新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により、この夏はお出かけも自粛続き……。
非常事態が通常になりつつも、お出かけも飲み会も出来ず。意図せず貯金の機会がまわってきた……そんな方も多いかと思います。
ただ、着る場が少なくても服が欲しい。
もはや、これは服好きにかけられた呪いであり、カルマですね。
一方で、外出が少ないからこそ 被服代への優先順位は低いでしょ!?という正論もあるっちゃあるのですが、
「欲しいと思ったら、買っていた。だって好きなんだもん、服が。」アボを。
どうも、アボこと五十嵐アボンぬ康太です。
皆さんが抱えているであろう”あるある”を唱えさせてもらいました。今回もよしなに一つお願いしますw
さて、普段こんなにお酒にお金かけていたのか(生ビールたらふく飲みたい)と感じる昨今ですが、上述の通り、意図せず懐がホクホクと暖かくなっている今シーズン、
- ちょっと贅沢なアイテム購入しようかなと考えている方
- いい革靴探している方
も居られるのではないでしょうか。
ええ、そんな方にピッタリのオススメのアイテムがありますよ!!ソレこそが、
英国が産んだ傑作ブランド・JOSEPH CHEANEY(ジョセフ チーニー)より「CAIRNGORM 2R」通称「ケンゴン」!
正に 買うなら今だと思うんですよ、ゴン攻め時です!
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頑丈でワイルドに使える英国カントリーシューズ「ケンゴン」
さて、そんなオススメアイテムであるJOSEPH CHEANEYの「ケンゴン」ですが、コイツはいわゆるカントリーシューズであり、英国で作られているカジュアルな革靴。
カントリーシューズと言われるだけあって、傷や汚れに強いグレインカーフ(牛革)で作られており、悪天候に負けないコマンドソール仕様なので気候を選ばずにタフに堪能できるのが特徴です。
なので、おしゃれしてお出かけ! なのに、ゲリラ豪雨で革靴が痛んでしまう!そんな心配とも無縁です。
ちなみに、今回は最初からツッコんでご紹介しますが、そんなケンゴンの気になる価格は、
なんと、81,400円(税込)!!
んんんっー安くはないだろう。
嘘です、I am sorry、見栄を張りました。
高いっす!!!!涙
ボクが購入した2017年はもう1万円くらい安かったのですが、2018年に値上がりしたみたいです。
とはいえ、高いのにはもちろん理由があります。
そして、高けぇと思っていたボクが気付けば購入していた理由について、メリットはもちろん!デメリットも正直に吐き出し、英国のこだわりが詰まりまくった革靴を綴っていきますよっー!(貴方の御心に届いたならば幸いです。)
JOSEPH CHEANEYが持つ特徴と買うべき理由
このケンゴンこと「CAIRNGORM 2R」を数ある革靴から選択した理由は、シンプルにカッコいいから!
それはデザイン、ブランドのヒストリー、性能もぜーんぶ含んでの理由です。
カントリーシューズ・ケンゴンのデザイン
まずは、簡単にデザインと特徴について。
本体は、外羽根でグッドイヤーウェルト製法、バーガンディ色のシボ革、カントリーシューズ特有のスティッチ、歩きやすいコマンドソール。今ではかなり減ってしまったイギリス製のマスターピースです。
「カントリーシューズとはなんぞや!」を直訳すると田舎靴。ですが、元はイギリスの田舎に住む人はもちろん、貴族などがアウトドアや趣味に使っていた靴です。もうこれが、個人的に1番の購入理由です。イギリス人が嗜むもの、それは紅茶と狩り(ちゃんと偏見)。
まぁ主に貴族とかですが。そんな貴族や田舎に住む人が永らく愛用する為に丈夫に創られたのがカントリー製品。
今でこそ普通となった、エルボーパッチやハンチング帽、ガンパッチ、ツイード生地のジャケットやバブアー。これらを纏い英国紳士はハンティングを堪能してました。
ちょっとイメージが沸かない人は、若きブラピ出演の映画『リバー・ランズ・スルー・イット』を鑑賞してもらうと、カントリーファッションの真髄にふれられるかと。
この映画は、川釣りに生きる家族を描いたヒューマン作品です。若かりしブラッドピットがとにかくカッコイイですが、カントリーファッションのバイブル的存在でもあります。
ケンゴンは出てこないのですが(たぶん)、カントリーファッションってこれかと参考になるかと(猛烈に川釣りしてみたくなります)。
ケンゴンの木型「LAST4436」は、1969年に制作された英国軍にも採用されていた形です。見た目は丸み帯び、どこか凛々しさも兼ね備えたフォルムです。
次に詳しく、グッドイヤーウェルト製法について。
永らく愛用の秘訣・グッドイヤーウェルト製法
グッドイヤーウェルト製法、オシャレ有識者の方はご存知の高品質の革靴に用いられる作り方です。
ちなみに、グッドイヤーウェルト製法というのが良いのは知っているけれど、具体的に何がいいのかイマイチ分からないという方の為に簡潔にお伝えしますと、、、
まず、特徴はソールの交換のし易さ。
具体的に言えば、例えソールが擦り減って穴が開いたとしても靴への負担を抑えつつ、かつ繰り返してソール変換が可能となります。なので、永らく愛用ができます。
これに尽きる!!!
細かいところを補足すると、マスターするまで時間がかかり、且つ熟練の靴職人しかできないグッドイヤーウェルト製法を手がけるには、特別な機械などの設備が必須です。
ソレもあって、結果としてコストがかかってしまう、、、なんて背反はあるものの、やはり永きに渡って愛用できる相棒が手に入る!!というのは結構男心には響くものがあるのではないでしょうか。
普段使い出来る理由はコマンドソールにあり!
次に、コマンドソール。
これがこの靴を選択した大きな理由の二つ目になります。
というのも、このコマンドソールの生まれは登山用でありながら、名前の通り、ミリタリー用途としても採用されていたソールになります。
ほとんどがブーツに使われている傾向なので、ケンゴンのようなローカットのカタチに使われているのは結構珍しいのではないでしょうか。
登山やミリタリーなど、悪路にも適用される秘訣は、武骨さのあるゴツゴツとした形です。堀が深いソールなので、砂利道や濡れた道でも滑ることなく歩けます。レザーソールの後に履くと顕著に分かります。
ボクはこのケンゴンに慣れ親しんでいたため、他のレザーソールのシューズを久々に着用した時にすっ転んだことがあります。
しかも結婚式で(泣)
あとは、ソールが高いのでナチュラルに背が盛れます笑笑
ちなみに、上述した通りグッドイヤーウェルト製法故に、コマンドソールに飽きてしまったり、レザーソールが良いなぁ、、、なんてシチュエーションになった際でもソール変更が可能ですよ!
シボ皮のバーガンディレザーと経年変化
ケンゴンは、他にアーモンドとブラックレザーもありますが、バーガンディに心を決めました。
理由は、経年変化。ハイでました、経年変化。永らく愛用・使い込みを楽しみたいボクが大好きな言葉です。
他の色も、もちろん経年変化を楽しめるのですが、バーガンディは格別っす!!
というのも、バーガンディは赤と茶色の間の色なので、オリーブやベージュのコーデが多いボクには相性のいい色。ということで、最高の相棒に!と迷わずバーガンディにしました。
ここで、捻くれ者で映画好きなボクは購入後に迷いました。このブルジョワ価格な相棒をどう育成するかと。それこそ映画や雑誌を穴が開くほど見続け、また行きつけのショップの店員からも情報取集を続け、遂に辿り着いた答えが【なるべく磨かずの自然体の道】を歩むことにしました。
誰かの心の声「え、ちょっと何言っているか分からない。手抜きじゃないの?」。家族の一言「お前は昔からだらしないからな」
いや違うんですよ!!(部屋は服が散らかって、だらしないのは事実ですが)。
今まで綴ってきたように、ケンゴンはタフなカジュアルラインの革靴です。なので、煌びやかに鏡面磨きで仕上げるよりも、ブランドの強みであるグレインカーフ(牛革)をナチュラルな雰囲気で楽しみたいと考えました。
それが、僕の洋服スタイル、つまりは、カントリーな使用感のある雰囲気とマッチすると思ったからです!
とはいえ、最低限の手入れはしていますよ。
あまりにも汚れたら軽くブラッシング or 濡れ雑巾かウェットティッシュで取り除き。あまりにも乾いてきたら、ニベアかワセリンで最低限の潤いを(これはプロも推しの方法)。
これらをルールとして、カジュアルでカントリーサイドの人が着用していたような育て方を実行してきました。なので、つま先はやや黒ずんでいます。正直、これは賛否両論かと思います。
誤解のないようにお伝えしたいのが、ケンゴンは毎週手入れして愛用してもメッチャカッコイイです。艶やかで、キラリと光るレザーも魅力的です。
JOSEPH CHEANEYの公式Instagramでは、様々な持ち主の経年変化を投稿しているのでチェックしてみてください。
これらを踏まえて、歴史あるイイ靴だからこそ、その原点を尊重したい。むしろ、他のドレスシューズなのでは、頑丈さが足りずにこのようには出来ないのです。
ワタクシとしましては、履いてて明らかにイイ靴ではなく、自然体で履きたいのであります。
安くはない靴を失敗はしたくない、気になるケンゴンのデメリット
歴史から特徴までメリットを語りました。しかし、欠点もいくつか存在します。
まずは、値段!
いくら説明を読んでくださっても、いまでは珍しいイギリス製や丈夫なカントリーシューズに魅力を感じない方からするとただ高いものです。
まぁ、値下がりよりも、今後の値上がりの方が可能性は高いので、そういった面を考慮すると、やはり今が買い時かもしれません(買いたい貴方の背中を押したい)!
次に、ゴリ押ししていたコマンドソールの小さな問題です。
というのも、ソールの溝に深さがあるため、小石が詰まりやすく、気付いたら足裏からカチカチと鳴りがちなんです。(問題小ちゃっ!)。
別に普段は気にならないんですけど、コンクリートジャングルのアスファルトの上だと時々無性に嫌になる時があります。
ならば音楽を奏でればいい、そうだろう?世の中には、音で溢れている。気にしてしまったならしょうがない。鳴らされるんじゃなくて、鳴らそう。(ちょっと何言ってるか分からない)。
わたくし、アボは人を傷つけないお笑い芸人・ぺこぱを応援しています。
続いて、通気性です!「ケンゴン」の特徴・シボ皮は、あらゆる天候に適する=雨風を凌ぐ なので通気性は良くないです。冬は保温性、夏はちゃんと蒸れます。
まぁ、革靴なので仕方ない点ではありますが、夏日に履いて帰宅した時に何回か後悔しました笑笑
ただ、ケンゴンは、程よいボリュームなんでショーツとも相性いいんですよ。(後述参照)
さて、最後はフィットの問題です。
幅広で甲高の僕の足には、割とすんなりとフィットしてくれたケンゴンですが、ヒールカップ(踵)部分がやや小ぶりなので、人によっては痛くなるかもです。踵が大きいと自負している方は慎重な選択が良いかもしれません。
通常、ぼくのサイズは27センチか27.5です(幅広の甲高マン)が、ケンゴンは7 1/2でお迎えしているので、悩まずに即オンライン購入はダメ絶対です。しっかりと調べて比較してのお買い上げをお勧めします。
どんな服装と合わせる? ケンゴンのコーデ
ここまでで「ケンゴン」ってどんなシューズか、メリットとデメリットを正直に綴ってきました。
あとは、やっぱり使い方が気になるところかと。どんな服装と合わせるとカッコイイのか!簡単な説明と共に紹介しましょう。
赤茶なイギリス製のカントリー靴、参考になれたら幸いです。
サンプルその①;トラッドなかっちりコーデ
まずは、ジャケットやシャツなどと合わせた、かっちりとしたトラッド系のコーデ。
オリーブとベージュの間のような色味のセットアップに、赤茶色のペイズリー柄のネクタイ。
同じく赤茶色のケンゴンがナイスマッチングです。また、ベルトも茶色かつカジュアル感のあるメッシュベルトをチョイス。金属もくすんだゴールドなので、茶色系統との相性は◎!
やはり、赤色やベージュとの相性は抜群にイイですね。メッシュベルトをはじめ、ブレスレットとスウェットのカーディガンで、抜け感を。
もちろんシャツ、ネクタイとのセットアップコーデでも間違いありませんよおお!
まぁこの日は特に予定もない原宿散歩だったので、そんな時ほどイイ靴・ケンゴンをさらりと着こなした方がカッコと良くありませんか?
サンプルその②;オリーブ軍パンとの最強コンビ
たぶん愛用者も多いであろう、年中履きがちな軍パンとのコーデです!
ボックス型のワンちゃん大集合の解禁シャツと、コットン50%ナイロン50%のナイジェルケーボンのサブマリンパンツ。
割とボリュームのある「ケンゴン」には、細身よりややワイドなパンツの方がコーデがまとまりやすいいです。なので、軍パンとはまさにマリアージュな関係!!
バーガンディ色には、色味が薄いシャツとパンツの方が、大人の落ち着きを演出できます。
開襟シャツと首元まで詰まった白Tだとややゴリゴリ、しかし首元が素肌の分、カジュアルすぎるというかチャラい雰囲気になってしまいやすいので、足元に雰囲気のある「ケンゴン」で整合性をとっています。
サンプルその③;ショーツにはケンゴンで大人っぽさを
日本の夏といえば灼熱! ショーツは涼しく楽な分、気を抜くとカジュアル強めの短パン小僧になってしまいがち!(まぁ楽なのは間違いないんですがww)
ただ、そんな時には長袖シャツとショーツに「ケンゴン」で、程よい大人っぽさを。
ワークシャツと迷彩のクライミングショーツで、大人カジュアルです。
ラインソックスだと、CITYボーイ感が出ますね。けど狙いすぎるのも嫌なので、一番下のボタンを外し、ソックスをクシャっとしています。
バーガンディ色は、赤はもちろん、迷彩との相性もいいですね〜
続いて、やや変化を入れるとすればコチラ。
こちらは、短いソックスバージョン。シュッとします。ブロード感のあるシャツなんかでもイイですね!
全体的により大人っぽい雰囲気になります。あと体感で0.5度は涼しいです(爆)。
サンプルその④;カッチリ感を出す秋冬コーデにケンゴン
春や秋のスタンダードなコーデにも、程よいカッチリ感をくれるケンゴン。
ややユニークな色味とデザインには、ジャケットとパンツを落ち着いた色味にします。そして、ケンゴンを履いて、大人っぽさを。これがスニーカーだとカジュアルすぎというか、ストリート強めなので。
バケットハットとストールの小物も色味だけは合わせてます。あとは、遊び心のバッジを胸元に!
ケンゴンは秋冬のアウターにも大活躍です。
同じくルーツはカントリーなBabourとウールタイ、色が抜けた501くらいの太さのパンツと以前消化したEBBETS FIELD FLANNELのベースボールキャップ。
ショルダーがブラウンレザーのリュック、Babourの襟、ネクタイと素材や明暗が異なるブラウンが、コーデに統一感を与えています。
終わりに
「ケンゴン」いかがでしたか? 値段が安くなることはほぼありませんが、価値を見出すことで適正価格だと感じれます。ましては、イギリス製の革靴です。サイズさえ間違えなければ、丈夫なケンゴンはあなたの人生の相方となってくれに違いありません。
僕は買ってしばらくは、コンビニ行く時でも履いていました。というわけで、「別に今買う必要がない」と言う理由だけでも消えたかと(笑)
あと、脅しではありませんが、どうしてもお伝えしたいことがあります。
厄災によるこんなご時世です、昔ながらのクラシックなアイテムが生き残って行くには大変厳しいです。現に、アパレル界隈でもあまり景気のイイ話を聞きません(まぁスニーカー業界を除くかな)。世界が誇る紳士の国・英国です、いつどうなるか値段も質も行く先は不透明です。
しかし、もし購入しようか迷っている方は即購入ではなく、電話やメールでちゃんとお店での方から話を聞くのがお勧めです。だいたいどのお店もオンライン部門の人がいます、どんな靴のどのサイズを履いているかを伝えると、対応してくれるはずです!
作り手も売り手も、適正なサイズで永らく愛用してくれることを願っていますからね。そして、僕らが愛用して、その素晴らしさを誰かに伝えることでブランドはより長く続いて行きます。そして、十人十色の経年変化を完成させていけたら素敵ですね。
さーてと、雨の日も、風の日も足元からコーデを彩ってくれる相棒・ケンゴンを履いて、明日は何を着ようかなぁ。
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