皆様、冬物の準備はお済みでしょうか。こんちには、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
いやはや、早くも2020年の10月に突入。
二桁月になるとカレンダー的にも特別感が出てきますね。
しかも、10月に突入したという事は、遂に今年もあの話題のアイテムの発売日がやってきました!!!
そう!パタゴニアのクラシックレトロXジャケット!
もはやコイツに関しては毎年発売される定番アイテムでありますが、中でもここ2~3年の盛り上がりはまさにお祭り騒ぎ。
実際、今年も9/24からオンラインサイトで販売開始されたレトロXですが、発売開始から1週間も経たない間に早くも2020AWの新色(ナチュラル×赤色)は全サイズソールドという凄まじい勢い。
更には、メルカリ、ヤフオク界隈ではプレ値で取引される異常事態です。
とはいえ、まだオンラインサイトを見てもお色によっては購入のチャンスはありそうですし、人気カラーとはいえシーズン中に何度かはゲリラ的に在庫入荷が有るのがパタゴニア。もっといえば、私奴の近所のショップでは新色も全サイズまだ残っていたりと、わざわざプレ値を払ってまで転売屋にお金を落とす必要はありません!
ただ、ファッション好きなら一度は恋するのがレトロX。
焦ってプレ値で買う必要は無いとはいえ、街中のショップで不意に出会った際にどういった振る舞いを見せるべきかは考えておいてソンはありません!
という訳で、今回はそれ故、今からでもコイツの魅力を再確認するべく
名作レトロXのアレコレについて、私見と偏見をゴリゴリに効かせながらキレッキレの独自レビューをお届けしたいと思います!!
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歴史的名作、レトロXとは
今や数多のブログで散々コスリ倒されてきたであろう大ネタ、レトロX。
そういう意味ではブランド背景含めた詳細情報は他ブログにお任せするとして、本ブログではレトロXの歴史にポイントを絞って説明していきたいと思います。
まず、レトロXのデビューは27年前の1993年。
1993年といえば ビル・クリントン氏がアメリカ大統領に就任した年で、当時の日本の小学生は語呂の良さから『くりきんとん大統領』というスーパーサムいギャグを連呼した時代です。ちなみに、このサムいギャグが全国的に流行した事により日本列島には記録的な冷夏が襲来。その影響でお米が不作となり、米不足に至った、、、という波乱の年です。(爆)
そもそもパタゴニアのフリースといえば、1985年にデビューした(僕と同い年の)【シンチラ】はあまりにも有名で、この【シンチラ】がキッカケとなり、【パタゴニアの”フリースという素材”は軽くて温かい】と評判はどんどんと拡がっていく様になります。
また、化学繊維故のカラフルなカラーバリエーションも魅力で、アウトドアアイテムの枠を飛び越え一躍お洒落アイテム方面にも注目されたシンチラ。
だだ、オシャレ着として拡がっていく一方で『シンチラは風を通しやすい』という特徴故に真冬のアウター用途として着るのは寒い、、、というデメリットが露出していきます。
とはいえ元々レイヤリングアイテム(ミドルレイヤー用途)として開発された事を考えると、むしろコレはデメリットでも無いんですけどwww
そんな中で、フリースの弱点である風通しを克服し、コイツ一枚でも保温性をキープ出来るアウターとして開発されたのがこのレトロX、、、と、乱暴に説明するとこういった所でしょうか。
フリースとライナー(裏地)の間に防風フィルムを挟み込む事により、モコモコのフリースのルックスはそのままに防風性と保温性を確保したレトロX。
細かなパターンやディテールのマイナーチェンジこそあれど、27年間の歴史を経てもベースデザインは変わらない、まさに近代クラシックウェア!!
また、パタゴニアは早くから環境保全やリサイクルにも力を入れていて、今のアップサイクルムーブメントの草分け的な存在といっても過言ではありません。
過去に筆を執ったバギーズショーツにもリサイクルポリエステルが使用されている旨を説明しましたが、モチロン このレトロXにもリサイクルポリエステルが使用されています。
6mm(!)という厚みを持つモコモコのフリースは、リサイクルポリエステルが50%使用されているエコ素材。
パタゴニアが好きな方はこういった企業理念を支持されている方が多く、私奴もパタゴニアを選ぶことで間接的に協力できるのであれば嬉しい。
まさに可愛いらしいルックスでありながら、高い防風性&保温性を保ち、さらには環境保全にも積極的!という3冠王!!
こういうポリシーを高次元な所で実現できるパタゴニアは、
買い物の言い訳として、これ以上無い説得力がある是!(猛爆)
類似プロダクトを買うなら絶対パタゴニア
上述した企業理念からも魅力が溢れて止まらないパタゴニアですが、今やフリースジャケットといえば メジャーなアウトドアブランドからユニクロまで、各社がしのぎを削るアイテムとなっています。
まさに夏場のバギーズショーツ、冬場のレトロXは2大キラーコンテンツではないでしょうか。
いやぁ、これって結構凄いことですよね。LLビーンのトートバッグやビーンブーツもそうですが、いくら類似プロダクトが幅を利かせてこようとも『圧倒的なオリジナルの風格』というのはやっぱり特別なんですよ。
例え類似品の使い勝手や着心地が本家と遜色なくたって、オリジナルは歴史やバックボーンに対する満足感が桁違いですし、やっぱりロマンに惹かれる男の子としては、こういった象徴的なアイテムを購入するときはオリジナルプロダクトが良いじゃないですか。
よもや誤解を恐れず言えば、フリースジャケットの胸元にはフィッツロイロゴが欲しいんです。(爆)
例えば、毎年ユニクロからもレトロXをオマージュした胸ポケットを持つフリースジャケットが発売されていますが、有名過ぎるレトロXの存在故にどうしても『パタゴニアのオマージュ品』的な思考になってしまうのも事実なんですよね。
モチロン、機能面でいえばタウンユース用途の防風性と保温性は十分である事や、レトロXのようなモコモコした質感が再現されている事も分かるんです。
それでもバギーズショーツやフリースジャケットといったアイテムとなると『類似品を買うくらいなら、本家のパタゴニアを着たい』と思っちゃいますし、そう思わせるブランディングこそがパタゴニアの魅力なんだと思います。
もっといえば、本エントリをご覧の方は、少なくともレトロXには興味が有る方が多のではないでしょうか。
そして、それと当時に購入を迷っている方も多くいらっしゃると思います。だって、レトロXなんて他のフリースジャケットと比較しても高い買い物ですからね。まぁ躊躇しちゃう気持ちも痛いくらいにわかります。
ただ、それでもレトロXの存在が少しでも気になってしまうのであれば、ここは最短距離でパタゴニアを選ぶべきです!
これは私奴が20年以上かけて学んだ教訓であり経験則でもあるのですが、もしも一時的に類似品でお茶を濁せたとしても 結局心の何処かで引っかかりを感じる事になりがちなんですよ。
そうなると結局買い直しとなって余計なコストと、モヤモヤ悩む余計な時間も潰れちゃうというオチに成りかねません。
『胸元の小さなアイコンが欲しいから買う。』
洋服の選び方としてはこれ程ダサい選び方はありませんが(爆)、名作と呼ばれるプロダクトに関していえば そんな選択肢があっても良いんじゃないでしょうか。
徹底解剖!レトロXの魅力はフリースだけじゃない!!
上述した様に、フリースの質感や胸元のポケットのロゴ、毎年発表される新色など、どうしてもルックスに目が行きがちなのがレトロXジャケット。
まぁブランドアイコンレベルにまで昇華したプロダクトともなれば、細かなディテールやスペックよりも、表面的な内容が注目されるのは仕方ないかと思います。
実際これ一枚羽織っておけば保温性やファッション的もサマになりますからね。
しかし、かれこれ10年以上に渡ってレトロXを愛用して来た私奴としては、
フリース素材以外に、もっと注目してほしいポイントがあるんです!!
それがコチラ!!
なんと、コイツはレトロXジャケットのライナーである、『ワープニットメッシュ』!
なんだよ、ライナーかよ!と思う事なかれ。
実はこの『ワープニットメッシュ』こそが、レトロXの機能性を担保する立役者なのだ!!!
というのも、見た目の通り保温性に定評のあるレトロXですが、表生地であるフリースと、ライナーのワープニットメッシュの間に防風フィルムが挟まれている、というのは上述の通りです。
繰り返しますが、こんな感じですね。
しかし、皆さん。ここで何か引っかかりませんか?
というのも、上述した様に そもそもフリース素材は防風性がない為、冬場の風吹く野外での防寒性は高く無いんです。
しかし、それなのにこのレトロXジャケットが温かいのは何故か。。。!?
そう、ココで登場するのが『ワープニットメッシュ』!!
つまり、レトロXが抜群の保温性を有する仕組みは、サーマル生地を彷彿とさせるワープニットメッシュの凹凸空間に暖かい空気層を溜め込み、かつ防風フィルムにてその空気層を封じ込める設計に起因していて、
あんなにモコモコして暖かそうな素材感のフリース生地はデコイだったのだ!!(爆)
更に、よく見るとワープニットメッシュは2層構造になっているのもポイント。
コレ、腰のポケットから手を突っ込んだ写真なんですが、こんな感じで、2層になっているワープニットメッシュの間がポケットのライナーになっているのね。
ってかポケットのエリアがめちゃくちゃ広いなww
そう考えると、ワープニットメッシュが2層設置されている事になるのでそりゃ暖かいだろうし、もっといえば、ワープニットメッシュだってリサイクルポリエステルが50%使用されたパタゴニアの経営理念がゴリゴリに詰まった機能素材なんだぞ!!!
もはや、数多のレトロXのレビューをみても、余りにもサラッと流されがちなワープニットメッシュ。
しかし、そういった縁の下の力持ち的なディテールに光を当てるのが本ブログの意義と思ってます!(爆)
いやはや、ありがとう!ワープニットメッシュ!!
まぁ、風の当たらない室内ではフリースの保温性の恩恵もプラスされるでしょうし、なんだかんだ言ってもバツグンに可愛い素材感故に憎めないのか、パタゴニアのフリースなんですけどね!!!(猛爆)
次回予告!メンズサイズ vs.キッズサイズ着用サイズ感比較!
さて、そんなルックス部門と性能部門で役割分担がキッチリしていたレトロX(猛爆)
とはいえ『パタゴニアを象徴するようなアイコニックな見た目』と『機能性』、更には『環境保全』という異なる3つの矢を全て網羅した設計は見事という他ありません。
しかし、そんなレトロXに興味を持った皆様の共通のお悩みがあるとすれば
ズバリ、サイズ感ではないでしょうか!
それこそ、アメリカブランド故のサイズ感問題もありますが、更に皆さんの頭を悩ますのは昨今のオーバサイズブーム。
また、今年はコロナの影響もあってレトロXはパタゴニアの直営店でも販売は行わずウェブサイトのみの販売となる様子で(直営以外の取扱セレクトショップにはあるかもですが)、よりサイズ感も試しにくい、、、という方も多いかと思います。
というわけで、次回のエントリではサイズ間に悩む諸兄諸姉諸君の参考にして頂く為に、日本人向けのゴールデンサイズであろうSサイズとキッズモデルのXLという2サイズでのシルエット比較や、キッズラインを選ぶ際の注意点なんかも説明できればと思います。
※サイズ感を検証したエントリはコチラ!
※デメリットをレビューしたエントリはコチラ!
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