、
M-65パンツ特有の膝のアクションプリーツにて膝が出るシルエットが嫌だったから!!(猛爆)
と言うのも、元々このディテールは膝を曲げる際に膝部分が突っ張って動きを阻害する事の対策として設計された【軍事行動を最適化させる為のゴリゴリのミリタリーディテール】。
もっと言えば M-65パンツはキルティングのインナーパンツを履くことも想定された寒冷地仕様な事もあって、尚更 膝回りの動きやすさを重要視したディテールであった事は想像に難く有りません。
一方で、カジュアル用途として街ばきする場合は、アクションプリーツが開くと 所謂”膝が抜けた”状態になる為、シルエットが野暮ったくなっちゃうんですよね。
正直、こういった野暮ったい&男臭いシルエットこそがM-65パンツの魅力と言えばそうなんですが、それでもストン!と落ちたワイドなシルエットが欲しい時もだってあるじゃないですか。
え!?『ワイドでストンと落ちるシルエットが欲しいなら、フランス軍のM-47パンツを買え』って??
バーロー!俺はアメリカ軍が好き(M-47パンツは高すぎ)なんだよ!!!(猛爆)
【関連記事】
コメント