最近は洋服に対するレビューはすっかり影をひそめ、引っ越しに伴うスピンオフ規格として家具家電のレビューしてきましたが、まだまだレビューしたいモノは残っております。
とはいえ、最近タイムリーな買い物をしちゃったモノで、ここいらで一度休憩がてら洋服のレビューに戻ってみたいと思います。
というワケで、今回レビューするのは世の諸兄諸姉諸君にはもはやお馴染み!
すさまじいコスパにて、世のアパレルブランドに牙を剥き、バイカル湖よりも深い溝にて一線を画す事に成功した、ユニクロのエクストラファインメリノウールセーターでござい!
ちなみに、エクストラファインメリノウールセーターとタイピングするのは少々長いので、ミッシェルガンエレファントを”TMGE”と略す様に、このエクストラファインメリノウールセーターも”EFMUS”と略してやろうとタイピングしたものの、なんのこっちゃ意味が分からない是!(猛爆)
素直にエクストラファインメリノウールセーターでシェゲナベイベー!
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遂にニットの季節がやってきた!

さてさて、最近の朝晩はすっかりと秋の装いを見せておりまして、長袖の出番も多くなってまいりました。
各ショップを巡ってみても秋冬の風物詩ともいえるニット製品が陳列されたりと、あぁ今年もこの季節がきたのか、、、と迫りくる年末へのカウントダウンを意識してメランコリックな気分に浸っております。
ただ、そんなメランコリック真っ最中の10月頭に、シケた気分をふっ飛ばす程の破壊力を持ったメールを受信しました。コレ!

期間限定!ユニクロのエクストラファインメリノウールセーター¥1,990
(‘17.10.12まででした。その後は10.19までの期間限定で同カーディガンが¥1,000OFF!)
おいおいおい!正気かユニクロ!?
と、月曜日にも関わらず早速仕事終わりに近所のユニクロへ向かい、2色のそれをゲットして参りましたwww

今年購入したキャメルとネイビー。
今年からクルーネックも店頭販売となった様で、クルーネック派の私奴にとっては嬉しい。

ジツはこの時期のセールは毎年行われていて、昨年はシルバーとダークグリーンをGET。
毎年 買い足ししているアイテムだったりします。
もはや、定価の¥2,990ですら価格破壊もいい所のココンチのニット。
私奴が言うまでもなく品質とコストバランスが優れている(むしろこの価格で作れる事が異常とまで言われているww)事は周知の事実ですが、今回はそんなセーター界のキングオブ価格破壊キングスの称号にふさわしいコイツについて、細かい内容含めてチェックして行きたいと思います。
ユニクロの圧倒的な品質と価格のバランス!

さて、ココンチのニットと比較されることが多いブランド、、、というと方向性によってイロイロと異なってきますが、大きく分けると2つに分かれると思います。
1つ目;同じような価格帯で競合する所として、無印とGAP。
2つ目;10倍以上の価格差を持つ、イギリスの超老舗ニットブランドのジョンスメドレー。
何れもメリノウールを用いたニットを展開しておりますが、この辺の比較をする事にて、ユニクロが如何に圧倒的なコスパを実現させているのかを検証してみようと思います。
検証その①:競合他社と比較!ユニクロvs.無印vs.GAP

というワケで突如開催と有りなりました、メリノウールニットグランプリ。
とはいえ、今回の階級としては所謂プチプラと言われている価格帯となるのでしょうか。
※しかし、プチプラという言葉はナカナカにフェミニンな響きで、齢30をも過ぎると発言するのが恥ずかしくなる程に可愛らしい響き(爆)
で、そんなプチプラ界の3大巨頭(他にもあるかもしれませんがwww)のメリノウールニットを比較してみたのがコチラ。
まずはアメリカからの刺客!GAP

さて、ココンチには私奴は子供服を買う際に大変お世話になっております。
案外デザインも可愛くて良いんですよね。本気で。
そんなGAP、私奴も子供服を物色したついでにメンズフロアを見て回ることが良くあるので、ココンチがメリノウールニットをリリースしているのは知っていました。

上記の通り、ココンチは同じメリノウールニットでもボーダーだったりとデザインも豊富。
ただし、価格は¥7,900!
ココンチもメリノウール100%と謳われておりますが、GAPはエクストラファインメリノという極細繊維ではなくて、同じメリノウールでもミドルメリノと呼ばれるウール。
単純にエクストラファインメリノと比較すると素材グレードは落ちる素材となりますが、定価はユニクロの倍以上wwという強気の価格設定ですね。
しかし冷静になって考えてみると、この辺りがメリノウールをふんだんに使った製品を販売する際のベンチマークとなり得るラインではないでしょうか。
ただ、GAPはしょっちゅうセールやってますので、定価で買うシチュエーションはナカナカ少ないと思いますけれどww
余談ですが、昨年ココンチのメリノウールカーディガンを買おうと思って手にとったものの、ボタンホールがキツキツでボタンを開けるのに難儀し、結局試着する前に心が折れる、という事件に遭遇した事がありますwww ボタンホールの伸びを考慮して小さめに作っているのか、個体差なのかは分かりませんが、これならユニクロでいいや、、、なんてwww
独自路線のブランディングで顧客を掴んで話さない無印良品!

一方でエントリーナンバー②番のココンチは、私奴が高校生時代よりお世話になっているブランド。
当時はラムウールのカーディガンを愛用していたのですが、10ン年を経てまたニットでお世話になる日も近いかもしれません。

そんな無印のメリノウールニットがコチラ。
ココンチもエクストラファインメリノウールということで、素材グレードで考えるとユニクロと同じ。
ただ、ココンチは同じく高級素材のシルクも10%混紡されているというのがポイントで、このシルクによって光沢感や滑らかさが得られると考えると、案外いい組み合わせかもしれません。(案外シルクは保温性能も高いですし。)
ただ価格はユニクロの¥2,980に対して、無印良品¥3,990と約¥1000の価格差。
とはいっても無印の¥3,980でも十分破格だとは思いますけれどww
メリノウールグランプリ、プチプラ階級の勝者は、、、

さて、今回は簡易的にGAPと無印良品を比較してみましたが、この他にも各社メリノウールを用いた(100%や混紡はおいておくとしても)ハイゲージニットは定番商品の様にリリースしていますので、手に取る機会も少なくないとは思います。
ただ、上記の3社はいずれも洋服のクオリティには定評があるので、作り込みとしてはそこまで不備はないのでしょうが、単純に使われているウールのグレードや、定価の設定具合だけと比較してみると、ユニクロの価格破壊っぷりが顕著でした!
ただ、これは戦略的な価格設定もあろうかと思いますので、ブランドの総評とは結びつきませんが、あくまでもメリノウールニットのみを比較、、、となるとやはりユニクロの腕を上げざるを得ない、、、というのが私奴の判定ですwww
検証その②:超高額老舗ニットブランド、ジョンスメドレーと比較!

さて、ライバルメーカーとの比較にて独走状態である事を再確認させられたユニクロのメリノウールニットですが、もう一つ気になるのが超高額ニットブランドとの差ですよね! そしてそんな際によく引き合いに出されるのがコチラ!

ご存知、イギリスが誇る超高額な老舗ニットメーカー、ジョンスメドレー!
ハイゲージニット界での支持率たるや、他の追随を許しません!
とはいえ、ユニクロのハイゲージニットも負けてはおりませんでして、巷ではスメドレーと比較してもパッと身は分からないとのウワサもチラホラ。
ちょっくら生地感含めて比較してみましょうか。
先ずは生地感がコチラ

右(シルバー)がジョンスメドレー、左(紺)がユニクロ
スメドレーは幾分年季が入っていますので多少の毛羽はご勘弁をww
これ、ユニクロが新品とはいっても、まぁ正直コレだけ見た限りではどちらがユニクロなのか明示がない限り分からない方が多いのではないでしょうか。
続いては、美は細部に宿るとも言われます通り、ハイゲージニットの真骨頂である、お袖の取り付け具合を比較してみましょう。

先ずはスメドレーの袖付けがコチラ。
サスガのフルファッション製法。キレイに袖へのリンキングがなされています。
そして、ユニクロがコチラ。

ジツは案外ユニクロもフルファッション製法で、リンキングもしっかりしている。
これもどっちがスゴイといった言えず、むしろコレだけいうと、1/10の価格で買えるユニクロがコスパの高さにしか目が行かないw(爆)
後、比較できるとすれば、袖や裾のリブでしょうか。コチラ。

上がユニクロ、下がジョンスメドレー。
やはり引きでは分かりにくいので拡大してみます。

どうですか?案外分かりにくいっちゃ分かりにくいんですが、リブの細さが微妙に違うw
いや、こんなモンですよ、素人目に分かる差なんて(猛爆)
もうね、こんな重箱の隅をつつくような間違い探しみたいになっていますが、こんな感じで単純に結果だけを比較するならば、何故スメドレーはユニクロの10倍近い価格設定をしているのか、、、というのにも疑問にぶち当たるのは当然の結果でしょう。
しかしながら、あくまでも私奴の私見を申すとすれば、素材のグレードというのは大きいと思います。
というのも、世の中の最高級のメリノウールは先ずはスメドレーが優先的に確保する(ホントならすげぇな、スメドレーwww)という話も出てくる位のウールの質にこだわっているのがスメドレー。
もっというと、古くからウールやカシミアといった羊毛の原料ルートは、そのルートを作った開拓者が優先的な供給を受けれるというアパレル界のしきたりがある、、、なんてウワサも聞いたことがあるんですよね。 まぁ、あくまで聞いた話ですけれど(爆)、仮にコレがホントの話だと考えると、そりゃ老舗は強いだろうと。
それから言えば、ウールに関しては後発組であろうユニクロが、そんなウール供給コミュニティの中でグイグイを幅を効かせ、如何なる手段にてエクストラファインメリノなる高品質なウールを集めているのか?という方が私奴としては気になりますww。(ひょっとすると、契約牧場?との独自のルートを確立したのかもしれませんが)
まぁ、何事も20点を70〜80点に持っていくことは出来ても、80点を100点近くまで底上げするのは前者を遥かに超えるヨイショが要るもんで、ユニクロは前者、スメドレーは後者の領域であるが故に、コスト面での際が出ているんじゃないかなぁと考思っています。
ココらへんの議論となると『スメドレーは発色が良いから!』なんて言われる事もありますが、個人的には発色の差で そこまでコスト差が出るというのも無理があるじゃ無いかなぁと思いますwww
それよりは、スメドレー独自の手作業での仕上げだったり、ブランドイメージとしての価格設定や、もっというと内外価格差だったり(コレが何気に大きそうww)で履いている下駄がどんどん高くなっているのかも知れませんね。
まぁ、スメドレーとユニクロを比較する場合は、そういった品質面とコスト面の差をどう考えるのか、、、という事がポイントとなりそうですね。
ただ、これは私奴の私見ですが、最終的にユニクロを選ぶとしてもスメドレーを1着は持ってソンは無いと思いますよ。
やはりベタを知らずしてユニクロばかりを賞賛も出来ませんし、スメドレーも持ってるけれどユニクロで十分だよね、と言えた方が芯があってステキだなぁ、と思います。

そんな私奴でいうと、ユニクロとスメドレーの使い分けは、平日の普段使いはユニクロ、休日におめかしする時はスメドレー!という結論へ。
ただ、それは品質面でどちらが優れていたという判断ができたワケじゃなくて、単純に『大枚叩いたスメドレーをガンガン使うのは気が引けるww』という、全然本質がわかってない貧乏性を炸裂させた判断でしたwww(猛爆)
でもやっぱりスメドレーを着る時と、ユニクロを着る時では背筋の伸び方は違いますけどwww
とはいえココまで大きく波紋を呼んでいるのは価格面の差があり過ぎるからなんですけれど、今回改めて筆を執った印象で言うと、
スメドレーが高いんじゃなくて、ユニクロが安すぎる気がしてきましたwww
秋口から真冬まで大車輪の活躍を期待!

さて、そんなスメドレーをサゲたのか、ユニクロをアゲたのか分からない文章(爆)で締めた前段ですが、普段使いとして 気兼ねなくガンガン使えるのがユニクロのメリノウールセーターという意見は皆様にも分かって頂けたかと思います。
というワケで本項では私奴のオススメ着用方法についてご紹介したいと思います。
よもやガンガン使う!という文字とおりの活躍が見込めるコイツ。 下手すりゃ秋口から春先まで3シーズン重宝しちゃうんです!
インナーにもってこいな着用感!
というのも、ココンチのニットはお世辞にも厚手とは言えません。
まぁハイゲージニットですからある程度は薄くなるもんで、分厚いニットが欲しいならアンデルセンアンデルセンの様なローゲージニットを選ぶべきですw
ですがこの薄いニットが悪いのか、と言うとそうではなくで、この厚さ故にシャツやカットソーの上に重ねても着膨れせずにスッキリとキレイめに着れちゃうというのがココンチを重宝できる理由だと思います。
しかし!
モチロン、私奴もシャツの上に重ねて着るのも良いんですが、私奴の本当のオススメを言わせて貰うとするならば、Tシャツ代わりに着用する事をオススメします!
すなわち、シャツの下に着ちゃうということ。

薄手故にシャツのインナーとしてもモタ付かない!
これもエクストラファインメリノウールだからこそ使える使い方じゃないかと思うわけです。
というのも、ニットを素肌に着用するという事に対してチクチクするから、、、という理由で敬遠される方も少なくないと思いますが、チクチク感の原因は30μm以上の毛の太さがあるからと言われています。
ただ、ココンチのエクストラファインメリノは伊達にエクストラファインという枕詞が付いているワケではありません!
エクストラファインとは、18.5~19.5μmの極細繊維!
それ故、素肌に着用したって幾分チクチクが緩和されるんですよね。
敏感肌な方は中にTシャツを挟んで貰ってもいいと思いますが、前述した通り薄手のサラリとした生地感故にインナーとして着用しても全然違和感は無し!
もっというと巷ではヒートテックの様な発熱素材が持てはやされていますが、メリノウール自体がナチュラルに保温発熱素材だったりしますし、天然素材故にアレルギー等のリスクだって低いというオマケ付き。
ホントにコレを一枚インナー使いとして着用しているだけで思いの外温かいので是非お試しあれ! かのトレッキングウェア界隈ではメリノウールのインナーというのが防寒として市民権を得ている様で、これから考えても この使い方はあながち間違っていないと思います。
あとがき
ジツは上記でご紹介したニットのインナー使いですが、一度ユニクロのカシミアニットでも実施した事があります。正直コレはコレで非常に温かかったww
ただ、カシミアニットが¥9,990に対してメリノウールニットは¥2,990という価格設定である事を考えると、3着買って着回す方が効果的!という結論に至りましたw
もっというと、ココンチは洗濯機でガンガン洗えるという特殊加工も魅力!
まぁ一番の魅力はガンガン使って草臥れたとしても、一度飲みに行くのを我慢すれば買えちゃう(もっというと在庫も潤沢)というユニクロの凄まじいコスト競争力ではないでしょうか。コイツに関しては戦略的にやってると思いますが、改めてスゲーな ユニクロ。
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