こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
洋服はアメリカモノが好きな私奴ですが、実は小物関連はイギリス贔屓な私奴。
例えば、革靴は勿論、 ストールや傘、手袋、財布、メガネケースにキーホルダーと、意外とカバンの中身はイギリスの風が吹いているタイプですww
というのも、そもそもエイジング(所謂、経年変化)が大好物な私奴にとって(アメリカ物の大味なエイジングも好きですが)イギリス物の繊細かつ上品なエイジングも非常に魅力的なんですよね。
また、『良いモノを永く使う』といったイギリス文化が非常に好きで、上述したいずれのアイテムも
- 永く使える
- 使い込む事で味が出る
- 使い込むと質感が向上する
- ルックス的にもカッコイイ変化をする
と、エイジングに対する期待値が高いのもポイント。
その中でも、今の季節に改めてご紹介したいアイテムがこちら!!
そう、イギリスが誇る超高級手袋、DENTS /デンツの革手袋!
もっと言えば、ディアスキンのアンライニングモデルです。
ちなみに、デンツというブランドの説明や、サイズ選びのコツは過去エントリで筆を取った通りですが、今回のエントリは過去のエントリとは少し嗜好を変えて
そんな超高級手袋、デンツを8年使ったらどうなった!?
という点に注目して、質実剛健を誇るイギリスプロダクトに再注目してみたいと思います!!
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というワケで、今回も勿体ぶらずにサクッと8年選手となったデンツ君の現状をご覧ください!こちら!
どうでしょうか。コレぞ私奴が愛用するデンツの手袋(ディアスキン×アンライニングモデル)です。
ちなみに、新品時のカタログ写真と比較したのがコチラ。
いやはや、これだけみると結構な草臥れ具合だことww
それこそ新品当時はお上品な佇まいでしたが、年月を経て伸びる箇所は伸び、私奴の抜け殻の様になってきましたww
しかし!!!
いくら平置き状態では草臥れようとも、着用時のルックスこそが革手袋の本懐!!という事で、改めて手塩にかけて育てた着用時のエイジング具合をご覧いただきましょう。
みて、このピタピタ具合!!
このフィット感こそが革手袋の魅力でしょ!!
それこそ欧州では【ぴったりフィットした革手袋は素手よりもエレガント】と言われ、紳士の嗜みとして認知されている革手袋。
そういう意味では、一度手にはめれば革はパンと張り、可動域に合わせて革が伸びた抜群のエイジングっぷりをみせるコイツ。正に冬の相棒と言える程に成長してくれました。
というワケで、ここからは本ブログをご覧の皆様にもこの珠玉のフィッティング&充足感を味わって頂くべく、
私奴がこの8年で行ったメンテナンス及び、フィッティング改善の為のマル秘裏メニューまで、一挙大公開したいと思います。
ちなみに、このテの革手袋チョイスにおいて、キレッキレのセンスと優しい語り口でサイズ選びのコツを教えてくれるのが(私奴の自慢の友人である)ミニマログさんのこのエントリ。
手袋に限らず、生活アイテムの全チョイスにコダワリを感じる粋なブログです。
是非チェックしてみてください。
このエイジングに至るまで、何をした!?
手前味噌ながら、英国エレガンテ手袋の神髄を垣間見たこのデンツ。
しかし、改めて振り返ってみると、このフィット感は一朝一夕で得られたワケではありません。
と言うのも、これは過去のエントリで触れた通り、、、
このディアスキン、実はサイズ選びに納得がいってなかったんですよ。
と言うのも、ディアスキンの手袋を購入するに際して、ペッカリーの反省を活かして意図的にデンツの公式フィッティングチャートよりも小さいサイズ(推奨の8サイズに対して、7.5)を選んだのですが、着用に伴う伸び量の見積りが甘く、結果的にサイズがやや緩くなっちゃう事態に発展。
それもあって、折角購入したのに『完璧なフィット感を得るには、また買い直さなきゃいけないのか、、、』と落ち込んでいた時に、一つの妙案を思いつきます。それこそが、
水洗いでシュリンクトゥフィット大作戦!!
コレはよもや勘の良い方ならお気づきでしょう。
そう、ジーパン界隈では特に有名な【ジーパンを穿いて風呂に入り、自分の体型に合わせて縮める】というアレ(爆)です。
とは言え、実際この価格帯の手袋を水に沈める事に多少の戸惑いは有りましたが、『このままモヤモヤして過ごすくらいならば!!』と、腹を括ってジャブジャブと洗ったのが昨年末。
この水洗いの手順は改めて別エントリに纏めたいと思いますが、結果としてこれが大成功。
縮む所は縮み、伸びる所は伸び、上述したキレッキレのフィット感を得るに至ったのでした。
ただ、これも
- 水に強いディアスキンレザー
- アンライニング
という特徴がマッチしたからこそ成功した大技でして、、、
それこそ我が初代デンツであるペッカリー×カシミアライニングを水洗いするのは流石にハードルが高すぎる是(猛爆)
ディアスキンとはいえ、ケアは必要。
一般的に、ディアスキンといえば『しなやかで柔らかい & 繊維密度が高いので油分が抜けにくい』という希少レザー。その特徴故に、定期的なオイルアップすら不要と謳われるのがディアスキンです。
もっといえば、水にも強い(水に濡れても油分を失いにくい)特徴から、メガネやカメラ用のクロスとして使われるセーム革は、水洗いができる革としても有名ですよね。
私奴が愛用するセーム革。
実際に繰り返し水洗いをしてもしなやかさはそのまま、という驚くべき材質です。
ちなみに、8年前は『そんなディアスキンの手袋であれば、メンテナンスもさぞラクチンなんだろう』という思いもあって誘致を決意したのですが、購入後3年くらいが経過した時に、ディアスキンにあるまじきレザーのカサカサっぷりを発見します。こんな感じです。
革自体が固くなる様子はありませんが、どうも表面が乾燥しているっぽい。
これについては『ディアスキンなのにおかしいなぁ、、』なんて思っていましたが、いろいろと調べていく中で分かった事がありまして、
実はディアスキンでも、ベジタブルタンニン鞣し革はオイルが抜けやすい(クロム鞣しのディアスキンはメンテナンスフリー)特徴があるみたいです。
それもあって、それ以降はシーズン初めにカサついている場所をオイルアップする様にしています。
ちなみに、オイルアップ用にはWHC用のケアクリームを愛用中www
硬めのテクスチャながらオイルの浸透っぷりが良いので重宝しています。
ペッカリー or ディアスキンどっちを選ぶ問題。
これは、私奴の中でも8年前から問題視されていた内容でした。
しかし、本エントリを書くにあたり、一つの結論が見えた様に思います。
それこそが、、、
アンライニングはペッカリーとディアスキンの両方を買っちゃえ!!
コレですwww
少々乱暴ですが私奴は本気で言っています(爆)
というのも、正直、ペッカリーを選ぼうが、ディアスキンを選ぼうが、めちゃくちゃ所有欲を満たせるし、使う度に心身ともにポカポカする充足感を感じれると思うんです。
そりゃアンライニングのデメリットとして【防寒性の乏しさ】を感じるケースもあるとは思いますが、実際にアンライニングの手袋をしている身から言えば、その不便さにこそ愛しさを感じちゃうんですよねww
もっと言えば、ペッカリーやディアスキンにそれぞれ長所だってあるもんで
どちらかひとつだけを選ぶというマインド自体がナンセンスなんじゃなかろうかとw(猛)
むしろ手袋ってコーディネートの一つですから、実際は靴やベルト、カバン等に合わせて何個か持っていたいじゃないですか。
そう考えると、ペッカリーとディアスキンを両方持っていてもいいんじゃないか?という言い訳に辿り着くんですねww
とはいえ、いきなり二つ買うのは(経済的に)ハードル高いのは百も承知。
むしろ一気に二つ揃えるのではなく、長期戦を覚悟でお気に入りの手袋を選ぶ、くらいの心構えでいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、初めてアンライニングの手袋を検討されているのであれば、
- ダークブラウンのディアスキン
- コークのペッカリー
のどちらかを選ばれる事をオススメします。
というのも、コレにもキチンとした理由があって、(そもそも両方の手袋を買う事が前提の文脈で恐縮ですが(爆))デンツのディアスキンって【ダークブラウン】と【ブラック】の2色しかラインナップされていない事が多いんですよね。
そう考えると、この2色のどちらかはディアスキンで押さえておきたいじゃないですか。
もっと言えば、濃いめのお色はビジネスでもカジュアルでも使える汎用性はあるし、万が一サイズをミスったとしてもディアスキンであれば上述した水洗いでシュリンクさせる救済処置(猛爆)が残っているので、最初の革手袋という意味では結構優秀なのではないでしょうかww
一方で、ペッカリー革のコークカラーは定番 オブ 大定番。
お色味的にカジュアル色が強くなってしまうものの、意外とコーディネートにも使い易いお色なので、やはりココも押さえておきたいじゃないですか。
そうなると、やはりこの二つは外せないんですよね。
とは言え、【ネイビー】や【ブラック】、若しくは【ダークブラウン】のペッカリーもとびきりカッコいいもんで、懐に余裕があれば3双目の手袋を選んだってイイ、、、
って、お金ナンボ要るんじゃww(爆)
あとがき;今日が一番安い
ちなみに昨今の値上げラッシュは、革靴と同じく革手袋界隈にも影響を及ぼしています。
それこそ私奴が初めてデンツのペッカリー×カシミアライニングの手袋を買った時は、確か6万円くらいだったハズなんですよ。
それが今ではアンライニングでそれくらいの値段になってしまい、カシミアライニングモデルなんて到底買えない値段になってしまいました。
そういう意味では(革靴もそうですが)
『今日が一番安い』という実情は、今後も大きく変わりそうにありません。
もっといえば、サステナブルが叫ばれる昨今、100%食肉用動物の皮革(副産物)を使用していると公言しているデンツにとっても皮革の争奪戦が激しくなる予感はプンプン。
また、ペッカリー革自体もワシントン条約で厳しく規制されたりと、リアルに入手困難となる未来も近づいてきたのかもしれません。
まだ並行輸入品ならば10年前と同じ位の価格帯で落ち着いているデンツ。
ご興味がある方は、ボーナスシーズンのこのタイミングにこそ是非検討してみては如何でしょうか。
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