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ティンバーランドと3アイレットの偏見

 
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3アイレット 16 メンズファッション

ピンかキリか両極端に。

コレは私のファッションにおけるテーマの一つといっても過言ではありません。
こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。

例えば、ロカビリーな格好をするならベンチュラとコンビのサドルシューズを合わせたいし、フレッドペリーのポロシャツを買うなら一緒にリーバイス606とサスペンダーとマーチンを合わせたくなるタイプ。どうせお洋服を着るならバチバチにキメたコスプレの様なスタイルが好きなんですよね。

それこそ、このスタイルにはコレ!!といった【専用工具】みたいなお洋服(と、それ付随するバックボーン)に惹かれるタイプなので、ある意味、固定概念に取りつかれた厄介なタイプかもしれません(爆)

しかし!

そんな固定概念に支配されている私奴ですが、なんとこの度、まったくもって中途ハンパなアイテムを誘致してしまいました。こちら。

3アイレット 01

往年の名作、ティンバーランドの3アイレット(3Eye Classic Lug)です。

このデッキシューズの様な見た目にも関わらず、ワークブーツよろしくなゴツいパターンソールを有するコイツ。

それこそ、最初は『海にも山にもどっち付かずな中途半端っぷりだな!!』とか思っていましたが、実際に手に取ってみるに、、、

よもやコイツは中途半端を貫きすぎたが故に【専用工具】の域に達してしまった稀有なアイテムかもしれませんww

と言うわけで、今回のエントリではそんな3アイレットの魅力について、我々世代に植え付けられたブランドイメージを払拭しながら(爆)お伝えできればと思います!!

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ティンバーランドのイメージと、3アイレット

3アイレット 12

皆さんはティンバーランドと聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか。

おそらく世代によって意見は分かれると思いますが、現在30代後半〜40代前半くらいの方がイメージするアイテムといえば、やはり【イエローブーツ】ではないでしょうか。
もっといえばゴリゴリのヒップホップスタイルのヤツです。

まあこれも、’90年代後半から’00年前半にかけて著名なヒップホップアーティストがこぞってイエローブーツを着用した事で界隈の定番アイテムとなっていったワケですが、それこそ当時のスタイルを乱暴に要約すれば、

  • 頭はバンダナ巻いて、フラットバイザーのニューエラ
  • ブカブカなトップス
  • ダボダボなズボンを腰履き
  • 裾はたっぷり溜めながら足元はイエローブーツ

みたいな服装がど定番でした。
それこそ、当時の人たちが強烈過ぎた(少なくとも私奴の周りの人はめちゃくちゃ怖かったwww)ので、ティンバーランド=イエローブーツ=ヒップホッパー=不良 といったイメージでインプットされている方も少なくないんじゃないでしょうか。

一方で、私奴より一回りくらい上の世代で言えば、’80年代の渋カジ(バンソンにエンジニアブーツといったハードな方じゃないwww)の流行の中で、紺ブレに3アイレットが一大ムーブメントになったカルチャーもあるそうで、そういった方はまた違った捉え方をされているかもしれません。

3アイレット 13
出典;https://toyokeizai.net/articles/-/163652

右から二つ目のクリーンなスタイルが、渋カジ世代のティンバーランドのスタイル。
’00年代のイエローブーツとはまた違うテイストになっていて、コレはコレで面白いですね。

ただ、いくら私奴に’90〜’00年代のティンバーランドのイメージが強烈にインプットされているとはいえ、20年近い月日が経てば流石にイメージは薄れてきます。

そして、そんなタイミングを見計らったかの如く、ここ数年で再びティンバーランドに注目するキッカケに遭遇する事になります。

まぁそのキッカケというのは 皆さんも大好きな長谷川昭雄さんのスタイリングなのですが(超ミーハー/爆)、ティンバーランドの持つイカついイメージを、【シティボーイ】というクリーンな概念で上書きした御大のスタイリングは、

まさに我々世代(というか私奴)に対する【呪いの解放】だったと勝手に思っていますwwww

3アイレット 11
出典;https://ah.houyhnhnm.jp/feature/tag/timberland

’80年代や’00時代のいずれとも異なる使い方をしている3アイレット。
シティボーイスタイル特有の丸っこい洋服のシルエットと、3アイレットが持つ見た目の可愛さが絶妙にマッチしていて、ここら辺のイメージルックで私奴の心は完璧に懐柔されましたwww

もっといえば、これによって、永らく続いたティンバーランドの食わず嫌いも解消され、3アイレットが気になるようになって行くわけですが、それでも実際に購入に至るまでには それなりの葛藤もあったんですよね。 

それこそ冒頭で触れた様に、アイテムに対して【専用工具】っぽさを求める性分故に『どうせデッキシューズを買うならパラブーツの方がいいのかな』とか、『キレイめなワーク感を重視するならサービスシューズを買った方がいいのかな』とか、本当に数年単位で悩んでましたwww

そんな自問自答を繰り返しながらも最終的には3アイレットを誘致するわけですが、そこに至るまでに一体どういった理由があったのか。
ここからは その辺りの変遷について筆を執ってみたいと思います。

デッキシューズとワークブーツの良いとこ取り!?

3アイレット 08

冒頭でも触れたとおり、3アイレットのルックスはとても特徴的です。

それこそ、

  • 履き口に沿ってぐるっと巡らされた革紐
  • 半円状のハトメ付き外羽根
  • 脱ぎ履きを容易にするキッカーバック
  • トゥのスペースを確保するモカシン縫い

というデッキシューズのディテールを踏襲した作りにも関わらず、ワークブーツよろしくなゴツいパターンソールが採用されているミスマッチ感がスゴいんですよね。

3アイレット 04

デッキシューズにはスペリーソールというお約束はティンバーには通用しませんww
むしろ、角がピンピンに立ったパターンソールはイエローブーツを彷彿とさせますね(爆)

ただ、ここにひとつ思うところがあるとすれば、何故スペリーソールではなく、パターンソールが採用されたのか?という事。

それこそ、『デッキシューズの海っぽさと、ワークブーツの山っぽさを併せ持つプロダクト』と言えば聞こえはいいですが、悪く言えば『多方面に媚を売る、中途半端なアイテム』になってしまったんじゃないかと思われる方も少なくないかと思います。 その気持ち分かりますよ。かくいう私奴もそれが気になって、3年間購入を保留していたクチですから(爆)

ただ、これに関しては、靴を単体で見るのでなく、実際にコーディネートに組み込んでみると印象が大きく変わる事に気が付きます。 

むしろ、

デッキシューズでもワークシューズでもない中途半端っぷりが【タウンユース用途の専用工具】としてめちゃくちゃフィットするというオチでしたww(猛爆)

というわけで、ここからはそんなタウンユース界隈での活躍っぷりを、より具体的に紹介して参りましょう。

軍パンのコテコテ感を中和する絶妙なイマっぽさ!

3アイレット 10

まずはコレ。

そもそも軍パンにワークブーツを合わせるのは、ド定番中のド定番です。
それこそ、Tシャツに軍パンという格好であればワークブーツを履いてもなんら問題ありませんが、例えばここに『白シャツを合わせる』となった場合、ちょっと塩梅が難しくなるじゃないですか。

具体的にいうと、キレイめな印象を持つ白シャツに対して、下半身が軍パン+ワークブーツだと土臭さが強すぎる、とかそういう事ですよね。

まぁ大前提として『軍パンに白シャツを合わせるのはどうなの?』というツッコミもあろうかと思いますが、軍パンを外しに使うスタイルは現在でも定番化しているので、そこまで違和感はないと思います。

そんな時は、トップスとのバランスを取るためにキレイめな革靴を履いたり、シンプルなコート系スニーカーを合わせたり、、、という事で課題をクリアしていくワケですが、

そんな時に絶妙な塩梅で白シャツと軍パンの橋渡しをしてくれるのがこの3アイレット。

デッキシューズっぽい軽快さとキチンと感で白シャツとの親和性を図りつつ、ゴツいソールで軍パンとのバランスも取れる名脇役っぷり!!
キレイめな革靴だとどうしてもドレス感が強くなったり、スニーカーだと外しが強すぎたりする中で、絶妙な土臭さを残してくれます。

同じような使い方ができる靴といえば【パラブーツのミカエル】が思いつきますが、今回の様にアメリカ軍のM-65パンツに合わせる場合『フランス靴のミカエルは違うだろ』とか思っちゃったりするもんで、

アメリカ服が好きな私奴にとって、米国ブランドであるティンバーランドという説得力も地味に嬉しかったりするんですよね。

デッキシューズっぽさで夏を感じつつも、無骨な雰囲気を出せる

3アイレット 05

また、ネイビー系のコーデでマリンっぽさ=夏っぽさ を出す場合でも、絶妙な塩梅でサポートしてくれるのが3アイレット。

こんな感じで、デッキシューズっぽいルックス故にネイビー系コーデとの親和性は言わずもがな。そもそもネイビーとブラウンの相性も良いので、間違いない組み合わせではないでしょうか。

3アイレット 14

ちなみに本家のデッキシューズよろしく、オイルのたっぷり含んだレザーを使用しているので、水辺での使用でも大きく心配することはありません。

例えば川辺でのキャンプやBBQといった、足場が悪いところでもそれっぽい見た目なのに、ゴツいソールの機能性が活躍してくれるのも心強いですよね。

まぁこれもデッキシューズというイメージが、既に認知されているからこそ恩恵が生まれているワケですが、まさかこの3アイレットのデザインにコレらの汎用性を重視した意図が込められているのだとしたら、

3アイレットのデザイナーは慧眼が過ぎるだろ!!(猛爆)

ワークブーツにないトラッドな雰囲気

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ちなみに、ルックス的な要素を構成する【ワークっぽさ】や【マリンっぽさ】との相性は上述の通りですが、実は3アイレットにはもう一つ親和性の高い要素がありました。

そう、トラッドです。

それこそ、コレは’80年代の渋カジの流れを汲んでいるのかもしれませんが、意外とアイビーな雰囲気にもハマるんですよね。

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こんな感じで、チノパンに紺ブレといったスタイルにも意外とマッチ。
おそらくモカシンだったり、スリッポンライクな見た目がローファーと似ている事や、アイビールックにもデッキシューズが使われている背景もあって、違和感が少ないのかもしれません。

そう考えると(ゴリゴリな世界観を再現するスタイルには荷が重いかもしれませんが)、3アイレットには【ワークブーツ】【デッキシューズ】【コインローファー】といった3種のアイテムの代替品になれる懐の広さが秘められているのかもしれません。

【器用貧乏】といえばそれまでですが、上述したスタイルサンプルの様に【各種方面にて好スコアを叩き出せるオールラウンダー】っぷりはまさに

タウンユースにおける【専用工具】と言える出来栄えではないでしょうか。

次回予告;3アイレットのサイズ選びのコツ

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ちなみに、本エントリは3アイレットのイメージや使い勝手ばかり筆を取ってしまいましたが、実はもう一つ書きたいことがあって、それこそが

ズバリ、サイズ選び。

コレに関しては、

  • 実際に試着してみたからこそ分かった事実
  • 注意点や留意して欲しいポイント

もあるもんで、本件に関しては改めて別エントリにて筆を取りたいと思います。

ちなみに、この3アイレットは2万円で買える価格帯も魅力の一つ。

夏を目前に控えた今の季節、是非とも気になった方はぜひチェックしてみてください!

あとがき

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冒頭の通り、いくら私奴が『ゴリゴリ&コテコテなスタイルが好き!』とは言っても、流石にいい大人なのでTPOはソレっぽく守ります。

例えば、子供の授業参観や、イベントでご近所さんが集まる時とか、ゴリゴリ過ぎたら(周りの人も含めて)気まずいシチュエーションって、少なからずあるじゃないですか。

そういった場所に出向く時は、意識的にゴリゴリ過ぎない様に気を揉んでいたのですが、

まさに今回誘致した3アイレットは、そんな時のお助けアイテムとしても上手くハマってくれそうです!!

まぁ、ホントは子供の授業参観にも革ジャン着て、髪はグリースでビシッとキメて行きたいんだけどな!!(猛爆)


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