こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
この夏、巷でよくみたネックストラップ。
季節的な要因(夏場のポケット不足問題)もあったかと思いますが、スマホやイヤホン、小型ポーチ等をネックストラップに引っかけている方をよく見る様になりました。
そして、そんなネックストラップの代表格といえば、ご存知Yosemiteストラップですね。こちら。
カラフルな極太パラコードでキャッチー且つポップさを演出する一方で、オリーブやブラックといった落ち着いたトーンもラインナップし、多方面へのアプローチを行うココンチ。 巷に溢れるネックストラップ界のトップランナーです。
ただ、このヨセミテストラップ。モノとしては魅力的とはいえ、一つ難点があります。それこそが
8000円/本を超える、可愛くない値段設定!
まぁネックストラップ界隈におけるブランディング、広告費、知名度を勘案したマーケティングと考えればある意味 正解なのだと思いますが、
正直、もっと安価に作れるんじゃないか!?という疑惑もないワケではない!!(爆)
というワケで、いささか貧乏症が過ぎる感こそありますが(爆)、お得意のDIY精神で【ちゃん貴流 ヨセミテ風ネックストラップ】を自作してみました!
結論的にはコスト面から考えても満足できる出来栄えに着地できた事もあって、本エントリがネックストラップの自作を検討されている皆さんの参考となれば、これ幸い!
【関連記事】
材料費は720円!?極太パラコードストラップの自作手順
というわけで、早速ですが今回自作したネックストラップというのがこちら。
勢い余って3本のストラップ(爆)を試作してみましたが、コードの太さはそれぞれφ5mmとφ6mm、φ8mmの3種類。
特にφ8mmのストラップは、ルックス的にもソレっぽくできたと自負していて、もっといえば
1,000円以下の材料代で作れちゃう、コストパフォーマンスが魅力!!
というわけで、早速コイツの制作に伴う材料から整理してみましょう!
STEP①;必要材料コレ!
ではまず、今回のストラップ制作に際して、私奴が用意した材料がこちら。
- パラコード;1.5m(モンベルでφ8mmパラコートが¥250/m)
- 圧着端子;1〜2個(ホームセンターで4個入り¥200)
- 熱収縮チューブ;5cmくらい(ホームセンターで50cm¥200)
- リングとナスカン;各1個(100均のそれっぽいキーホルダーを分解)
- スマホケースとのアダプタ;1個(アマゾンで4個入り¥500)
正直、セレクトされる材料次第で材料費は増減しますが、とりあえず最安値で作ろうとした場合の単価合計は、、、
なんと脅威の¥720(税抜)!!!
とりあえず、直ぐ作ってみたい方の為にアマゾンのリンクを貼っておきますね。
まぁ送料を考えると、基本的にはホムセンの方が安いですがww
※購入に際し、パラコードの直径と圧着端子の寸法(後述参照)はご注意ください。
手順②;パラコードの先端をほぐす
では、上記の材料が揃ったら、いよいよ加工に移りましょう。
まずは購入したパラコードを任意の長さにカットします。
基本的には、この時の長さが最終的なストラップの長さとなるので任意の長さを見繕ってもらえればと思いますが、私奴的には
- 長さ調整しない場合は1.3mくらい
- 長さ調整させる場合は2.0mくらい
がいいと思います。
で、任意の長さにパラコードをカットした後は、後の工程をよりスムーズに進める為に前処理を行っていきます。
具体的には先端のコードをほぐして、外周部と内部に分けます。こんな感じ。
そして、芯となっている白いところを2cmくらいカットします。
斜めにカットしておく方が、後で楽かもしれません。
カットするとこんな感じ。
外周部のコード(というか糸)がバサバサしますが、とりあえずここでSTEP②が完了です!
STEP③;圧着端子に通して固定
いよいよここからはパラコード先端にリングを通す為の部品を取り付けるのですが、ここで必要になってくるのが【圧着端子】。
色々とサイズがありますが、ここ(上の写真)の内径がパラコードよりもギリギリ小さいくらいを選んでください。今回私奴はφ8mmのパラコードに対して、φ7.5mmの圧着端子を選びました。
そして、ここに先ほど芯の部分をカットしたパラコードを通していきます。
お察しの通り、パラコードの先端部分の芯をカットした理由は、端子にコードを通しやすくする為。 なので先端を通した後は、芯の部分が完全に端子を通過するまでグイグイ引っ張ってください。
手でやると結構シンドイですが、ラジオペンチを使うと楽チンです。
で、コードが端子部分を通ったら、はみ出た部分をカットするんですが、ここでも注意点が一つ。
ここのパラコードは、端子ギリギリをカットせずに、パラコードが2mmくらいはみ出る位置でカットしてください。こんな感じ。
そしてその後、端子からはみ出たパラコード部分をライター等で炙ってほつれ防止処置を行います。
ちなみに、炙った直後にペンチやハサミを押し当てて、カタチを整えるのですが、
こんな感じで端子部分より大きく潰すとカエシが効いてパラコードが抜けにくくなりますよ。
(カットする際にパラコードをはみ出さしたのはこの為です。)
この後は本来の意図に則って圧着端子(の筒状部分)をカシメていくのですが、おそらく一般家庭には圧着端子のカシメ工具はないと思います。 そこで代用するのがハンマーとマイナスドライバー。
こんな感じでドライバーをクサビ代わりにして、ハンマーで叩いてカシメていきます。
ここまですれば、ある程度の強度は取れると思います。
後はこの作業をもう一方の先端にもやりましょう。
ここまで出来ればストラップはほぼ完成ですww 結構簡単でしょww
ただ、このままでは剥き出しの金属パーツがスマホ含めてあちこち傷つけるリスクがあります。
従って、次STEPでは仕上げ処理として圧着端子を養生しましょう。
STEP④;熱圧縮チューブで養生を!
とはいえ、『圧着端子を養生する』とは言ったものの、そこまで本格的にやるわけではありません。
あくまでも【DIYの範疇で簡易的な養生】を行うワケですが、ここで登場するのが【熱収縮チューブ】です。
ちなみに、(圧着端子と同じく)熱圧縮チューブも適合するサイズがあります。
例えば、φ8mmのパラコードを使う場合、圧着端子の外形に合わせるとφ10mmくらいになるので、ゆとりを以って収縮前:φ15mm→収縮後:φ5mmくらいのチューブを使うと具合がいいです。
こういった収縮前後の直径はパッケージに記載されていますから、制作されるパラコードの直径に合わせてサイズを選んでみてください。
で、だいたいコイツを2.5cmくらいの長さにカットして、上記でカシメた圧着端子に被せていきます。
これは各自の好みで良いと思いますが、私奴はこんな感じで被せています。
で、その後はヒートガン、若しくはライター等で炙って収縮させます。
すると こんな感じで収縮してくれるので、ここまで収縮すればOK。
もう一方の端子も同様に処理すればストラップ自体は完成です。
ちなみに、今回は簡易的な養生の為に熱収縮チューブを使いましたが、さらに出来栄えに拘るのであれば、こういった材料を使ってみるのもアリですね。
これなら、ラバー素材っぽい被覆が完成するので(もっというと色も黒くなるので)、パテで先端のカタチを整えた後に、コイツをスプレーする、、、なんて事ができれば、より完成度はアップするかもしれません。
STEP⑤;好きなリングとナスカンを付ける
よもや、ここまでの工程が完了してしまえば後はもう消化試合。
リングとナスカンはお好みで選んで頂いて良いですが、取り急ぎは100均で買ったキーホルダーの部品を取り付けていきましょう。
今回はケチって100均のキーホルダーを分解・転用したもんで、如何せんナスカンがチープ&動作が悪いww
実際、リングやナスカンがチープだとスマホ落下のリスクが出てきてしまいますので、状況を見ながらここいらのパーツは適宜アップデートされる事をお勧めします。
番外編;長さ調節できるノットを作る
さて、上述したのはパラコードの両端に端子を接続する(長さ調整ができない)パターンですが、派生Ver.として【ストラップの長さ調整を行えるタイプ】の制作方法も記載しておきましょう。
とはいっても、どちらにせよ片方には圧着端子を取り付けないといけませんが、最終的な出来上がりがコチラ。
パラコードを折り返して、そこにリングを通す格好ですね。そして、折り返したパラコードの先は、
こういったノット(結び目)を作る事で、好きな位置にノットをスライドさせれる = ストラップの長さ調整が可能になる、、、という仕組みですね。
ちなみにこれはスライディングノットという結び目で、結び方はこんな感じ。
簡単にいうと、一本のコードの周りにもう片方のコードを巻き付けている、、、といった機構ですね。
そして、これを応用すれば1本のコードでこんな感じのストラップも作れます。
これは首の後ろに二つスライディングノットを作って、長さ調整を行うタイプ。
この結び方は色々と応用が利くので、コレを機に覚えておいてもソンはありませんよ!
ただ、これを極太コードで、且つネックストラップ用途でやっちゃうと、首後ろにゴツゴツしたノットが2つもできちゃうので、着け心地が猛烈に悪いという弱点がありますww
注意点と更なる改善点
こんな感じで、勢いに任せてヨセミテ風ストラップを自作してみましたが、思った以上に簡単に自作できちゃいました。材料費も意外と安価ですから、お試しで作ってみる分にはアリなんじゃないでしょうか。
ただ、その一方で、実際に作ってみて分かった注意点(というか懸念点)もあったりするもんで、
ここからは自作アイテムのお約束(爆)である【作ってみてわかった注意点】と、【もう少し改善したいポイント】も備忘録的に残しておきましょう。
注意点は耐荷重!?事前確認は忘れずに!
では、まずは注意点から触れていきたいと思いますが、これはもう言わずもがなでしょう。
ズバリ、耐荷重です。
というのも、正直、パラコード自体の耐荷重に懸念はないのですが、、、
やはりパラコードと圧着端子の接合強度は気になっちゃいます。
それこそ、圧着端子のカシメ専用工具をお持ちであれば、まだ強度不足も解消できそうなのですが、今回の様にハンマーで無理やりカシメる場合はやはり不安は払拭しきれません。
従って(今回はスマホ用途のストラップですが)、もしカメラ等の重量物のストラップとして検討されている場合は、圧着端子の接合方法の改善、若しくは追加補強をされた方が安心かもしれません。
いうて、スマホも(軽いとはいえ)高額品なので、ご利用は自己責任でお願いします。(爆)
【情報求む!】リング取り付け部分の改善方法!
上述の通り、作製の注意点として【パラコードと圧着端子の接合強度】を挙げましたが、さらに改善したいポイントというのも、
同じく、コード先端のリング取り付け方法。
というのも、今回はあくまでも実用面を意識してパーツ選択を行ってみたものの、分かっていた事とはいえ、拡大すると工業部品感が隠しきれませんww
これはインダストリアル、という言葉ではごまかしきれないぞw(爆)
ただ、この無骨な(というか工業的すぎる)見た目の改善を図ろうにも、DIYの範疇で出来る事といえば 上述したようにシューグーやシリコンシーラントで包む+ラバースプレーでコーティングくらいでしょうか。
それこそヨセミテストラップの様な【パラコードとリングと接続する専用の樹脂パーツ】が見つかればいいんですが、コレがなかなか見当たららないんですよね。
そういう意味では、細部の仕上がりを気にするならば『出来栄えは既存品に分がある』と言わざるを得ません。
とりあえず先端をシューグーでコーティングしたらどうなるか、を検証してみたいと思いますが、
本ブログを見て頂いている皆様、何か良案がございましたら是非教えてください!!
あとがき
ちなみにこのストラップを作るキッカケとなったのは息子のスマホデビュー。
不意な落下で画面を割っちゃうリスク対策として今回のネックストラップを作ったワケですが、ある程度グイグイ引っ張っても端子が抜けそうな感覚はありません。
もっといえば、約1ヶ月が経過した今でもまだ問題は発生していない事を鑑みるに、それっぽくは使えるみたいです。
ちなみに、息子にはコレを使わせている一方で、父ちゃんだけがヨセミテストラップを使うワケにもいかない(爆)ので、
とりあえず私奴自身もこの自作ストラップで、ひとまずワンシーズン過ごしてみたいと思います!!!
【関連記事】
コメント
圧着端子の代わりにショックコードフックというものが使えるかもしれません
URLはご参考まで
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074CNCDNL/
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07F82D4HN/
>ももんが様
こんにちは。コメントありがとうございます。
あ、まさに僕が探していたパーツはこれです!!ありがとうございます。
早速手配して試してみますね!!
めちゃくちゃ嬉しいです!!