こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
10月に突入したものの、まだまだ昼間は半袖の恩恵に預かることが多いこの季節。
ただ、『多少は無理をしてでも秋の装いを意識するのが洋服好きだろ!!』と長袖を着てみるものの、やはり日中は暑かったりと、着る服が非常に難しいのが10月ですね。
しかし!!
そんな中で、この度、『見た目は長袖なのに、涼しくて過ごしやすい』という、10月の悩みを狙い撃ちにしたようなドンズバなお洋服を見つけてしまいました。こちら。
左右の前身頃に付くフラップ付きポケットにこのタグ、、、
そう、POLO JEANSのワークシャツです!!
というのも、このワークシャツには 今の【季節】と【気分】にビタハマりする理由がありまして、むしろコイツ秘められた【とある仕掛け】によって、今の季節ははモチロン、なんならオールシーズン愛用できちゃうナイスディテールが光っているのでした!
まぁ、 POLO JEANS自体が今はなきブランド(私奴も古着として購入した)の為、全く同じアイテムを皆様にご紹介することは難しいのですが、それでもある種の備忘録として
- POLO JEANSの成り立ち
- POLO JEANSの特徴
- 選ぶべきPOLO JEANSの特徴
について整理しておこうと思います。
もし本エントリをご覧の皆様が同じ様なアイテムを探してみる時は、是非本エントリを思い出してみてください!!
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POLO JEANSとは
では早速、今回入手したナイスなシャツをご紹介したいと思いますが、その前に【POLO JEANS】というブランドについて整理しておきましょう。
そもそも【POLO JEANS / ポロジーンズ】とは、ラルフローレンブランドのセカンドラインとして1996年からスタートしたブランドです。主に若年層(ラルフ御大の息子世代)をターゲットとしたカジュアル色が強めなラインナップを多く展開していました。イメージ的には(コンセプトの違い等はあるものの)、チャップスとかラグビー、デニム&サプライのような関係値でしょうか。
また、本流であるラルフローレンブランドよりも若い世代をターゲットにしていた事もあって、
- 手に取りやすい価格帯で販売されていたり
- サイズ感もちょっと大きめに作られていたり
と、本家とは異なるポジショニングで展開されていたのもPOLO JEANSの特徴です。
ただ、百貨店での取り扱いや、ラルフローレンブランドとしての知名度も手伝ってブランドが成長していく一方で、大量生産・低価格流通による“ブランドとしての価値の希薄性”を感じたラルフローレンは、2007年にPOLO JEANSのライセンス契約を解消。これを以って同ブランドは消滅する事となります。
そういった低価格ラインといった印象も手伝ってか、POLO JEANSブランドのお洋服は2次流通市場でも比較的手頃な価格設定となっている事が多いんですが、その一方で低価格ラインと言いながらも 中にはメインライン以上にしっかり作り込まれた【大当たりアイテム】が混在しているのは皆様ご存知でしょうか。
むしろ、何を隠そう今回私奴が入手したPOLO JEANSのワークシャツが正にソレでして、、、
セカンドラインとは思えないレベルのディテールがてんこ盛りでした!!
セカンドラインらしからぬ雰囲気が最高!
というわけで ココからは、私奴がここまで鼻息を荒くする理由について、じっくり考察してみましょう。
Sサイズのリネンシャツのくせに!!
まず、最初に触れておくべきはコレでしょう。
なんせ、私奴がコイツを手にした時に1番グッときたのがこのディテールでして、それが、、、
リネン100%素材であること!!
というのも、ワークシャツといえばタフなコットン生地やポリエステルとの混紡生地がメジャーな存在ですが、まさかそれをリネン100%で作っちゃうセンスがとてもナイスすぎる!!
これにより夏でもゴリゴリに着れちゃうんですよね。
また、リネンといえば非常に縮みやすい素材であるにも関わらず、
(上述した通り)POLO JEANSはそもそも大きめのサイズで作られていることもあって、縮み切った後のサイズが一般的なラルフシャツのSサイズくらいで落ち着いているのも最高過ぎるんですよ!!
むしろ、
- 洗濯を繰り返す事で生まれるリネン独自の柔らかさがありつつ
- リネンシャツの最適解と言わんばかりのシンデレラフィット
というサプライズが重なった事もあり、これはお持ち帰りせざるを得ませんでした。
しかもPOLO JEANSというブランドのせいなのか、異常に安かったし。
また、リネンという素材は独特のシャリ感と速乾性ゆえに【夏場のお洋服】と思われがちですが、意外と(円筒状となった繊維が空気を溜め込みやすいので)保温性能が高く、秋冬でも重宝する素材というネタもダメ押しだったんですよね。
それこそ、【ワークシャツっぽい顔付きで、夏っぽいイメージを上手く隠している】という、裏メニュー的なデザインのおかげで、、、
まさに春から冬まで、オールシーズン使える超万能シャツになってるじゃない!!(歓喜)
目を惹くリベットボタン
また、そんな素材使いとサイズ感以外にも、違和感を感じた特徴的なディテールは他にもあります。それがこちら。
ボタンが全部リベットボタンになっている!!
それこそ、ワークシャツの定番ボタンといえば【猫目ボタン】が定番(むしろ、私奴が持ってるラルフローレンブランドのワークシャツも猫目ボタンwww)ですが、このPOLO JEANSの手の込み具合はいったい何事だ!?(爆)
また、このリベットボタンはフロントボタンだけかと思いきや、胸ポケットや袖ボタンにも採用されており『絶対にボタンは取らせないぞ!!』という強い意志を感じるエクストリームスペックwww
もっといえば、リベット打ちに伴って【前立て】や【袖口】にはシャンブレー生地を貼って生地補強を行うゴリゴリのディテールも健在!
しかも、その縫製がチェーンステッチ(袖口は糸の色まで変えてる)だったりと、なんでこんな変態仕様なんだよ!!(猛爆)
脇マチ、剣ボロは勿論、まさかの◯◯、、、
そんなセカンドラインとは思えぬ芸の細かさを見せつけるコイツですが、『ここまでやるならコレもやって当然だろ!』と言わんばかりに
脇マチと剣ボロといった、シャツの細かいディテールはバッチリ実装されています!(爆)
むしろ、脇マチは勿論の事、脇下から袖口まで補強ステッチがバリバリ。
ってか、なんでここもチェーンステッチなん?(爆)
そして、ジツはその先を辿っていくともうひとつ気が付く事がありまして、、、
お前、2枚袖やったんかい!!!!
それこそ2枚袖なんてコートやジャケットに使われるディテールなのですが、シャツで2枚袖というのは『どんだけワークシャツとしての機能性を追い求めているんだ!?』と思わざるを得ないスペシャル仕様www
ちなみに先に触れた通り、手間のかかる剣ボロも綺麗に処理されているものの、ここまで来ると剣ボロの有り難みがちょっと薄れてしまうわwww(爆)
なんならこれ以外にもまだまだ違和感を感じるディテールはてんこ盛りでして、こういった作り込みを鑑みても、、、
やはりこのシャツはセカンドラインのレベルを超え過ぎてるだろ!!
クリーンなストライプはキレイめにも!
ちなみに、このシャツはクリーンな生地感ゆえにスタイリングの使い勝手が良いのも魅力です。
例えば、ゴリゴリのワークディテールから連想されるスタイルにもバッチリハマります。例えばこれ。
ワークな雰囲気が香るネイバルダンガリーとロングジョンのヘンリーネックTシャツの上に羽織るだけで一気にそれっぽくハマります。なんなら、男臭いワークスタイルに対して、キレイなストライプ柄がいい塩梅にバランスとってくれるんですよね。ネイバルダンガリーとのお色味の具合も◎。
また、上述した通り“THE☆夏用のリネンシャツ” という雰囲気を感じさせ難いもんで、秋冬でもインナー用途にガンガン使えるのも嬉しい。
例えば、エンジニアガーメントのベッドフォードジャケットに合わせても良いし、
パーカーのインナーとしてカジュアルに着こなせるのも嬉しい。
柔らかくなったリネンの生地感も気持ち良いし、意外と秋冬のリネンシャツってありかも。
いやこれ、本当に掘り出し物だったな。。。(しみじみ)
あとがき
というわけで、今回はラルフローレンブランドのセカンドラインである【POLO JEANS】についてご紹介してみました。どうです?結構ワクワクするアイテムだったでしょ!?
ちなみに、当時のPOLO JEANSをライセンス生産をしていたのはJones Apparel Group / ジョーンズアパレルグループ。ココンチは、かつてバーニーズニューヨークを傘下に収めていたアパレル卸業者なのですが、実はこのシャツはジョーンズ以外の企業が企画したアイテムっぽいんですよね。そして、その企業がこちら。
Polo Retail Europe Ltd.
この会社はググってもコアな部分にはヒットしないのですが、どうもラルフローレンブランドのヨーロッパ製品を企画しているイギリスの会社っぽいんですよね。
ってか、社名にPOLOを冠するあたり本家との資本的な関係を連想させる会社なんですが、何故この会社に辿り着いたかといえば、こちら。
素材や洗濯表示のタグ裏にあるミニタグに【Polo Retail Europe Ltd】としっかり明記されていたんですよね。
思えば、ワークシャツを作るのに【爽やかなリネンのストライプ生地】を使って【ゴリゴリのワークディテールを盛り込むセンス】も、言われてみれば本家っぽくないですか。
まぁ実際 Polo Retail Europe Ltd.がどういう風に関与したのかは定かではありませんが、もしこのシャツは【Polo Retail Europe Ltd】が企画したスピンオフ的なアイテムだったとすれば、上述したゴリゴリのディテールが搭載されているのもまだ納得しやすいかもしれません。
むしろ、POLO JEANSのヨーロッパ企画アイテムだけを厳選すれば【大当たりアイテム】に遭遇する近道となるかもしれません!!
とはいえ、私奴もこの仮説を立証するにはまだまだサンプル数が足りないもんで、よろしければ皆さんも古着屋や2次流通でPOLO JEANSを見つけたら、是非 企画元とディテールをチェックしてみてください。
そしてその結果でお気づきの点があったり、あるいはこの辺りの情報に明るい方がおられましたら、ぜひ真相をコメント欄から教えていただければ幸いです!!(切実)
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