こんにちは。
毎年春になると花粉症と併せて帽子が欲しくなる謎の持病を持っている(爆)、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
思い返せば、昨年はコロンビアニットに’47、一昨年にはファットハッターのラビットハットと、いずれも春に誘致した帽子がワードローブとして大活躍しておりますが、今年も今年でまたしてもドストライクな帽子を見つけてしまいました。こちら。
クラシカルなフェルトワッペンがヴィンテージっぽいイキフンを放つコイツ。それが、、、
今、注目度がうなぎ上りの【アメリカンニードル】です。
手前味噌ながら、昨年ご紹介させて頂いた’47は見事に大ヒット。巷でもよく見かけるようになり、ブロガーとして非常に高い充足感を感じさせて頂きましたが、今年もアメリカンニードルを青田買いする事ができるのでしょうか!?
いやはや、我がベールボールキャップ艦隊は(ド定番である)ニューエラを誘致せずとも、鉄壁の布陣が完成してきた是!!!
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アメリカンニードルとは何ぞや!?
目下じわじわと注目度が高まっているベースボールキャップ界隈の注目株、アメリカンニードル。
まだまだ日本での知名度はこれからですが、本国アメリカでは創業100年を超える老舗メーカーとしてニューエラと並ぶ知名度をもつ有名ブランドだったりします。
それこそ、アメリカンニードルは(社名の通り)縫製針や糸を扱うブランドでしたが、1940年代に地元球団であるシカゴカブスのレプリカキャップを製造販売する事でベースボールキャップメーカーとして頭角を現していきます。
ちなみに、現在の様にファンがレプリカキャップを被る(ファッションとしてベースボールキャップを被る)文化は、ココンチがカブスのレプリカキャップを一般販売したのがルーツと言われており、
アメリカンニードルが無ければ現在のストリートファッションも少し違っていたかもしれない、、、というニヤっとしちゃう蘊蓄を持つブランドです。
しかし、アメリカンニードルはカブス、’47はレッドソックスといい、『それぞれの地元球団と一緒に成長してきた』というバックボーンは、どこかグッとくるモノがありますね。
如何にベースボールが国民的なスポーツだったか分かります。
また、アメリカンニードルも’47と同じく各種プロリーグのオフィシャルライセンスを取得しているメーカーなので、
ニューエラではなく『”敢えて”アメリカンニードルを選ぶ』という【知る人ぞ知る裏メニュー感】は変わらず感じる事ができるのではないでしょうか。
ニグロリーグには素敵なデザインがいっぱい
そんな、アメリカのメジャースポーツチームのキャップ生産を手掛けるアメリカンニードルですが、そのラインナップの中でも私奴が今1番注目しているのが、
アーカイブコレクションです。
これは、かつてアメリカに存在した野球チームの復刻シリーズでして、
その中でもニグロリーグのキャップがピカイチ渋いんです!!
ニグロリーグについては、過去にエベッツフィールドのエントリにて触れた事があるので割愛しますが、今のモダンなチームロゴとは違って古めかしいデザインが逆に新鮮なんですよね。
そして、その中でも私奴がビタハマリしたデザインがコチラ。
シャドウ付きのレタリングにトリコロール配色を効かせたコイツは、1903年から1956年まで存在した、【ポートランド・ビーバーズ】のキャップ。
なんなら、ネイビーボティに赤ロゴのキャップを探していた私奴にとってビタハマり案件でしたし、もっというと、
ワッペンの【P】がメチャクチャ好き。
それこそ、私奴が大好きなラルフローレンやパタゴニアを連想させるのがドンズバです。
タイドアップしてキャップ被る、、、というスタイルにおいて、キャップで赤色を拾えるのは最高です。
ニグロリーグのキャップといえば、エベッツフィールドが有名ですが、エベッツはウールキャップのイメージがあるので季節で使い分けるのもイイかもしれません。
しかし、この一文字ワッペンのデザイン性たるや、ファッション好きなら目を奪われずにはいられない是w
アメリカンニードル vs. ’47
ちなみに、上記でもチョイチョイ登場する’47。
’47と言えば、アメリカにて『最も被り心地の良いキャップ』と称される実力の持ち主で、我が物欲艦隊に登用された以降も大車輪の活躍を見せる大エースに成長しています。
ただ、『決してアメリカンニードルも負けてない是!!』という事で、ここからは蘊蓄好きの諸兄諸姉諸君に向けて、
両ブランドの細かいディテールを比較しながら、アメリカンニードルの特徴を確認して参りましょう。
優しくカーブしたバイザーと、ハチの張ったクラン
先ずはベースボールキャップの顔ともいえるバイザー(ツバ)やクラウン形状について見ていきましょう。
ちなみに昨年の’47のエントリでも触れましたが、『浅いキャップを引っかけて被りたい気分』はまだ今年も継続中。それこそ、’47のキャップは私奴の理想に近しいシルエットだったのですが、果たしてアメリカンニードルはどんな形となっているのでしょうか。正面から比較した結果がこちら。
アメリカンニードルのバイザー形状はフラットバイザーとカーブバイザーの中間的なカーブ具合。
また、バイザーのカーブ具合に影響してか、クラウン形状もややハチの張った印象となっています。
まぁ’47はラフな洗濯(ネットに入れて洗濯機にポイーするだけww)による変形もあるかもしれませんが、強いて言えば『’47よりもやや深い被り心地』といった感想でしょうか。
とはいえ、単品でみれば違いはあるものの、実際に被ってみたシルエットはこんな感じ。
客観的に見れば、気にする程の差異はありません。
それこそVANSの日本企画vs.US企画程度の差かもしれません。
ただ、(自己満足の範疇として)アメリカンニードルのクラウン形状は気になるので、バイザーはもうちょっと曲げてみようかしら。
スライダー式のバックストラップ
また、この手のキャップで欠かせないディテールといえば、サイズ調整用のバックストラップ。
奇しくも私奴が入手したアメリカンニードルも’47(のクリーンナップシリーズ)と同じくスライダータイプが採用されています。
ちなみに、アメリカンニードルもラインナップによってはスナップバックのモデルもありますが、今回の【アーカイブコレクション】はスライダータイプという感じですね。
ただ、スライダーパーツにはアメリカンニードルの刻印は無し。
ここらへんは汎用パーツを使ってコスト削減をしている様子が見て取れます。
また、コスト削減の余波は他にもあって、スウェットバンドの裏柄をみると、、、
アメリカンニードルは切りっぱなしの処理になっています。
一方で、’47はキレイにパイピングが施されていたりと、細かい作りに注目するならば ’47に軍配が上がると言わざるを得ません。
側面の刺繍はモデルによりけり
レプリカキャップは、チームロゴが同じデザインとなるので、各ブランドはキャップの側面にブランドロゴを刺繍してブランドアピールをする事が多いです。
例えば、’47のブランド刺繍はこんな感じ。
ちなみにこのディテール、あまりにもニューエラが有名過ぎるので、この’47の刺繍が『ニューエラのスピンオフモデル』と誤認されたりするケースも有るみたいです。
で、そんな中で私奴が入手したアメリカンニードルはどうなっているかというと、、、
むしろ、ブランドロゴ刺繍が入っていない潔さが炸裂!!
これはシンプルで嬉しい一方で、お約束が無い事に寂しさを感じる複雑なヤツですww
ただ、これにも注意点があって、ひょっとすると今のタイミングはロゴ刺繍有無の過渡期なのかもしれません。というのもコチラを見てください。
コレは同じアーカイブコレクションの【ニューヨーク・キューバンズ】のキャップですが、ご覧の通り刺繍が入っている個体もあります。そういう意味では刺繍が欲しい方は実際に現物を確認された方がいいかも。
まぁMLBキャップの様にデザインが同じ場合は、ロゴ刺繍がある方が(敢えてニューエラを選ばない捻くれモノ感が出て)好きですが、アーカイブコレクションの様にアメリカンニードルっぽさのあるデザインならば、特になくてもイイかなといった感じでしょうか。
まぁ、これもポジショントークしてますけどね!
※ホントは刺繍欲しかった是(猛爆)
ヴィンテージ加工されたボディ
またアメリカンニードル(というかアーカイブコレクション)の特徴となるのが、洗い加工。
それこそ、復刻モデルという位置づけ故に、ピンピンのツイル生地ではコンセプトと合わなかったのかもしれませんが、
ちょっとこの出来栄えは賛否分れそうなんだよなぁww(猛爆)
というのも、この洗い加工の出来栄えがまだら模様すぎるんですよね。
パネルの縫い目にパッカリングが出てきた、、、というリアルな雰囲気ではなく、わざとらしいブリーチ加工っぽい色落ち。
こういったヴィンテージ加工は’47やニューエラの方が上手かもしれませんね
まぁコイツに関しては『これから自分でパッカリングを出す楽しみができた!』と割り切るしかありません。
この夏はゴリゴリに洗濯しながら、さもヴィンテージと見違えるレベルの色落ちを作り上げてみせる!!!
あとがき
しかし、いくらデザインがビタハマりだったとはいえ、2年連続でネイビーボディのキャップを買うあたり、そりゃモノの数は減らんわwwと、少々反省しています。
とはいえ、同じネイビーでも白ワッペンと赤ワッペンの二色があれば、コーディネートのバリエーションが増える事 山の如し。
いっそ来年はネイビーボディに黄色ワッペンのキャップでも誘致しようかしら(猛爆)
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