“Ninja Tuna”ことSBBN035の7つのメリット・3つのデメリット

 
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さて、前回のエントリーにてSEIKOが誇るダイバーズ時計の傑作、【ツナ缶】こと【マリンマスター】の魅力について筆を執りましたが、まだまだあれは表面的な魅力にすぎませんww

というワケで今回は、

“Ninja Tuna”をつけてみて分かったメリット/デメリットを一挙ご紹介したいと思います。

というワケで“Ninja Tuna”ことSBBN035のレビュー第2弾!早速シェゲナベイベ—!

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実際に使って感じた魅力

外胴と呼ばれる物理プロテクター

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最早、前回の記事で耳タコになったであろう『ツナ缶』と呼ばれる名称ですが、そう呼ばれるようになった由来は、

ズバリ【外胴】と呼ばれるプロテクターでしょう。

コイツは、ダイビングの際に、岩などに時計をぶつけちゃった時に ケースやベゼルに加わる衝撃をカバーする為のもの。
まぁ、ダイバーさんが『海中で時計がぶっ壊れた!!』なんて事態になったら大事件ですから、このあたりの設計がシビアになるのは仕方ありませんね。

ただ、元々は水中でのプロテクト用途の為のディテールとはいえ、勿論陸上においてもプロテクターという概念としては変わりなく、その効果は十分に発揮されるワケです。

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ちなみに、外胴はベゼルとはツライチくらいの高さ。
一方で風防は外胴よりも背が高いという、あくまでも側面からの衝撃に特化した防御思想ですね。

そんなタフで男好きする外胴ですが、個人的には同じツナ缶のラインナップの中でも、シルバー色の外胴を有するモデルよりは、“Ninja Tuna”ことSBBN035の黒い外胴がおススメです。

というのも、この価格帯のモデルとなれば、外胴はステンレス素材が使われているのですが、実際問題ステンレスは”錆びにくい”だけで、実は錆びるんですよね。ツナ缶のステンレスは錆びることがある旨の注意書きが取説にも書かれています。

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では、何故 “Ninja Tuna” の黒い外胴がおススメなのかというと、同じステンレス素材の外胴でも黒色にする事でコーティングが施されているんですよね。
ソレもあって、一枚コーティングがある分、一歩アドバンテージがあるんじゃないか、、、と思うワケですwww

いうて、単純に黒いルックスが非常に好み!というのは否定できませんがww(猛爆)

回転式ベゼルのクリック感

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また、これに関しては、過去から回転式ベゼルの付いた時計を持った事がなかったので新鮮でした!

というのも、逆回転防止ベゼルについては意味合い的は分かっていたつもりなので、そのギミックに驚くことはなかったのですが、

一番驚いた(というかニンマリした)のはベゼルのクリック感でした。

そもそも、こういった回転ベゼルの付いた時計を見ると 意味なくベゼルを回しちゃう性分の私奴ww。
例に漏れず、今回も購入したその日に早速ベゼルを回転させてみたのですが、、、

これがスゴかったんですよ。

というのも、カチカチカチというクリック感と共にベゼルが回転するのは想定通りなのですが、クリック間隔がやけに細かいんです。

これは私奴の勝手な思い込みだったんですが、ベゼルを回転させるに際のクリックはベゼルを一回転させるのに60分割(1分の間隔で1クリック)だと思っていたのですが、、、

実際は、1分の間に2回のクリック感がありましたwww

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つまり、0.5分刻みでベゼルが止まるんです!
という事は、ベゼルを1回転させる為の間隔が120分割されているということ!

これは本当に衝撃的で、この仕様がダイバーズ時計のスタンダードなのか、マリンマスター故の高精度な作りこみなのかは分かりませんが、命に係わる部品についてはこだわって作っているんだなぁ、、、と感慨ひとしお。

地味にこういったポイントで『買ってよかったなぁ』なんて物欲メーターが満たされるワケですね。
好きです。こういう作り込み。

新しいシリコンベルト

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ダイバーズ時計といえばブレスレットがラバーベルトが一般的ですが、個人的にはラバーベルトが好きです。

というのも、ブレスレットよりもラバーベルトの方が、海っぽいというか、夏っぽいというか。こればかりは好みですけど、ラバーベルトの方がダイバー仕様に振っている気がして好きなんですよw(爆)

そんな、季節感までも演出できるラバーベルト(というか正確にはポリウレタンベルト)ですが、一方で避けて通れないのが 経年劣化という名の加水分解。
こればっかりは明確な劣化現象なので、ベルトがベタ付いてきたり、強度的な懸念から定期的な交換が推奨されています。

ただ、今回のベルトは一味違うんです!

というのも、SEIKOさんの企業努力&改善により、このマリンマスターのベルトは 従来のポリウレタン素材から、加水分解の発生しないシリコンベルトへ変更されているのです!!!

そしてこのシリコンベルトがやけに柔らかくて付け心地も上々!!
腕馴染が良くて、更にマットな質感も◎

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ベルト取り外しの際にこの素材の良さが分かるんだよなぁ。
着脱の際にベルトをグイッと引っ張っても全然ストレスなし!

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裏面の独特のパターンで密着ムレも解消。
サラっとした触り心地も気持ちいい。

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ちなみに、上写真の蛇腹部分は、ダイビングの際に水圧で手首周りが痩せてしまった場合でも、蛇腹部分で伸縮代を確保させてフィット感を維持する為に設計されています。
実際、そのシーンを想定するならば、ある程度きつめに締めなければならないのですが、意外とシリコンが柔らかいので、ギュッと締めて留めても案外ヘイキです。
いやぁ、考えられてますね。

ドーム型風防

さて、はやりダイバーズといえばこのドーム型の風防でしょうか。
一般的な腕時計にはナカナカ使われにくいドーム型風防ですが、一体どの程度湾曲しているかといえばコチラ。

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うん、結構球体ですねww

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視認性に定評のあるIWC がこちら。
こちらも若干のドーム型になってますね。

ただ、IWCは風防の表面に反射コーティングが実施されている為なのか、反射が少なく視認性が良いのですが、このマリンマスターはどの角度からみても反射がチラつくデメリットはあります!

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写真撮るときも、変な写り込みをしちゃう可能性もあるので、結構大変ww(爆)

とはいえ、この程度の反射があるから時間が見えなかった、、、とかのトラブルに至るほど反射があるワケでもなく、チョットちらつくなぁ、位で使用に耐えうるレベルだと思います。
勿論ここまでは陸上での使用の話。

ただ、これがマリンマスターのホームと言うべき水中ではどうでしょうか。
というワケでお風呂で大実験を!

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ご覧の通り、水中では反射が少ない!
こうこうと光る照明は流石に反射しますが、その他の細かい反射はなくなりました。
ドーム型風防すげぇ!www

とはいえ、生憎陸上生活者の私奴にとって、ドーム型風防の恩恵を受けるシチュエーションは皆無ですが(爆)、日常使用に影響を与えてまでも本来のシチュエーションを想定したプロ根性というバックボーンに魅力を感じてなりません。

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ちなみに、エアキングはフラットでした。
まぁジツは今までさほど意識した事はなかったんですけどwww(猛爆)

ルミブライトの発光能力!

これはマリンマスターのレビューにおいて必ずと言っていいほど目にする内容です。
ご存知、時計の針とインデックス部分に塗られた蛍光塗料の”ルミブライト”が光の届かない深海でも抜群の視認性を確保します!とかそういうの。

こちらはドーム型風防よりは 日常生活下において、発光能力の恩恵をうけるシチュエーション自体はあるかと思います。

都会では夜間でも街頭や街明かりが明るく不要かもしれませんが、田舎であれば、夜間のランや、ウォーキング時の視認性という意味では必要十分以上です。

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暗闇では悪目立ちするほどの発光量!

そういえば、コイツを入手した3日後に、偶然にもこの発光量故に救われるシチュエーションに遭遇しました。

というのも、季節柄ホタルの季節という事で、実家の近くの川にホタルを見にいったんです。ただ、ホタルが見える位の田舎で 街頭すらロクに整備されていない山ふもとですから『この時計(ルミブライト)を目印に付いてこい!』(手はつないでいましたが)と指示を出し、暗闇でこうこうと光るコイツに非常にえも言えぬ安心感を抱いたのはココだけの話。

全くの余談ですが、ホタルが光るのは所謂セックスアピールなのですが、ルミブライトにつられてホタルが飛んでくる事は無かったです(猛爆)
まだまだ修行が足らないですww

ハイトルクムーブメントの採用!

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前述したルミブライトに関連しますが、暗闇での視認性向上の為に、ふっとい針 に贅沢に塗られたルミブライト。

それ故 針の重量が重くなる=ムーブメントへの負荷が増す、という事は容易に想像できると思います。

ただ、ソコはサスガのSEIKO。
この問題をカバーする為に、ハイトルクのムーブメントである”7C46”を乗せるという抜かりの無さ!
いやぁ、良いですね!マリンマスター。計算されつくした設計です!

ちなみに、ステップモータ駆動という事で、電池残量が残り少なくなってくると1秒毎の運針が、2秒毎の運針に変わるというギミックも搭載。

ダイビング中の電池切れを防止するために こういった事前アラームが搭載されているというのも、プロツールっぽくてステキ。
このレアな運針は、時が来たら動画に残しておこうと思いますwww(爆)

実際に使って感じたデメリット

さて、魅力やメリットばかり伝えるのはイイのですが、どうもメリットばかり伝えるのもバランスが悪いというか、フェアじゃないというか。

当然何かに特化したらその背反は出てくるのが世の常で、たとえばデンツの手袋だって、エレガンテと防寒性のどちらを取るか、、、みないたみたいな関係性ってやはりあると思うんです。

その他にもちょっとココのデザインは好きじゃないなぁ、、、みたいな事だったり、スペック的にどうなの??と思う所があったり。

そういった『デメリットを含めて愛す』のが私奴のポリシーという事で、同じくこの“Ninja Tuna”ことSBBN035でうーん、、、と頭をひねるポイントもレビューしてみようかと思います。

デカさ故のシチュエーションの限定

私奴のNinjaTunaでケースサイズが47.7mmですか。
39.0mmのIWCと比較しても一回りは大きいサイズ感です。

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マッシブな黒ボディ。
メカフリも大概男前な顔つきだけど、“Ninja Tuna”は非常にワイルド

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あとは厚みもスゴイ。
フツーに考えるとスーツには若干ミスマッチか。

これは何処まで気にするか、、、という所ですが、このデカさ故に所謂エレガンテスタイルとは少々乖離が出てくるかなぁという印象です。
ベルトを革ベルトやワイヤメッシュベルトのようなエレガント路線にふれば、ギリギリイケるかもしれない、、、とかそのくらい。
ただ、この“Ninja Tuna”はそのお色味から厳しめかもしれないww

このあたりは気にする/気にしないという個人差も大いにありますし、ある種のハズシとして、、、なんて事を考えると、少々ヤボな事かもしれません。

ただ、真の大人たるもの、T.P.O.は考慮したいもので、それからいうと、どんなシーンでも使えるよ!という時計ではなくて、カジュアルシーンに限定されそう、、、という認識ですかね。
まぁ少なからず、どの時計もカジュアル/ドレスといった側面はありますけど(爆)

重たい

もはやこれは、ツナ缶界隈におけるデメリットの大本命ではないでしょうか。

前述したマッシブなボディ+外胴というプラスアルファの装備によって、10人いれば8人が重たいと答え、残りの2人が皆が重すぎて要らない、、、と応えるであろう重さ(爆)

上位機種となるとケースも軽量のチタンで軽量化されていますので、エントリーモデル的な本モデルは一際重たいのかもしれませんが、それでも思い!

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なんと122g(カタログ値は125gでしたがww)
これは単一電池に肉薄する重さww(爆)

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比較用のIWCが約100g
手に持った際の重量感が違うww

かくいう私奴も購入後初めて手にした時は『重たいww』と思わずクチにしてしまった位ww

ただ不思議と腕に巻くとそこまでの重さを感じない、、、と言えば大袈裟かもしれませんが、まぁあまり気には成りません。
ただ人によっては重たい、肩がこるなぁ、、、なんて思われる方もいるかもしれませんので 購入を検討されている方は、事前に腕に単一電池を巻いて雰囲気を確認することをオススメします(爆

グレードによる素材差

正直、これはメリットなのかデメリットなのかが分かりませんが、
前述している通り、グレードによって使われている素材が変わっています。

比較表がコレ↓

マリンマスター比較表

グレードによって、ケース、外胴、風防の素材が違うww

まぁ上位機種という事のグレードアップなのか、その素材でないと1000mクラスでは防水性が担保できないのか、、、恐らく前者でしょうが この辺りはどんなもんかなぁと。
ちょっとエントリーモデルのSBBN035だけが寂しい扱いを受けているような、、、

前述したサビ浮きや、風防のキズといったリスクから見れば、一つ上位機種のSBBN025の方が、余計な気遣いなく使い勝手はイイのかもしれません。

ただ、この材質差のおかげてエントリーモデルは比較的安価で購入できるというメリットを生むのかもしれませんし、(そもそも私奴はその戦略にどっぷりハマったクチですけれど(猛爆))、実使用上でいうと、8万円の追い金をして、ケース/外胴/風防の素材グレード(+潜水能力)をUPさせる事に対するメリットがあるのか、、、
素材グレードという見栄を張るならば、いっそスプリングドライブのSBDB009を選んだ方が幸せではないのか、、、

このあたり悩ませてくれるのがSEIKOさんの意地悪な所(デメリット)であり、買い物の楽しい所(メリット)ですねwww(爆)

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あとがき

さて、まだまだ使って2週間が経過するくらいというツナ缶初心者ではありますが、同じく購入をご検討している諸兄諸姉諸君の参考と成り得ればこれ幸い。

個人的にはピンかキリか、といった判断を多くする事があって、最後に書いたモデルによるスペック差についても、そこはピンかキリか!と割り切ってエントリーモデルのSBBN035を選択しました。
単純にスプリングドライブを買う懐が無かっただけですけどwww(爆)

しかし、ジツは悩みついでに告白しますと、ツナ缶のラインナップの中で どのモデルにしようか、、、と悩んでいた際に、所謂ツナ缶シリーズの弟分的な、”Baby Tuna”(ベイビーツナ)と呼ばれるモデルも当初は候補だったりしていました。
コレ↓

飽和潜水は不可ながら、200m防水機能を持ち、且つツナ缶と同じ外胴プロテクターを持つコイツ。

コイツはタウンユース用途に小型にリサイズされ、更にはソーラー駆動という電池交換という煩わしさをもクリアしたハイテクスペック。
あまつさえ、価格は3針モデルであれば4万円という価格に 大いに心が揺れた事は言うまでもありませんwww
もっというと、ローレンス(元ビームスのディレクター)監修というオシャレ配色という、送りバントをキッチリ決めてくる機動力もあるww(爆)

ってか そう考えるとベイビーツナも欲しくなってきちゃって、いっそ両方買って比較レビューなんてのも楽しそうだなぁ、、、と妄想ばかり膨らむものの生憎購入の為のタマが無いという甲斐性無しっぷりwww(爆)

もう私のライフ(お小遣い)はゼロよ!

あとがき②

ちなみに、私奴が保有する300m防水の黒いツナ缶は”Ninja Tuna”ですが、上位機種は”Darth Tuna”(ダースツナ)と呼ばれているようです。

そう、ダースベイダーが語源という事で、流石アメリカ。それはソレでカッコいいですよね。

ただ、私奴はニンジャの方が ダサかっこよくて好きですけれど(爆)

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