季節は6月。待ちに待ったボーナスの季節がやってまいりました。
こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
本ブログをご覧の諸兄諸姉諸君もボーナスを使って何をしようか、どこに行こうか、何を買おうか、と色々な脳内作戦会議を繰り広げられている方も多いかと思います。
かくいう私奴は、桜も咲かぬ3月くらいからアレソレとボーナスの使い道について妄想を進めるデイビリーブドリーマー。そんで彼女はクイーンです。(意味不明)
そして、そんなイマジネーション溢れる性格も手伝って、ジツは私奴、既にボーナスの使い道は決定しておりますwww
いや、正しく言えば、まだ支給されていないボーナスを見越して先に使い込んじゃってる(猛爆)というのが正しい表現でして、実はもうちゃん貴のライフはゼロ。北斗の拳でいえば『お前はもう死んでいる』状態です。ひでぶ。
とはいえ、何があって今のタイミングでライフがゼロになったかと言うと、
【オールデンのタンカーブーツ】を買ったから!
というわけで、今回は年号が平成から令和に変わって1月以上が経過していますがこれこそが『平成最後の物欲解消祭り』の最終章!とくとご覧あれ!
【関連記事】
これぞ平成最後の大贅沢!タンカーブーツ継承の儀!
さて、平成最後と銘打った物欲解消祭りには【フルカウントの0106】に【サンシャインリーブスのバングル】と、ホクホクできる案件が目白押しという納得の物欲解消っぷりでしたが、コールドゲームが確定しておきながらも積極的に盗塁を試み、セーフティバンドを経てのダメ押しスリーランをキメたのは 平成の最終日である4/30!!!
そう、念願のコイツが届きました。コチラ。
この重厚かつ独特のお色味。
そして、このステッチといえば、、、
そう!皆さまご存知、オールデンのブーツラインナップにおけるレジェンド!
タンカーブーツ!
そして素材はもちろんコードバン!もっといえば、お約束の#8カラー!
畜生!カッコいいぜ!!!!
そしてコイツは泥臭いワークブーツかと思いきや、どこかシュッとした佇まいにてキレイ目な格好にもマッチする男好きするブーツ!
同じくオールデンの人気ブーツといえば、スッキリとしたアーバン顔なチャッカブーツ(元々の出自はスポーツ用途だけどwww)がお馴染みですが、こう比べてみるとキャラは異なりますよね。
我が物欲艦隊に所属するダブルオールデン!
これぞ我が物欲艦隊の両翼と言われる猛将。
かの有名なミッターマイヤーとロイエンタールと呼んでも差し支えないでしょう。
ワイルドな臭いがするタンカーブーツがミッターマイヤーで、クールなチャッカブーツはロイエンタールですかね。
そうなるとトリッカーズはオーベルシュタイン?いやいや、キルヒアイスだろ。
え?みなさん、銀河英雄伝説をご存知ない!?(爆)
細かなディテールを一挙ご紹介!タンカーブーツ編
そんな疾風ヴォルフの異名をもつミッターマイヤー。いや、もといタンカーブーツ。
本ブログを御覧の諸兄諸姉諸君の中にも”憧れのブーツ” として虎視眈々と購入を検討されている方だって居られるのではないでしょうか!
と言うわけで、本項ではそんなタンカーブーツのディテールを今一度おさらいしながら、皆様の物欲の炎に向けて霧吹きでガソリンを吹き掛けてまいりましょう!
火元に向かってガソリンを吹いたら爆発するけどな!!
そもそもタンカーブーツとは?
さて、オールデンといえばご存知の通りアメリカのシューブランド。
もっといえば、ココンチのタンカーブーツともなれば、世界的に人気のモデルではないでしょうか。
しかし!!
今や世界的スターとなったタンカーブーツですが実は日本発祥というのはご存知でしょうか。
というのも、そもそもオールデンを日本に持ち込んだ(というか正規代理店として契約した)のはラコタ。ココですね。
で、何を以ってタンカーブーツが日本発祥なのかというと、実はタンカーブーツなるモデルは、ラコタの代表である血脇さんが、自社のエクスクルーシブモデルとして別注したのが最初と言われています。
もっといえば、ラコタの血脇さんはミリタリーラスト(後述参照)が大好き!という事もあって、ミリタリーラストを用いてこのブーツを別注するに至ります。
いやはや、極東日本の別注生産から始まったタンカーブーツが、今や全世界中で別注されている超人気モデルというのは 物凄いこと事ではないでしょうか。
血脇さんの慧眼っぷりたるや、スゴイ!
サイズは希少なEワイズ!更にミリタリーラストのフィット感は抜群!
そんな日本発!という胸アツエピソードなタンカーブーツですが、今回入手したコイツもその系譜を受け継いでいます。コチラ!
どこかポッテリとしたトゥ形状と、緩やかにつま先が内側に降った形状といえば、、、、
そう、コイツも何を隠そうミリタリーラスト!
シュッとしたフォルムでお馴染みの【バリーラスト】のタンカーブーツが多く出回るなか、これぞ(上述の通り)オリジナルと言うべき【ミリタリーラスト】です!(2回目!)
ちなみに、ミリタリーラストは元々は文字通り米軍用のブーツに使用されていた木型でありながら、今となっては日本でしか使われていない、、、という、ねじれ現象が炸裂(猛爆)した珍しいラストwww
そういう意味では『オリジンとも言える、ミリタリーラストのタンカーブーツは世界的に見てもレアな仕様』なのですが、それ以外にも 本タンカーブーツにて私奴が胸アツ&胸キュンとなったポイントがコチラ!
これはライナー(内張り)に書かれたタンカーブーツのサイズ表記。
7 の表記は縦の長さですが、その横に書かれたC/E の表記が見えますでしょうか。
ちなみに、チャッカブーツはB/Dの表記です。
コレ、オールデンのサイズ表記に詳しい方であればピンと来たでしょう。
そう、なんといってもこのタンカーブーツはミリタリーラストのEワイズなんです!
そしてなんと、縦の長さがマイサイズの7.0!
というのも、今持っているオールデンのチャッカブーツは8Dなんですが、半日履いているとボールジョイントにアイアンクロー(万力締め)を仕掛けてくる暴れ馬なんですww ←コードバンだけに(猛爆)
それもあって次オールデンを買うならEワイズ!と思っていた所にドンピシャのサイズ!
もっといえば、ミリタリーラストは『ヒールと土踏まずはコンパクトながら、つま先部分は若干余裕がある作り』というのコンセプト。
上写真の様にバリーラストと比較しても、いかにミリタリーラストが土踏まずをシェイプしているかお分かりになるかと思います。その先は若干広そうな雰囲気!!!
で実際に履いてみたのがコチラ!
7.0という事でタイトフィットな感じこそ否めませんが、トゥにつま先が当たるような事態にはなってないので、これから履きこんだらソレっぽくフィットしてくるでしょう。
また、今や世界的にも品薄のタンカーブーツ。
もっといえば、7.0という需要が多そうなサイズ感で、かつミリタリーラストのEワイズとなると、ヤイソレ!とは見つけられないレアなサイズではないでしょうか。
これはスーパー嬉しい是!
【関連記事】※私奴の足のサイズやボールジョイント、土踏まずの外周長の詳細はコチラのエントリで公開してます!
プランテーションクレープソールがミリタリーラストの合言葉
そんな、ココまででも食指を動かすのに十分なエピソードを秘めておきながら、更に積極的な盗塁をキメる無慈悲なディテール(爆)こそがこのプランテーションクレープソール!
【プランテーションクレープソール】という男性5人組のロックバンド名みたいな名前(猛爆)ですが、実体はクラークスでお馴染みのクレープソール(生ゴム)。つま先部分には革を貼りつけて補強を図ってはいるものの、履き心地はまさしくクレープソールのソレです。
(それもあって、公園で遊んだ時に付着した芝生のカスが取りきれませんでしたwwwお目汚しすみませんww)
履き心地はフワフワとした、、、というと語弊がありそうですが、クレープソールならではの柔らかい履き心地。これもタンカーブーツの魅力の一つでしょうか。
このつま先に貼られたレザーもアクセントとしてカッコいい!
ダブルソールのクレープソールで、つま先だけ1層がレザーソール仕様。
トゥはすり減ってきたらまるっと交換可能なのかしら。
通常のソールでいうコバ周りも黒く塗装されていて、クレープソールの宿命である汚れの付着も側面からは見えにくくなっているのも嬉しいポイント!
このアメリカらしくない気遣いの効いたディテール(爆)は、日本別注の際にラコタが取り決めた仕様なのか、アメリカのデザイナーさんの心遣いなのかは謎ですww
ちなみに、同じタンカーブーツでもレザーソールやコマンドソールが貼られたモデルはバリーラストが使われる事が多く、コイツの様に
タンカーブーツにプランテーションソールを有しているのは上述したミリタリーラストだけ(もっというと必然的に日本限定)
という、ここでもミリタリーラストが顔を効かせてくる活躍っぷりですww
平紐でピッチの細かい編み上げっぷり!
さて、ココまでミリタリーラスト先輩におんぶにだっこのエピソード紹介(爆)でしたが、とはいえタンカーブーツは、木型だけで魅力が尽きる程、凡庸な革靴じゃありません!
ということで、ここからは木型に関わらないタンカーブーツのデザイン面におけるおススメポイントをご紹介したいと思います!
そして その一発目がコレ!!
この【ロウ引きされた平紐との組み合わせ】こそタンカーブーツの隠れたアイコン!
この細めの平紐が、上品かつ、アスファルトタイヤを切りつけながら暗闇走り抜けるくらいワイルド&タフ(爆)な印象を生み出していてカッコいい!
ちなみに、タンカーブーツ(というかオールデンの編み上げブーツ)には平紐が付属しているのですが、怖いもの見たさで丸紐を通してみたのがコチラ。
適当な靴紐がなくてチャッカブーツの紐を通したので(爆)長さが足らないのはご愛嬌www
悪くはないんですが、コレだけ見るとやっぱり平紐の方がカッコいいですね!
なんだろう。 このモカシンっぽいステッチ&アッパー形状と平紐の相性が良いのかも。
また、他のブーツと比べても明らかに細かいピッチで編み上げられたハトメの数も特徴的。
同じくらいのハイト(ブーツの高さ)でも、トリッカーズは7ホールなのにタンカーブーツは5ホール+4フック!
この細かいピッチ故にフィット感が向上できたり、なんといっても平紐の重なり具合が増えるのがデザイン的にも秀逸です!!
しかも、ずっとこのピッチで編み上げるワケではなくて、上部はスピードフックでアシストしてくれるというニクイ演出も◎!!
序盤は細かく締め上げさせつつ、後半は時間的な気遣いをしてくれるツンデレっぷり。
『べ、別にフィット感と、編み上げの手間を両立させてあげようなんて思ってないんだからね!』(猛爆)
しかし、アッパーのモカステッチと平紐の組合せは、見れば見る程に計算され尽くしたデザインだな。
職人泣かせのスキンステッチ!
そして、上述した平紐意外にも、このタンカーブーツの本命的アイコンともいうべきディテールこそが、
なにを隠そう、このステッチではないでしょうか。
例えば、類似したインディーブーツもモカステッチは入っているのですが、実際に比較してみてもやはりどこかイメージが違うんですよね。コチラ。
インディーブーツも雰囲気があってカッコいいんだけど、やっぱりタンカーブーツの爪先に入ったスプリットステッチには、全体のシュッと引き締める効果がある是!
とはいえ、一見 なんの変哲もないステッチだと思われがちなコイツも、ジツは小一時間程度は語れるエピソードが込められているのがオールデン、もといタンカーブーツの魅力です!
というワケで、早速このステッチを良く見てみましょう。
ステッチ部分の拡大写真がコチラ!
これ、革に通した糸(ステッチ)の部分が盛り上がっているの分かりますか。
それこそ、腕に浮き出た血管の様な。
そう、コレこそがステッチ界での超高難度技術として有名な【スキンステッチ】なのです!
というのも【スキンステッチ】について簡単に説明しますと、通常のステッチでいえば糸を通した針は革の表面から裏面へ貫通します。
一方、スキンステッチは、表面から入った針が革を貫通しないまま、革の内部を通って再び表面に出てくるステッチとなります。図解するとこんな感じです。
更にこのタンカーブーツでいえば、厚さが2mmといわれるコードバンの中を通さないと行けない繊細作業!
このスキンステッチは繊細すぎるが故にマシンでは対応不可という技術で、今でも職人さんがハンドメイドで対応している贅沢ディテールなのです!
また、昨今では対応できる職人さんも不足していて、タンカーブーツの作製可能数が限られてるという事実もタンカーブーツのレアっぷりに拍車をかけています!(猛爆)
更に、このスキンステッチの胸アツポイントは他にもありまして、何故 このモカ縫いを普通のステッチではなくスキンステッチで対応しているのかというと『通常のステッチで糸が革を貫通してしまうと、靴の中にステッチ糸の分だけ凹凸ができちゃうから!』という、ユーザビリティを考慮した作り込み!!
すみません、ご飯おかわりください!!!!(猛爆)
ってか、この作業を行う素材が希少なコードバンというのもメンタルが削られそうwww
よもや『失敗したら材料ロスになっちゃうよ!』という凄まじいプレッシャーの中での作業、、、と考えると、ちょっとこのステッチに込められた魂はハンパじゃないぞwww
そういう目で再び見て欲しいスキンステッチ!(爆)
これぞ、一時は職人さんの引退に伴いタンカーブーツの継続生産が途絶えると言われた程の胸アツディテールでござい!
これから履くときは一礼してから履きますwwww(爆)
これは年代の個体差?#8バーガンディのお色が渋い!
そんなタンカーブーツのディテールについて説明してきましたが、そろそろ皆様もお腹いっぱいの頃かと思います(爆)ただ、今更ですが、このタンカーブーツに関して紹介し忘れていた垂涎ポイントがありました。
そう、それこそがタンカーブーツ、もといオールデンの真骨頂といっても過言ではないホーウィン製のシェルコードバン!
オールデンのコードバンについては以前にチャッカブーツのエントリでも触れた事がある為、今回も大きく触れるつもりもありませんが(爆)、それでもこのタンカーブーツを見たときに『おや?』と思ったポイントがあります。こちら!
上でも登場したチャッカブーツとのツーショット。
なんと、同じ#8といわれるバーガンディーカラーでもお色が全然違う!
どちらかというと、左のタンカーブーツの方がブラウンが強めで『シガーコードバン』の様なお色味が混ざったような雰囲気だな。
とはいえ、そもそもオールデン自体がコードバンのお色には個体差があることで有名ですが(左右で微妙にお色が違う事もあるらしいwww)、言い方を変えれば、一足として同じお色味の靴がないというアメリカっぽさもココンチの魅力!
#8は元々ドレス/カジュアルを問わない汎用性のあるお色でしたが、このブラウンっぽいお色味のお陰でタンカーブーツの男臭さは3割増し!!!www
いやはや、コードバンの希少性も相まって より愛着が湧いてくる是wwww
【関連記事】
次回予告!ちゃん貴お馴染み!タンカーブーツのデメリット大公開!
上述の通り、本ブログを御覧になった諸兄諸姉諸君の琴線を刺激するには十分すぎる程のセールスポイントを持つタンカーブーツ。
改めて各種の胸アツディテールを振り返ってみて如何でしたでしょうか。
上述したコードバン 及び スキンステッチの生産希少性も相まって、欲しいけど買えない⇔買えないから欲しくなる の無限ループにて物欲も青天井に上昇していることかと思います(爆)
しかし!
世の中にはいつでもどこでも万能、、、といったモノはございません。
かくいうタンカーブーツにおいても、なかなかどうして不便に感じるポイントだってあるワケですよwww
ただ、過去から申しておるとおり、『デメリット含めて愛す』のが本ブログ、いやもとい、私奴のポリシー。
というわけで、今回は皆様の燃え盛る物欲の炎めがけてせっせとガソリンを補給しましたが、次回のエントリでは渾身のデメリットを大公開する事にて、冷水を一挙大放水をしてやろうかと思います! 乞うご期待!!!!
まぁガソリン火災に水をかけるのはご法度なんですけどwwww(猛爆)
【関連記事】
あとがき
さて、そんなこんなで今回入手したタンカーブーツ。
ジツはこれ、ツイッターでふと呟いた事がきっかけでフォロワー様より譲って頂いたタンカーブーツなんです。
これもご縁があってのことだなぁとは思いますし、本当に言葉にならない感謝があります。
このタンカーブーツは私奴が責任をもって愛用させて頂きます!ありがとうございました。
思えば、冠婚葬祭のみならず、大事なお仕事の際に精神ブーストとして重宝している私奴自慢のウエストンの300も、ツイッターのフォロワー様よりご紹介頂いたのがキッカケでした。
そう考えると、ツイッターで仲良くさせて頂いている皆様には 過去より幾度となく助けて頂いていておりまして、私奴も何か皆さまに恩返しが出来ないモノか、、、と考えてしまいます。
とはいえ、何を以って恩返しとするかを考えるとコレまた非常に難しくて、無い頭を振り絞って考えてみても、私奴に出来る事といえば『自分が惚れたアイテムを全力でレビューする事』に着地してしまいます。 私奴のレビューが購入を検討する方の参考になれば 少しは恩返しにもなるのかな、、、といったカンジです。
というわけで、本ブログを御覧の諸兄諸姉諸君が『全然興味無かったアイテムだけど、レビューを見て興味が湧いた!』とか『購入を検討していたモノの背中を押された』なんてキッカケとなれる事を目指して、これからも鋭意更新していきたいと思います!
これからもよろしくお付き合いくださいませ!
【関連記事】
コメント