味わって損ナシ!J.M.ウエストンのフィッティングはプロの技!

J.M.ウエストン6

さて、今回も前回に引き続き、停滞期間に書き溜めたネタの中でも大ネタといっていいでしょう。 J.M.ウエストンについて継続して筆を執ろうと思います。

早速ですが、いわゆる高級紳士靴といって名が上がる主なブランドは多々あります。

それこそ、イギリスでいえば質実健剛な作りにて端正な顔立ちながら、実用性と耐久性も兼ね備えたクラシックな老舗や、イタリアに代表されるような色気たっぷのデザインにて魅了するモダンなメーカが挙げられますが、前回からご紹介するJ.M.ウエストンの元であるフランス製の靴はそんな括りでは言い表せない魅力があるのです。

例えば、フランス靴として著名なトコロでいえば、ベルルッティの様な優雅で且つ色気のある靴を発表するメーカーもああれば、クラシックに寄りながらも どこか洗練さを感じさせるJ.M.ウエストンがあったりと、イギリスともイタリアとの異なる独自の文化となっている様に感じます。

まぁ本題のJ.M.ウエストンに至っては、どちらかと言うとイタリアよりも、イギリス系に近いモノが多いのでしょうか。

ただ、前述の通りイギリスのカッチリした文化とも違う、エスプリの効いた香りをどことなく感じる事ができるのがJ.M.ウエストンならでは。 さすが花の都です。

というわけで。今回も前回に引き続いてそんなJ.M.ウエストンについてシェゲナベイベー!

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いやはや、2013年の秋から冬にかけての散財っぷりたるや、30年に一度といわれる乱痴気っぷりで、膝は笑うわ足も立たないわのバキバキっぷり。 ただ、この散財、ジツはご乱心の様で、ある種一世一代の博打にでたのでした。。。
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ウエストンの魅力はなんといっても、、、

J.M.ウエストン2

さて、前回の記事にてウエストンの素晴らしさとして、使用されている革がグンバツに素晴らしい事について触れました。

ご存知、フランスが誇る一大タンナー、デュプイ社の最高ランクの革は親会社である(あった)ウエストンに優先的に供給され、最高級の革はウエストンとエルメスが独占する、、、とかそんな感じ。

この辺りは前回の記事にて少し触れましたが、今回はそれ以外の、、、
いや!むしろ その魅力があるからこそ、J.M.ウエストンが高級靴であるにも関わらずリピーターを増やし続けている理由なのでは?というポイントについて筆を執りたいと思います。

ズバリそれは、豊富なサイズ展開です。

既にご存知かと思いますが、靴のサイズは大きくわけると『長さ』と『幅』に分けられます。

一般的に革靴のサイズを決める際は、実測した自分の足のサイズを目安として多少のサイズを前後させつつサイズを選定してみたり、ラストと言われる木型のカタチでも自分の足に合うサイズを調整したりして自分にジャストなサイズを選定していくワケですねが、ビスポーク(オーダーメイド)でない限りはバッチリフィットするというサイズに出会うのは稀。

ソレこそ多くの時間と多くのメーカーを試す金銭的な余裕も必要となります。

ただ、そこはJ.M.ウエストン。
既成靴といえども、万人に向けたフィット感を向上させる為に、一般的なシューメイカーは、縦のサイズ幅は5mm刻みでの用意がありますが、ウエストンは4mm刻みでサイズがラインナップされています。

たかが1mm刻みと侮るなかれ。
それ故、他メーカーの靴よりも単純にサイズラインナップが豊富だけ、自分の足にフィットするサイズに出会える確認が格段に増えるんです。

そしてココからがJ.M.ウエストンの真骨頂なのですが、上記の豊富なサイズラインナップの中から、自身の足にあったサイズを選ぶわけですが、さらにそこから少々逆算する格好で若干キツめのサイズを選ぶワケなのです。

と、いいますのも 大前提として、革靴(というか革素材)は伸びます。
従って、新品購入時では若干キツめかな?なんて思っていた靴が、数年たった後に自分の足にジャストフィット! なんて嬉しい変化があったりするワケです。

そうなってしまえば、オーダーメイドに近い感覚のフィット感が得られ、且つ、市場の最高級の素材を用いた革靴が既製靴の値段で買える!という考えれば考える程に次の一足が欲しくなる戦略が込められているワケなのです。

とはいえ、一足10万超の革靴は、私奴も簡単に手は出せませんが(猛爆)

ウエストンといえば、、、修行期間。

J.M.ウエストン5

上記の通り、革靴として使用される革は世界でも最高級に値するレベルであることや、サイズ展開が豊富故に自身のマイサイズがより精度が高く選べること、更にアッパーの革の伸びを逆算してサイズを選択する事にて、足に馴染んた後のフィット感が病みつき、、、という噂が巷を席巻するウエストン。

これだけ聞くと、動く食指を止める理由が無いわけですが、ただ足に合わせて革が伸びた後の極上のフィット感を味わう為には チョットやそっとの覚悟では挫折すること間違いなしです。

噂を耳にしたことがある方も少なくないと思いますが、これについては巷では『修行』と呼ばれる程の苦難が伴い大枚叩いたにも関わらず志半ばにて諦める人もチラホラ出ちゃうほどの過酷っぷり。

具体的にいうと、タイトフィットであるが故に足を全方位から万力で締められる様な痛さに半年以上耐えなければイケないとかナントカ。
このあたりの筆をとるとホントに終わらない可能性があるので、この辺のエピソードは他のウエストンオーナーのブログに任せますが(爆)、私奴も夕方に足がむくんできた頃には締め付けられる痛みに耐え忍んだ経験はあります。

ただ、私は他の方のレビューを読むほどの修行はありませんでしたが、ソレは後述にでも。。。

感動のウエストンでのフィッティング

J.M.ウエストン3

さて、上記にてJ.M.ウエストンはサイズ展開が豊富とご紹介しましたが、ナカナカ慣れないとマイサイズの選定というのは難しいのではないかと思います。

というのも、日本人の洋服文化の浅さ故でしょうか。
ジツは自分が思っていたマイサイズが、ジツは違った、なんて事も少なくありません。

そうなると『自分のサイズと言われても自信ないなぁ』と思われる方も居るかとおもいますが、そのあたりはご安心を。

J.M.ウエストンでは店頭で担当の方に相談すると文字とおりにフィッティングを行ってくれます。 いわば、スタッフさんが貴方にバッチリのサイズはコレですね、と見立ててくれるワケなのですが、最初からネタばらししますと、このフィッティングがとても素晴らしいんです。

どういう風に素晴らしいのか。 今回はそのあたりを詳しくご紹介したいと思います!

私奴が初めてのウエストンの購入に伴いお邪魔したのは、大阪のJ.M.ウエストン。
店内 壁面の棚には(当然ですが)ウエストンがずらり。 ウエストンフリークの方はここで待機命令がでても何時間でも余裕のハズwww

ジツは結構人見知りな私奴ですが、せっかく足を運んでお店まで来たのに 冷やかしで帰るワケにはいかない!と、勇気を出してスタッフさんにストレートチップがローファー、どちらを購入しようか迷っている旨を説明。

すると、とりあえずサイズ測りましょうか、ということで測長台へ案内される事に。
まぁ、このあたりはウエストンでなくとも一般的な靴屋さんでも経験がある方はもいらっしゃると思いますが、ウエストンはここからがすごかったんです。

測長台を手慣れた様子で操り私奴の足のサイズを測定した後、『すぐ戻ります』とバックヤードに消えたお兄さん。

ある程度の見立てでサイズを持ってきてくれるのかなぁ、、、なんて思っていると、3分後くらいに5箱(!)分のストレートチップの靴をもってお兄さんが登場www

測長したサイズの前後1サイズくらいかと思っておりましたが、その持ってきてくれた数にビツクリ。 思わず『おぉ』と声が出たのはココだけの話です。(爆)

その後は『それでは、、、』と私奴はソファーに誘導され、スタッフのお兄さんは専用の試着台のようなモノに腰掛け、まさにマンツーマンでのサイズ選びがスタート。

どうやら私奴は典型的な日本人の足のサイズとの事で、長さと幅(width)の双方ともに実測した足のサイズに合わせてくれたり、『幅はワンサイズ落して縦をワンサイズ上げた方がシルエットはカッコいいですよね』とか 好みに合わせて選び方を提案してくれたと思えば、『これ以上大きさを上げちゃうとヒールカップのサイズ的にダメです!』とか、あくまでもフィッティングポリシーは曲げずに足に合いそうなサイズをマトリクス状に様々な組み合わせて試着させてくれます。

で、目ぼしいサイズをピックアップしたら、『歩いてみましょう』と促され店内をうろうろと。 『カカトが浮いたりしませんか?』等のやり取りを繰り返し、ココでも『じゃ、こっちを履いてみましょう』と、ココからもフィッティングは続きます。

当然その際の靴紐を緩めて脱がして貰ったり、シューホーンをあてがって着用させて貰ったり、靴紐を締めて貰うのも全てスタッフのお兄さん主導。

誤解を恐れずにいうと、当初は『ウエストンの履き心地が良い』と言われる所以は豊富なサイズ展開と、良質な素材の恩恵だろう、、、と思っておりましたが(実際それもあるのですが)、実際に購入してみた結果を振り返ると、一番はスタッフさんの入念なフィッティングの恩恵が大きいのではないかと思います。

まぁ、なんせ次から次へと試着させて頂けますし、第一にスタッフさんの『何度も試着する事に対して、嫌悪感を感じさせない接客態度』に脱帽。
寧ろスタッフさんからコレも履いてみましょう位の勢いです。(爆)

さらに、様々なサイズの履き心地を実際に体験する事が出来るとなると、革靴に興味をお持ちの方で未体験の方は 一度J.M.ウエストンのフィッティングを体験してみるのを強くおすすめします。

私奴も購入後3年が経過しようとしていますが、今でも思い出す度に あればプロの仕事だった!と感動します。

そんなマンツーマンでのフィッティングの末、最終的なマイサイズは、7のEと相成りました。 ただ、これはストレートチップのサイズでして、同じく候補にあったローファーに関しては、シューレース(所謂靴ひも)がない分、更にシビアにサイズを決めましょう、との事で同じようなフィッティングを再度させて貰って、コチラは5.5のDがマイサイズと判明。

結局はビジネス 及び、冠婚葬祭用途にとストレートチップ(品番:300)をチョイスしましたが、トータルで2時間くらいはお邪魔したでしょうか。

J.M.ウエストン5

マイサイズの300。
購入後3年。結構馴染んできました。

超タイトフィットは都市伝説!?

さて、上記でかなり高カロリーにて いかにココンチのフィッティングに感動したかを書きましたが、私奴もジツはお店に訪問する前に事前の情報収集は抜かりなく行っておりました。

それから言えば、前述の通りカナリきつめのサイズを進められる、、、というウエストン伝説を鵜呑みにしていたのですが、マイサイズ的が判明した私奴からすると若干肩すかし。

といいますのも、前回の記事に登場したジャランの革靴は6.5を愛用しておりまして、購入後2年くらい経ってようやくジャストフィット気味まで馴染んて参りましたので、ウエストンであれば 更に小さいサイズの 6は若しくは5.5なぞを勧められるのかと思っていましたが、最近はソコまでタイトフィットを勧めなくなってきた、、、なんて噂もちらほら。

とはいえ、日本人もこの辺りのフィッティングを高校の授業で取り入れればいいのに、、、なんて半分冗談ですが、半分本気で思います。(爆) 確実に知っていて損はしないと思うのですが。。。

あとがき

これはよく言われる事ですが、日本人の大部分の方は足のサイズを間違っているそうです。
実際のサイズよりも、女性は小さく、男性は大きく靴のサイズを選んでいるとか。

まぁ家の中では靴を脱ぐ文化も手伝って、着脱の容易性を重視する傾向が大きいからかもしれませんし、足が小さい方が女性らしい、大きい方が男らしい、といった見栄もあるかもしれません。

ただ、男性サイドに申したい事としては、脱の容易さを求めたり、見栄で大きいサイズを選んでみたりするよりも、自分の足にジャストフィットしたサイズを選ばれた方が、断然カッコよくて、気持ちがいいものですよ!

私奴も息子が高校卒業するくらいに記念としてココンチのフィッティングを体験させて、靴のマイサイズというものを叩き込んでやろうかとか思ってみたり。

しかし息子に買ってあげるくらいなら、自分用途にもう一足欲しくなって結局自分の靴を買ったりして(爆)

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