4月にREDKAPのエントリを投稿して以降、早くもひと月が経過しましたが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
4月時点ではひんやりしていた気温も、今では夏をすぐそこに感じるまで上昇中。
それもあって、やや生地の薄いREDKAPは水を得た魚の如く大活躍しており、定番と呼ばれる理由も分かった気がします。
一方で【REDKAP】とタメを張るワークパンツと言われて忘れてはいけないのが【Dickies】。
なんせディッキーズもディッキーズで使い勝手がめちゃくちゃ良いもんで、スケボーやチャリンコで遊ぶ時はバックボーンにあるカルチャー要素が手伝ってめちゃくちゃホクホクしちゃうというメリット付き!!
というわけで、今回はこの【REDKAP】と【Dickies】について筆を執っていきたいと思うのですが、悲しいかなファッションに興味のない方からすれば、奇しくも同じズボンだと思わがちな両ブランド。
いうて、私奴も金剛力士像(阿形と吽形)も顔(タグ)以外ではよく分からないですし、まぁそんなモンなのかもしれませんけどww
しかし、色々と紐解いていけば行くほど、【REDKAP】と【Dickies】ではカルチャーやファッションへの派生具合が異なっていて、、、
まぁこれらの背景がスーパー面白いんですよ!!
というわけで、本エントリでは
- ワークパンツに挑戦したいけれど、どれを選べばいいか分からない。
- レッドキャップ/ディッキーズの購入で悩んでいる。
- レッドキャップとディッキーズに紐付くカルチャーやバックボーンが知りたい。
という方の為に、巷のブロガー達とは一線を画す切り口で、
ワークパンツ界の阿形・吽形について解説しながら、貴方のワークパンツ選びのお節介を焼きたいと思います!!(猛爆)
【関連記事】
貴方はどっち!? REDKAP派?Dickies派?
では早速【REDKAP】と【Dickies】を比較しながら各ワークパンツの解説を進めたいと思いますが、よもや最初にワークパンツを選ぶ際の結論を言っちゃうとすれば、、、
- お洋服に付随するカルチャーやバックボーンを重視したいならDickies
- ワークスタイルとしてのファッションを重視したいならREDKAP
乱暴に要約するとこんな感じで選んでみては如何でしょうか。(このへんの詳細については後述します)
当然、ファッションは自由だろ!という意見もあるでしょうし、私奴がそれを否定するつもりは毛頭ありません。従って、基本的には好きに着てくれていいんです。
ただ、私奴は『どう着るか?』よりも『何を着るか?』的な教育方針で育った(猛爆)もんで、
洋服を選ぶ際は【その洋服の後ろ側にあるエピソード】を重視したいんですよねww
ついては、本ブログをご覧いただいている方の中で『そういう洋服の選び方をするのも楽しそうだな!!』と思ってくれる人が一人でもいたならば、ブロガーとしてこれほど嬉しいことはありません。
スケーター・ポップパンクスカルチャーと密接なDickies
さて(上記で十分な保険を打った上で/猛爆)本題に入りたいと思いますが、【REDKAP】と【Dickies】を比較するに際して、やはりコアとなる判断基準といえば、
やはりカルチャーの影響は外せません。
というわけで、先ずはディッキーズからご紹介しましょうか。
まず、ディッキーズ自体はワークウェアを手掛けるブランドというのは皆さんご存知でしょうが、ココンチから連想する1番のイメージといえばやはり【スケーター文化】でしょう。
かつての874のエントリでも触れたことはありますが、
- タフな生地感
- スコッチガードという防汚機能
- ワイドなシルエットで足が捌きやすい
- リーズナブルな価格帯
という特徴故に、一躍スケーター連中のユニフォームとして広がるわけですね。
ちなみに、ディッキーズは西海岸ブランドと呼ばれますが、会社の立地としてはテキサス州なのでガッツリに西海岸ではありません(爆)
ただ、西海岸はサーフィン文化が発達しており、且つスケボー自体がサーフィンのオフシーズンのトレーニング(?)から発展・進化したことや、西海岸のスケーター達がいち早くDickiesを穿き始めたこともあって、西海岸=スケーター=ディッキーズ といった流れでカテゴライズされる様になったんですね。
また、スケーター達が好んで聴く音楽として、いわゆるポップパンクやメロコア、ミクスチャーロックといったジャンルがあって、NOFXや、BLINK182、レッチリのジョン、日本ではハイスタのメンバー(pizza of death関係が多いなww)がココンチのスボンを穿いたりと、バンドとも密接に関係してくる様になります。
こんな感じでAIRJAMにはロックフェスでありながら巨大なスケートランプが設置されたり、カルチャーの交錯っぷりが垣間見れるんじゃないでしょうか。
また、近年ではディッキーズはイギリスのピストバイクチームとコラボレーションをしてみたり、国内ピストブームの牽引役でもある有名ショップ、ブローチャーズでもココンチのワークパンツが販売されたり、新旧問わずストリートカルチャーとは切っても切れないディッキーズ。
ちなみに、チャンリンコに乗る時はワイドシルエットだと裾がギアに巻き込んじゃうので、スリムタイプのWD874が人気っぽいですよ。
ちなみに、私奴の持ってる細身のディッキーズはWD874の前身モデルのUD874という奴。
新品当時のバキバキの生地感(爆)は何処へやら、今ではメチャクチャふわふわに仕上がっていますw(爆)
こういった経緯を鑑みると、メロコア系のバンTを良く着る!とか、スニーカーはVANSが好き!なんて方であれば、REDKAPよりはDickiesの方がハマるんじゃないでしょうか。
いうて、こんなカルチャー背景なんて知らずに合わせていても何も問題はありませんし、別にこういう事を知っているからエライ!という事は絶対ありません。ただ、
そんな背景を知った上で組み合わせたり、あえて外したりするのもファッションの楽しいポイントだったりしますよ!
生粋のワークウェア、REDKAP
一方で ストリートカルチャーと密接なDickiesに対し、無骨なワークウェアっぷりを全面に押し出してくるのがREDKAP。
アメリカのREDKAPのHPを見てもらえればわかりますが、ホームページのトップ画面を開いた時点で、厨房、自動車整備、流通会社といった
いわゆるガチンコのワークウェアブランドであることがゴリゴリに強調されています。
※対して、Dickiesはバンドやスケーターのカットがあったり、そっち方面のアピールも忘れないタイプですwww
そういう意味では、純粋なワークスタイルとしてのファッションを楽しみたい!という方にはREDKAPはハマると思います。
事実、GMや、フォード、リンカーンといった往年のアメ車メーカー公式ユニフォームとしてココンチが採用されている事はもちろん、日本の車メーカー(おそらくアメリカ工場)でも採用されている本気のワークウェアっぷり!!
また、前回のREDKAPのエントリでも触れた通り、ワークパンツでありながらドレスパンツっぽい作りになっていたり、2プリーツのスボンもラインナップされていたりと、意外にもファッション的な汎用性が高いココンチ。
もっといえば、昨今ディッキーズが大流行りしていることもあって、
- 流行りすぎてて、今ディッキーズを穿くのはチョット複雑
- ディッキーズはカルチャー色が強すぎて苦手
- スケーターじゃないけれど、無骨なワークパンツを探している
という方には特にオススメできるワークパンツです。
洋服のスタイルによっては、ディッキーズのカルチャー的な味付けがちょっと邪魔な時だってあるじゃないですかww(爆)
ちなみに、アメリカではランドリー会社と提携して運営されているREDKAP。
アメリカの工場では提携企業が作業服を回収して洗濯する、、、という流れなのでしょうが、日本でもREDKAPのワークパンツをコインランドリーで回してみたり、アメリカの文化を再現させながらクタクタに仕上げていくのも中々オツな遊び方かもしれません(爆)
サイズ感や生地感など、細かいディテールはどうでもいいっしょww
実は、本エントリを書こうと思った当初は、
- 両ブランドの創業年の比較
- 生地感(オンス数)の違い
- シルエットの違い
- フロントホック・ボタンの違い
- ベルトループの違い
- ポケット形状の違い
- 裾の処理の違い
この辺りの『詳細ディテールを比較しながら対比表を作ろう』と思っていたんですが、同じような内容は色々なブロガーさんやショップさんが筆を執られていたんですよね。
そういう意味では今更これを書くのも違うかな、、、と思い路線変更した次第でした。
とはいえ、ネタ切れしたら書くかもしれませんけどww(猛爆)
だって正味、細いチノパンが欲しけりゃそもそもREDKAPやDickiesといったワークパンツは選ばないだろうし、太いシルエットが欲しけりゃインチアップするワケでしょw(爆)
また、生地感の違いと言っても両ブランドともTCツイル(もっといえば混紡比率も一緒)なので、正味ガッツリ比較できる程パンチが強くないんですよww。
それでも、オンス数が違うので『夏冬の寒暖差でどうこう』なんて話はムリやり拡げてみるでしょうが、
『オンス数が違えど、夏場はどっち穿いてても暑い!!』
というオチで終わらせる未来しか見えませんでしたw(猛爆)
であるならば、私奴が洋服に求める【楽しさ】とか【高揚感】を感じるポイントをご紹介する方が良いいかなぁと思った次第です。ある意味、ブランドに捉われすぎている感こそ否めませんが、
こういう選び方だってファッションでしょ!!
あとがき
さて、今回好き勝手筆を執って来ましたが、本エントリは特定の個人をクサすエントリでもなければ、現在のファッションの文化を咎めるものでもありません。
いうて上に貼ったディッキーズのスタイリングサンプルだって、ラルフローレン(東海岸)のアノラックを合わせている時点でミスマッチですし(猛爆)
そういう意味では、今時点で自分の『好きな洋服』が確立できている人は、西海岸だの東海岸だの、はたまたハイブランドだのファストブランド関係なく好きに着てくれ!!!(猛爆)
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