9月に入り、朝晩は幾分過ごしやすい気温になってきました。どうも、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
基本的に過ごし易い気候はウェルカムな私奴。
そういう意味では、今年は8月に西日本を襲った長雨の影響もあって、気温だけに注目すれば過ごしやすい夏だった様に思います。
ただ、過ごしやすかった反面、想定外の事態が発生してしまったのも事実で、なんと、長雨による気温の低下により、10月頃にデビューさせようかと計画していた【ちゃん貴 秘蔵のびっくりドッキリシャツ】が、8月時点にてフライング気味にデビューしてしまいましたww(爆)
というわけで、今回のエントリでは(本来であれば来月デビュー予定だった)【ちゃん貴 秘蔵のびっくりドッキリシャツ】について、フライングついでに筆を執りたいと思います!!
アメカジ、ワークスタイルといった男臭い格好が好きな方や、まだ秋冬アイテムに何を買おうかお悩みの方は是非チェックしてみてください!
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ウォバッシュって何ぞ!?
というわけで、早速ですがこの残暑シーズンにありながらフライング気味のデビューを果たした【ちゃん貴 秘蔵のびっくりドッキリシャツ】がこちら!!
この特徴的なドットストライプ!
そう!これこそが
国産デニムの聖地、岡山の【TCBジーンズ】が手がけるウォバッシュシャツ!!
ご存知の方も多いかと思いますが、ウォバッシュとはインディゴ染めをした生地にドット模様をつける(部分的に色を抜く)ことで柄行きを表現した生地を指します。
写真の様に、連続したドット模様にて遠目ではストライプ柄っぽく見える生地が多いですね。
こんな感じでドット部分が色を抜いた箇所。
この『抜染(ばっせん)』と言う手法こそがウォバッシュ生地最大の特徴です。
ちなみに、一般的なウォバッシュ生地といえばデニムのようなワークっぽい生地をベースに作られる事が多いのですが、この特徴的な柄行きの影響もあって、ワークスタイルでありながら、どこか上品さを感じさせてくれる【アメカジの定番素材】だったりします。
岡山の雄、TCBジーンズのニヤニヤポイント!
と、少々ウォバッシュ生地の紹介に力が入りすぎた感もありますが、そんなウォバッシュ生地を用いてシャツを作ったのが、冒頭でも触れたTCBジーンズ。
よもや、文字面だけで言えば某エステ屋さんを彷仏とさせるアルファベットの並びですが(爆)、いざフタを開ければ 中身はまるっと異なる超実力派デニムブランドだったりします。
というのも このTCBジーンズは、ジャパンデニムの聖地と言われる岡山県小島に本拠地を構えるジャパンブランド。 ラインナップとしては、いわゆるヴィンテージレプリカなアイテムを手がける一方で、世のレプリカ系ブランドより実勢価格が30%くらい安い『抜群のコストパフォーマンス』が魅力の超琴線刺激型ブランドなのです。
ちなみに、TCBジーンズのTCBはかの有名なエルヴィスプレスリー御大が好んで使った名言【take care of Business(やるべきことをやる)】の頭文字からつけたそう。
エステ屋さんとか言ってごめんww(爆)
ちなみに、上記で ”世のレプリカ系ブランドよりも実勢価格が30%近く安い、、、” と説明しましたが『価格が安いと言う事は品質もそれなりなのか?』と邪推する方もおられるかと思います。
ただ、これに関しては、キッチリと否定しておきたい!!
というのも、そもそもTCBジーンズはOEMメーカーから派生したファクトリーブランドであり、元々の技術力は折り紙付き!!
むしろ、生地さえ仕入れれば 裁断から縫製まで全ての工程を自社完結させられる(外注しなくても生産できちゃう)設備&技術力があるからこそ、余計なコストカットができちゃうと言うカラクリです。
さらには、各種メディアへの広告を極力打たないことで広告費を最小限に抑え、浮いたコストは消費者に還元すると言う、現在の資本主義社会家においてなんとも稀有なブランドなのでしたwww
ちなみに具体的なココイチのコスパはこんな感じ。
いわゆるセカンドタイプのジャケットが2.4万円!
某レプリカ系ブランドや、本家リーバイスのLVCであれば3〜4万円は固いプロダクトである事を考えると、ココンチの企業努力には頭が下がるばかりです。
もっと言えば、TCBジーンズの仕事の細かさは現物を一目瞭然で、むしろ明らかに変態的な要素(爆)すらちらほら散見されちゃう仕事っぷりも健在www
というわけで、ここからはそんな変態っぷりを、ウォバッシュシャツのディテールを見ながら一緒にニヤニヤしていこうじゃありませんか!
ニヤニヤポイント①;取り外しできちゃう襟仕様!
と言うわけで、早速このシャツのディテールを確認していきたいと思いますが、やっぱり今回のシャツにおける名物変態ディテールといえばズバリ コレでしょう。
着脱可能な襟、いわゆる【デタッチャブルカラー】というヤツ!!
とは言え、いきなり【デタッチャブルカラー】と言われても、いまいち想像しにくいと思いますので、まずは現物をご覧いただきましょう。こちら。
なんと、同じ1着のシャツでありながら、上写真の様に『ラウンドカラー』と『バンドカラー』の2種類のスタイルが楽しめるギミックこそがデタッチャブルカラー!!
しかも、襟の取り付けを行うボタンホールは ご丁寧に比翼仕立てになっている!
コレにより、首の内側に直接ボタンが触れないという配慮も抜かりなし!!
いやはや、手間かかってんなwww
ちなみに、このような着脱可能な襟(デタッチャブルカラー)は、現在でこそ特異的なギミックと思われがちですが、実は遡ること100年前(1900年代初頭)くらいまではそんなに珍しくないギミックだったりするのはココだけの話。
コチラは1915年当時のカタログ。
当時は大仕事だった洗濯を簡潔化する為に、汚れやすい襟だけを付け替えれる様にしたのがデタッチャブルカラーの始まりと言われていて、同じようなディティールのシャツもそれなりにあったみたい。
とはいえ、襟を後付けしてみても、取り外し式には見えない出来栄えまで仕上げる技術力もさることながら、そもそも現在において このディティールを再現しようと思ったのがすげえww
また、1900年代と言えば、まだまだ野良仕事にもジャパンスタイルがまかり通っていた時代。
そんな時代背景を考慮してか、前立て部分にも特徴的なディテールが展開されていました。こちら。
前立て部分が途中で区切られ、且つ、タックインが前提だった時代の名残として(ズボンからシャツが出ないように)すそ部分をラウンドさせたディテールまで再現されている徹底ぶり。
合わせてウォバッシュ生地が生まれたのも同じ1900年代初頭と言われており、ウォバッシュシャツには『作業服用途にタフな服が欲しいけれど、ドレスっぽい要素は外せない、、、』といったジレンマの解決策といった側面もあったのかもしれません。
いずれにせよ、このテのワークシャツを企画するにあたって、
【デタッチャブルカラー】や【前立て形状】といった、省略しても良さそうなディテールすら再現してしまうコダワリっぷりはまさに変態の所業だろww
もっと言えば、こういった変態要素が垣間見れるのはディテール部分だけかと思いきや、実は生地にもこだわりが詰まっていたのがココンチ!!
というわけで、ここからは生地についても考察してみましょう!!
ニヤニヤポイント②;旧シャトル織り機で作られた生地を使う矜持!
上述した通り、世にある多くのウォバッシュ生地は、デニムに代表されるような綾織生地が用いられることが多い中、
なんと今回のシャツは【平織り生地】が採用されているのでした!
6オンスと言う絶妙な厚みの生地は、下手したら1年中着用できそうなグッドな生地感!
そして、上述の通りこの生地にも一家言あるのが我らがTCBジーンズ。
というのも、普通の平織りだと思っていたこの生地は、
なんと旧シャトル織り機で織られた生地だったことが発覚!
こちらが、TCBジーンズの商品ページの抜粋ですが赤線部分に!!
旧シャトル織り機で作った生地でシャツを作っている、、、という事実に、ジーパン屋さんならではの矜持をビンビンに感じる是www
ちなみに縫い糸も白色かと思いきや、(写真では分かり難いですが)抜染した部分に合わせてベージュ色の縫い糸を使うニクさ1000% (2020オメガトライブ)案件ww
さらにボタンはお約束の【猫目ボタン】。
こういうポイントを押さえてくれていると安心するし、グッとくるものがあるよね。
実はTCBジーンズは事前申し込みをすれば工場見学が可能ってことなので、コロナが落ち着いたらこの辺の取材も含めて行ってみたい!
ニヤニヤポイント③;無骨なガチャポケットが素敵!
上述した様に『細かいディテール』や『生地感』から変態っぷりをヒシヒシと感じるココンチですが、ソレらの魅力もさる事ながら、このシャツにおいて私奴が1番ハマったと言っても良いポイントがこちら!
そう、このフロントのガチャポケット!
元々 懐中時計を忍ばせる為に設計されたこのポケット。
正直、懐中時計なんて持たない現在で言えば、ポケットの使い道としては完全に持て余しているのですが(爆)、ソレでも こういう時代背景が見えるディテールは非常に惹かれるじゃないですかww
もっと言えば、左右アシンメトリーなポケットが『いい意味でシャツっぽくない』のも好きなポイントで、場合によってはカバーオール的な雰囲気も醸してくれるデザインは非常に秀逸。
シャツなのにガバッと羽織ってサマになるのは結構重宝するんですよね。
ウォバッシュシャツのコーディネートサンプル
こんな感じで絶妙な生地感故にオールシーズンに渡って活躍してくれそうなウォバッシュシャツ。
とはいえ、やはりアメカジ臭さが明後日まで香ってきそう(爆)なアイテム故に、コーディネートにお悩みの方も少なくないかと思います!
というわけで、僭越ながら私奴なりに考察したコーディネートサンプルをご紹介したいと思います!
男臭いワークスタイルに
まず、ウォバッシュを着るなら外せないのがワークスタイル。
とはいえ、このテの着こなしは男臭さ1000%案件故に、好き嫌いは別れそうなイメージですww
ただ、どうせ男臭いアイテムを使うなら振り切ってしまえ!という毒を食わらば皿まで的なコーディネートがこちら!
頭の先からガッツリワーカースタイル。
時代が時代ならこのまま炭鉱掘りに行けるんじゃないか(爆)
と言いながらも、靴だけはビルケンにする事でガチ感を緩和してみたものの、どうせならエンジニアブーツやペコスを合わせてゴリゴリにやっちゃっても良かったかも。
また 上述した通り、フロントのガチャポケットにてカバーオール感があるもんで、バサッと羽織るだけでもサマになるのがこのシャツの魅力!
もはやTシャツに重ねるだけで男臭さが2割マシだぞ!!(爆)
バンドカラーでタックインしてもそれっぽい。
また、バンドカラーシャツにしてサラッとスラックスに合わせても調子イイ!!
ブルックスブラザーズのネイビーチノは名作。
身頃とワタリはルーズにしたまま、ウエストをベルトでキュっと絞るのが気分だったりします。
ウォバッシュのストライプがどこか上品な雰囲気を醸してくれるもんで、そうなるとミカエルくらいのカジュアル感が合わせやすかったりします。
カジュアルセットアップのインナーにも!
また、シャツ用途としてセットアップのインナー使いにもハマるのは嬉しい。
とはいえ、ゴリゴリのスーツに合わせるのは流石にミスマッチなので、ツイードやコーデュロイといったカジュアルなセットアップの方が相性良さそうです。
そういう意味ではパリッとハットを被っても良いんですが、ガチ感を薄めるにはキャップくらいがいい距離感ではないでしょうか。
あとがき
ちなみに、勘の良い方であればお気付きかと思いますが、上述の通りウォバッシュ生地はインディゴ染めした糸で織られた生地なので、
我々の大好きな『色落ち』が発生します。
巷ではゴリゴリに色落ちしたウォバッシュジャケットが独特な魅力を放っている様に、このシャツもどんな感じに色落ちしてくれるのか非常に楽しみです。
むしろ、肘や、身頃、ヨーク部分など、ガッツリ色落ちしたウォバッシュシャツというのもあまり見かけないので、
どうせなら、この秋冬はパジャマとして気倒して、抜け殻の様な色落ちに育ててみようかしら(爆)
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