こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
さて、前回の記事にて2013年AWの物欲解消の本丸と謳ったオールデン。
今回の記事では(前回の予告の通り)10年越しの片思いを遂に実らせたオールデンを愛用すること 2年半。この間にて感じた長所と短所をズバリご紹介したいと思います!
他のブログやサイトでは見ることの出来ないような長短所をズバズバと切り込み、オールデンに思いを馳せる諸兄諸姉諸君の物欲の炎に油を注ぐことができるのか、はたまた短所レビューという冷や水で炎が鎮火されるのか。 いざ!!!
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という事で、早速ですが私奴が2年半の時を経て感じた長短所をご紹介。
ただし、先に断っておきますが、今から下記するのは私奴の個人的な意見です。
当然、人によって足のカタチや生活習慣は異なりますので、今回の私の感じた短所が全ての人に当てはまるワケではありませんのでご了承ください。
あと、決してオールデンのネガティブキャンペーンをしたいワケではありませんので、オールデンさん許してくださいwww
と、保険にならない保険を打った上で(猛爆)、早速始めませうかwww
長所その①:秋口から春先までコーディネートに非常に重宝する。
これですよ!
これこそがオールデンのコードバンレザーがフューチャーされる様になった要因の一つではないでしょうか。
というのも、#8と言われるバーガンディー(所謂ボルドー)のような独特のカラーリングは、メチャカッコいいんですよね。
コテコテの太いストレートジーンズに合わせる様なアメカジスタイルとは無縁ですが、グレーのスラックスから、カーキ、チノ、更には細身のジーンズ等など、キレイ目な洋服が好みの方であれば 無類の万能っぷりを見せてくれます。
前記事でもご紹介したオールデンとRESOLUTE。
足元だけでは全体像はわかりにくいですかね。
今のシーズンでは考えるのも暑かろうとおもいますが、
グランサッソのケーブルニットに、濃い目のジーンズ(RESOLUTE)と、オールデン。
さらに手元はデンツのディアスキングローブ。
寒くなってくるとこの上にネイビーや、黒のコートなんかお似合いかと思います。
これは、この冬に合わせた私奴のお気に入りのコーディネートですが、個人的に手元にダークブラウンのグローブなんかと合せて頂くと、バチコンとハマるかと思います。
もっとコーディネート例はあると思いますし、上記の合わせ方についても ご趣味が合わない方もおられると思いますが、本当に便利なカラーであることは共感頂けるかと思います。
さらにはブーツという形状ですので季節感も演出でき、秋口からは靴に迷う事は有りませんでした。
長所その②:コードバンのカッコよさ。
これはもはやコードバンを購入する人の喜びと言えるかと思いますが、履きシワがサマになる唯一のシューズかと思います。
というのも、一般的にはシワがはいってトゥの反りあがった革靴はだらしない、、、とされる風習も手伝いまして、革靴を保管する際はシューツリーでカタチを矯正というのがお約束。 ただ、このコードバンを用いたオールデンに至っては『深いシワに反射するコードバンの光沢で靴の表情が演出できるから!』という理由でツリーは入れない、、、なんてツワモノもいるとかいないとか。
愛用2年半が経過した私奴のオールデン。
私奴独自のシワの反射を見るだけで、3分は時間がつぶせます。
ちなみに、愛しの木村文乃さんの画像であれば、5分/枚 は余裕です(爆)
もっと言うと、コードバンは磨けば磨くほどに深い光沢が出てきますので、メンテナンスも楽しいんですよね。
個人的には、ぴかぴかのコードバンは苦手ですので、ある程度の光沢具合で抑えてはいますが、ぴかぴかに磨きたくなる気持ちは非常にわかります。
良く靴とベルトを同じ色で揃える、というのはスタイルのお約束と言われていますが、ヨーロッパの貴族の中でコードバンのベルトと靴を合せるのが最高の贅沢と呼ばれる意味がわかりました。
長所その③:エイジングの楽しさ。
もはやこれは上記の②の内容と重複する内容なのですが、コードバンレザーは新品状態よりも 履きこんで革のツヤが深くなってくれば来るほど、カッコよさが上がってきます。
これはオールデンに限った事ではなくて、コードバンの財布や名刺入れ、小銭入れなどをお持ちの方であればお分かり頂けるかと思います。
それほどにこのコードバンという素材は魅力的なんだと思います。
なんだろう、他に長所あるのかな。 パッと思いつくのは上記でしょうか。
一般的にオールデンを履いているとラクチンで、長距離を歩いても足が疲れない、、、という意見をよく聞きますが、今時点で私奴はそういった恩恵は感じたことはありません。
ただ、これには、下記の短所が絡んでくるんだとおもいますが。。。
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いざ、短所もレビューしちゃうのが流儀です!
上記で長所部分のレビューをして大きく持ち上げたオールデンですが、持ち上げるだけではフェアじゃない!という事で、ココでも遠慮することなくキレッキレな意見を持って、皆様とも短所を共有したいと思います。(爆)
短所その①:着用するのに気を使う
さてさて、これは単純に私奴が貧乏性なだけですが(爆)、ご存知の通りコードバンは水分は歓迎されません。 というのも、水にぬれると、ミミズ腫れのような跡が付いてしまうんですね。
ただ、これには語弊がありますので補足しますと、ジツはコードバンはスエードやヌバックと同じ起毛革であって、その起毛部分を丹念に撫で付けることにて、スムースレザーよろしくな表面状態と独自の光沢を得ている という事。 はい、ここテストに出ます(爆)
それ故、水分が付着すると、その部分の起毛部分が水分の影響で起き上がってしまい ミミズ腫れの様に見える、、、というカラクリは有名な話ですね。
とはいえ、このカラクリさえわかってしまえばコッチのもので、硬ーいガラス瓶や、専用のスティックでコリコリと押さえて(擦って)やると元の光沢に戻るんですが、治るとはいえミミズ腫れの様になるのはチョット、、、という事で、一般的に水に弱いという風潮が広がっております。
例に漏れず私奴も、雨が降る可能性がある日や、雨上がりの水たまり、外食中コップを倒した等の俘虜の事故には敏感になってしまいますし、少なくとも降水確率が高い日は敬遠したりしていますが、、、(基本的に雨の日はどの革靴も遠慮したいですがwww)
その他にも、気を使うのは水分だけではなくて、キズとかにも敏感になってしまいます。貧乏性の性なのか人ごみで踏まれたりしたらショックですし。(基本的にどの靴でもそうですがwww)
時を同じくして惚れ込んだトリッカーズは元来ガンガンアウトドア用の靴でしたので、水や傷もあまり気になりません(?)でしたが、オールデンに関しては大枚叩いて購入した事や、10年間の思い入れも手伝って必要以上にナーバスになっちゃうのがタマにキズですwww
実用品は使ってナンボ!と意気込んで、オールデンをUSJに履いていった事もありますが、JAWSの水しぶきや、ジュラシックパークの急降下含めて、、、うん、次回以降はあまり乗り気はしないですね(猛爆)
しかし、水がついてミミズ腫れがおきても チョット擦れば元に戻せる!という事は、逆説的にいうと水に強い素材なんですけどね。ジツは。
短所その②:着用する頻度が低くなりがち
さて、これも私奴の問題なのですが、オールデンを履いて出勤、、、なんて事はあまりしません。 トリッカーズはスーツにあわせるのは抵抗がありますが、オールデンはそれほどでもないにも関わらずです。
でもなぜか。。。
そのあたりを考察していると、やはり短所①に挙げた『着用するのに気を使う』という事がネックなのではないでしょうか。
というのも、仕事の日にオールデンを履かない、となると おのずと着用する日は週末限定となってしまいます。 ただ、土曜日に履いた靴を日曜日も、、、なんて事は極力避けたいですから、結局のところは1年は52週ありますから、履いても52回という事になります。
さらにそこから雨(がふる可能性)の日を除き、更には洋服等のシチュエーションを鑑みると、正味オールデンを履く日といえば1年に10〜15回程度www
2年半愛用していますが、頻度としては30回履いたかな、、、くらいのモンです。(爆)
そう考えると宝の持ち腐れですよね。
といいますか、改めて考えてみると、USJに履いていく覚悟があったなら 通勤に使えよ!と自分で書いてて思う始末です。(猛爆)コレを機に仕事でも使ってみようかしら。
短所その③:結構固い
ジツはこれも短所②の影響ですよね。遡ると短所①の影響ですがww
と、いいますのも私奴が購入したオールデンのブーツはタフなダブルソールとなります。
したがって、仕事で愛用しているシングルソールの革靴と比べると、物理的にも硬いんです。
2年半が経過してもまだまだ固い、頑丈なダブルソール。
当然馴染んでくるとソールの返りも良くなってきますし、アッパーの革が伸びてカカトのコルクが沈み込んでくるとフィット感も向上し、履き心地は改善されてくるハズなんですが、如何せん直用頻度が低い為、馴染むのにも時間がかかりますwww
購入後2年半たってもまだ馴染んでないという甲斐性なしっぷりに、まだまだオールデンのお嬢様は私奴には心を開いてくれません(爆)
それからいうと、オールデンの評判としてよく聞く『長距離を歩いても足が疲れない』というのは、コレを乗り越えた頃に実感できる恩恵なのでしょう。(このあたりはトリッカーズと同じですかね。)
短所その④:スーパー高い
これはそのままですね。価格的な話です。
というのも、今現在(’16年7月度時点)での販売価格は なんと13万超え。。。
そうなると、ヤイソレと手が出せません。 少なくとも私奴はそうです。
というか、13万円あれば、本格紳士靴という選択肢を考えた場合選択肢は結構広がります。
例えば、素材についてコードバンに拘らず、素材はカーフでもOK!と条件を絞れば、最高級の革を使ったJ.M.ウエストンは十分射程範囲内ですし、どうせならちょっと背伸びしてジョンロブやエドワードグリーンだって候補として選択可能です。
さらに使用用途から考えると、ウエストンのゴルフや、パラブーツのシャンボードといった雨靴としても定評のある靴を買っても、もう一足選べるほどに財政には余裕がでてきます。
バーガンディー色の靴が欲しい!となれば、リーガルやスコッチグレインといった国産メーカーや、ジャラン・スリウァヤといったコスパの高い海外メーカーの同カラーのブーツだって選べるワケで、しかも ソレの品質が悪いワケでもなく、十分満足できる仕上がりなのがまた厄介(?)なトコロ。
そう考えると、オールデンの価格設定というのは、コードバンという素材による価格比重がとても大きい、、、という事になってきます。
このような素材の希少価値による価格の高騰が、価格と品質のバランスが取れていない???といわれる所以かと思います。
長短所一覧を振り返って。。。
そんなこんな、短所を挙げると息巻いてみたものの、最早①〜③はオールデンのせいではない、最早難癖にも近い理由でしたwww
④の原材料の高騰や定価の上昇についても、舶来品といった背景(代理店の経営)を考えるとある程度は仕方ない事なのかぁ、とも思います。 更に、このあたりの価格帯の革靴となってくると実用性よりも嗜好要素が強くなってきますしね。
ただ、そういった嗜好要素 といった観点から見ると、オールデンでしか味わえない何とも言えないホクホク感は絶対あるんですけどね。
ただ、上記短所を鑑みて、同じようなストレスを抱え込んじゃいそうな可能性がある方については、オールデンは後回しにして、浮いた資金にて他の物欲解消を行う、というのも良いかもしれません。
もはや冷や水にもなっていませんが、まぁこれが私奴の事実です。
とはいえ、前述した長所が有り余る程ですので、購入自体は懐事情が許す事が前提であれば、十分おススメできますよ!
あとがき
ただ、やはり30を過ぎ、今でこそ思いますがトリッカーズしかり、オールデンしかりまだまだ似合いません(猛爆)
トリッカーズは10年以上穿き込んできてようやく貫禄が出てきましたが、オールデンも月に1〜2度の履きこみじゃ、2年半の履き込みとはいっても、まだまだキレイなもんですwww
やっぱり私奴自身も30代後半になって顔に苦労のシワが刻まれてきて貫禄がでてきた頃に、トリッカーズやオールデンが似合ってくるのでしょうか。
とはいえ、自分がいざ30代後半になって新品を履くよりかは、ある程度履き込まれてた方がカッコいい!というのが私奴の心情ですから、逆算していくと 結果として今から履きこむというのが丁度いいのかもしれません。
まぁ、過去に筆をとったトリッカーズしかり、フライング気味でも背伸びして履き続ける事が、数年後にカッコよく履きこなす最善の手なのかも、、、と無理矢理にでも納得させた私奴でした。
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