こんにちは、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
さて、先の記事にてヌメ革のエイジング(手入れ)方法を熱弁 もとい、熱筆させて頂きましたが、
今回は手入れに伴い、必要となる備品についてご紹介しようと思います。
ちなみに、ヌメ革エイジングシリーズ3部作はコチラ
さて、前回のエントリにて、手入れに必要な備品の類は記載させて頂きましたが、改めて下記しますとコレ。
まぁ、ウイスキーはおいておくとしてwww 上記の大抵のモノがLoftのような雑貨屋さんや、デパートの紳士靴売り場に行けば売っているようなモノですので、入手自体は簡単かと思います。
ただ、ここで問題となってくるのが、革用のクリーム。
なんせ種類が多いんですよね。
それこそ、個人の趣味嗜好に沿うように各社がイロイロな製品をリリースしている訳ですが、革製品の手入れ初心者にとってはそれが仇となり何を選んだらいいのか分かり難い状況にもなっているのではないでしょうか。
そ こ で !
今回は、(僭越ながら)今まで数々の革用クリームを塗り倒してきた私奴が、なるべく偏見を除外したフラットな意見にて各社の革用クリームをご紹介しようというこの企画。題して
『チキチキ☆第1回 革用クリーム オススメは何だGP!! 』
ヌメ革 もしくは 革製品のお手入れ初心者の方や、はたまた上級者の方に至るまで、本記事の内容が全ての革製品ラバーズの血となり、肉となれればコレ幸い。
世の諸兄諸姉諸君、下記の内容を踏まえて自分の好みのクリームを見つけてください!
革用クリーム一斉比較!
それでは今より各クリームの長所・短所含めてご紹介していきますが 下記にご紹介する商品は全て無色のクリームとなります。
所謂鏡面仕上げをするようなのワックスについても別途筆を執りたいとは思っておりますが、とりあえず今回は無色クリームに限定してご紹介したいと思います。 (逆に無色クリームなので、黒や茶色の革靴にも使えて便利だと思いますwww )
ということで、一発目がこちら!
①コロニル社のディアマント
のっけから大本命のご紹介ですが、まぁ勿体ぶっても仕方ありませんのでww
ココンチはドイツに本社を置く、本格レザーメンテナンス用品を取り扱うメーカー。 その中でもプレミアムな扱いなのが、このディアマンテです。
何を隠そう私奴もこのディアマンテに出会ってからというもの、他のクリームを試してみたとて結局ココに戻ってきております。 (先日にの記事にて使用したクリームもコレ)
長所
- 比較的柔らかいクリームであり、伸びがよく、ぬり易い。
- 革にスーっと馴染み、明らかに革に吸収されている感が分かり易い。
- 有機溶剤を仕様していない為、革(お肌)に安心。
- 仕上がりはサラッとしており、ベタツキは少ない。
- 臭いも比較的少ない。
- 柔らかい光沢が好きな方にはオススメ。
短所
- 柔らかく、吸収が早い為、他のクリームと比べムラになりやすい。
- 光沢感はでない。
- 価格が高い。
とは言え、ムラになるといっても 極端に早く吸収されるわけではないので、初心者の方でも安心して使えるクリームかと思います。オススメです。
何にしようか迷っている方は、とりあえずコレ使っていれば間違いと思いますが、光沢感は期待できないです。 (光沢感を求める場合は後述する③か④が有力。)
※‘14年4月追記 ディアマンテは、コロニルよりディスコン(廃版)となった様で、後継としてシュプリームと名を変えてリリースされています。 但し、フッ素配合と、従来のディアマンテとの差異もあり。
②M.MOWBRAY(M.モゥブレィ) デリケートクリーム
ココンチはシューケアメーカーといった印象ですが、革靴はモチロン、革製品全般に使えます。
おそらく、店頭でも並んでいる機会も多く、手に取りやすい製品では無いでしょうか。
長所
- 何にても手軽に使える。
- 入手が容易。
- 価格が安い。
- ミスター無難。
短所
- 特に無しwww
中身としては、いたって普通。(爆)
可も無く不可もなく、無難な印象です。
でも、短所が目に付かないという事は、有る意味 最大の長所かもしれませんwww
③サフィール ビーズワックスファインクリーム
ココンチもシューケアメーカー。おフランス出身の小洒落たニクイヤツ。
フタの蜂のマーク(蜜ロウ成分に由来)も何だかカッコイイ。
カラーラインナップも豊富ですが、無色を選ぶ場合はニュートラルを選んで下さい。
長所
- クリームとして硬過ぎず、柔らか過ぎず、使い易い
- 入手が容易。
- 価格が安い。
- 比較的光沢が出易い。
短所
- 臭いが気になる。
- 多少のベタツキが残る場合も。
革靴用のクリームといった印象がありますが、案外革製品との相性も良いです。
とはいえ、光沢が出易い傾向にありますので、用途に合わせてのご使用をオススメします。 (何がなんでもテカテカっていうのも、、、ね。)
ただ、使い込んだヌメ革をコイツでテカらせると、結構カッコイイです。
④サフィールノワール クレム1925
上記サフィールのハイエンド版です。 まぁ、見た目のお洒落感がパンパないです。 これもカラーラインナップも豊富、無色を選ぶ場合はニュートラルを選んで下さい。
長所
- クリームとして硬過ぎず、柔らか過ぎず、使い易い
- 有機溶剤を仕様していない為、革(お肌)に安心。
- 光沢が出易い。
- 見た目が とてつもなくカッコイイ。
短所
- 臭いが気になる。
- 多少のベタツキが残る場合も。
- 価格が高い
- 取り扱い店舗が少ない。
イメージとしては、③のサフィールよりも浸透性が高いかな?くらいの印象。
但し、③のサフィールが乳化製クリームに対し、コレは油性。
成分的には革にもお肌にも安心です。
これ正直いうと、最初はお高いだけでしょ?みたいな感じで思っていたんです。
コストに見合ったメリットがあるのかな、、、的な。
が、使い込むうちにそのイメージは完全になくなりました!
というのも、クレム1925で磨いた時のツヤ感が素晴らしくて、ギラギラする訳でもなく、かといって光沢がない訳でもない絶妙なツヤ感を演出してくれます。
正直、無人島に持っていく靴クリームを選べ!(爆)と言われたら、冒頭のシュプリームかこのクレム1925の2択になると思います。(革靴メインのメンテナンスなら断然クレム1925です)
上述した通り、少々割高な価格設定ではありますが、よくわからないクリームを買うよりはクレム1925をひとつ買った方が、間違いなく今後の革靴とのお付き合いに後悔しないハズです! スーパーオススメ!
⑤ラナパー
これは定番でしょうか。
革製品を行う中で誰もが通る道かと思います。
成分がサフィールの様に蜜ロウとうたわれていますが、ワセリンが90%以上を占めています。
保湿という意味では良いかもしれません。
長所
- 温度により硬さに変化あり。(暖かい場所での使用がオススメ)
- 有機溶剤を仕様していない為、革(お肌)に安心。
- 光沢が出易い。
- 保湿効果は高い
短所
- 温度によっては塗り難いかも。
- 臭いが気になる。
- ベタツキが残り安い。
- ほぼワセリンである。
賛否ありますが、上記クリームとはまた違った製品といった印象。
例えば、カッピカピに乾燥したレザーの保湿等の最終手段といった用途では使えますが、ヌメ革等の小物に対しては不向きかと。
結構ガシガシっとした、革ジャンや、ソファーといった物には使い易いかも知れません。
⑥コロニル シリコンポリッシュ
①と同じ、コロニル社の製品。ジツは私奴が初めて手にしたクリームです。
チューブ入りの為、使い勝手が良く、また、シリコン配合の為 防水効果もあります。
日光浴後の初めてのクリームとしては良いと思います。 (通常のクリームにて手入れした後、防水スプレーを吹きかけるのであれば、コチラ単発で手入れなされた方が良いかと思います。)
長所
- チューブ入りで使い易い。
- 伸びも良く、利便性は高い。
- 光沢が出易い。
- 防水効果あり
短所
- シリコン配合というのが気になる。
- 臭いが気になる。
- ベタツキが残り安い。(キュッキュするイメージ)
実際の効果の程は分かりませんが、シリコン配合(防水性)との事で、革の通気性を損なわないかが心配。(防水スプレーも同様の理由で私奴は敬遠)
実際使用した際に、不具合等はありませんでしたので気持ちの問題かもしれませんww
ちなみに、光沢感は強く。結構テカってくれます。使い込んだヌメ革にはオススメです。
あと、私はブラウンを購入してトリッカーズのコバにはコイツを塗り塗りしています。
あとがき
この他にも、トリッカーズ純正のクリームであったり、ミンクオイル等のケア用品等のレビューも書きたいところですが、とりあえずは上記の内容で定番商品の解釈は可能かと思います。 (決して、文章作成に疲れた訳ではないんです!!!)
前述したとおり、なるべくフラットな意見で記載したつもりですが、百聞は一見にしかず。
大まかなニュアンスが掴めたら、トライ&エラーを繰り返しながら、好みのケア用品を見つけてみて下さい。
ちなみに、現在私奴は①④を手元に有しており、製品において使い分けているのですが、そういった好みも含めてやっぱり奥が深いですwwwww
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