HELLO!Sir! ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
いきなりですが、皆さんはプライベートでカバンってお持ちになりますか?
ジツは私、あまりカバンは持たないんです。
というか、むしろ日常的にカバンを持たないこともあって、カバンの保有数もそこまで多くありません。
例えば、オフの日は荷物量によって2種類のLLビーンのボート&トートを使い分ける位ですし、仕事用のカバンも連泊ならTUMIのトロリー、一泊ならTUMIのエキスパンションブリーフ、日帰りならフェリージと、それぞれが守備範囲をキッチリ守ってくれていた事もあって特には困っていなかったんですよ。
そう、今までは。。。
というのも、ジツは昨年くらいから出張が増え(今はコロナにより社内規制がかがっていますが)、日曜日から前泊(若しくは週末に後泊)といったケースが目立つようになって来たんですね。 つまり前後のオフで現地観光ができるというアレですwwww
ただ、そんな時に困るのがカバン。
前後に余暇があるとはいえ、基本的には仕事に対応できるカバンで向かう事が大前提なので、持っていくとすれば上述したTUMIかフェリージ、、、となるのですが、どうもカジュアルスタイルにはしっくりこないんですよね。
しかし、そんなときに雷鳴の如くスピーディーに登用が決定したのが今回のジッパートート。
結論を言えば、コイツはトートバッグというカジュアル仕様でありながら、端正な面構えと落ち着いた配色故に オン/オフ問わず使える高い汎用性を有する名作だと断言できます!!
例えば、ドレスコードが緩めのお勤め先の方にもオススメできますし、オフオフ問わず使える一泊用のカバンをお探しの方も必見です!
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質実剛健フィルソン
さて、フィルソンと言えば過去にマッキノウベストについてご紹介したことがありましたが、カバンとなると今回が初めて。
ただ、カバンとはいえマッキノウベストと同様に質実剛健を地で行くのがフィルソン。
まさにヘビーデューティーの代名詞たるフィルソンは、無骨も無骨です。
というわけで、コイツの無骨っぷりと抜群の使い勝手をゴリゴリにご覧入れましょう!
フィルソンといえばティンクロス、そしてラギッドツイル!
まずはコイツ。カバンという構造体において一番面積の広いパーツといえばボディを構成する生地ですよね。
コイツで全体の表情がキマる!といっても過言ではありません。
フィルソンといえば、マッキノウジャケットやベストに使われている肉厚なウールが有名ですが、ジツはもう一つフィルソンには特徴的なファブリックがあるのをご存知でしょうか。
そう、ソレこそが【ティンクロス】と呼ばれる素材。
コットンダック生地と呼ばれる15オンスの強靭な生地にパラフィンワックスを塗り込んだのがフィルソンの【ティンクロス】。
かの英国バブアーが発明したオイルドコットンの亜種といったら分かりやすいかもしれません。
で、今回のカバンに使われているのがその【ティンクロス】から更に派生した【ラギッドツイル】。
ツイル生地特有の稜線が見えるこの肉厚な生地にワックスを染み込ませたモノこそが、この【ラギッドツイル】なのです!
繰り返しますが、ダック生地にワックスを染み込ませたのが【ティンクロス】で、ツイル生地にワックスを染み込ませたのが【ラギッドツイル】。 ここ、テストに出ますよ!!(爆)
また、この【ラギッドツイル生地】も特徴があって、世に溢れた一般的なツイル生地とはワケが違います。
というのも、サスガはフィルソン。
なんと生地の厚みたるや、驚愕の22オンス!
フルカウントのジーパンが13.5オンスなので大体1.5枚強の厚み。
また、チャンピオンの名作、T1011が7オンスですからコイツが3枚分。
LLビーンのボート&トートが24オンス(!)ですから、よもやコイツに肉薄する厚み!!!
いやはや、世の男の子に刺さるスペックが採用されておりますwww
ってか、LLビーンも負けじ劣らずの大馬鹿スペック(超褒め言葉)だけどwww
ただ、フィルソンは生地のオンス数でこそLLビーンに劣るとはいえ、ラギッドクロスはここから撥水性が付与されるというスペックが付随してきます。流石ハンター御用達ブランド。
山を主戦場にしているだけあって、雨風に対するスペックには余念がありません。
今でこそ、オーバースペックである事が必ずしも良しとされず、適切な大きさやスペックというのが重要視される風潮にありますが、
やっぱり男の子としてはデカい、重い、強い(スペックがゴツい)モノには惹かれるの性分ではないでしょうか。
それから言えば、フィルソン(というか当時のアメリカ文化)は男の子の夢が詰まっていますね。
いやはや、素敵オブ素敵ズ。
ヘビーデューティーの証、ブライドルレザー
さて、上述した【ラギッドツイル】のみならず、フィルソンのバッグを構成する材料として忘れてはならないモノといえば、ズバリレザー。
そしてそのレザーも通常のレザーではないのがフィルソンのコダワリ。
なんと、フィルソンのカバンに使われているレザーはすべて高品質な【ブライドルレザー】が使われているのだ!!!
本ブログをご覧の諸兄諸姉諸君であれば既にご存知でしょうが、ブライドルレザーとは元々イギリスで馬具(を構成するベルト状)用途に発明されたレザー。
なめした後のレザーにロウを染み込ませる事で、強靭さとメンテナンスの容易さと愛しさと切なさと心強さと部屋とYシャツと私といった各方面の魅力を詰め込んだ、心のベストテン第一位はこんな革だった、というやつです。(は?爆)
見て分かる肉厚っぷりで、下手すると巷に溢れるベルトよりも高品質なイキフンを感じるハンドル。
使い込まれたハンドルは非常にしなやか。ブライドルレザー特有の硬さは微塵も感じません。
ハンドルを固定する部分のレザーも艶があって超キレイ。
ステッチワークも超丁寧だし、そもそも糸の太さもゴツいwww
ちなみに、フィルソンのハンドルに採用されているブライドルレザーはアメリカのペンシルバニア州に社屋を構える、WICKETT & CRAIG(ウィケット&クレイグ)社の『イングリッシュブライドルレザー』を使用しています!!
アメリカ最古のベジタブルタンニン鞣専門メーカーという事で、トリーレザーのベルトにも採用されているココンチ。フィルソンのmade in USAは伊達じゃない是!!!
ちなみに、このレザー使いはハンドルだけでなく随所に見る事ができるのでそちらもご紹介しましょう。
随所に光るレザーとブラスのワンツーパンチ
ハンドル以外のレザー使いの場所として目をひくのはココでしょうね。ファスナー。
そして、このファスナー部分ですらコダワリ満載で作っているのがフィルソンなのです。コチラ。
プルタブに括り付けられたブライドルレザーと、ブラス(真鍮製)の色のバランスが最高でしょ!
使用に伴い少々曇りが発生していますが、ブラス自体は腐食に強い金属で、ゴールドの色味も素敵。
世の中にはシルバーカラーのファスナーだってあると思いますが、あえてシルバーを選ばない所が流石です。
フィルソンはゴールドパーツだからこそ、渋い雰囲気が保てている様に感じます。
また、ファスナーの端にはスムーズな開閉をアシストするプルタブも装備。
そしてコチラもブライドルレザー。万事抜かりありません。
また『CC FILSON CO. SEATTLE SINCE 1897』の刻印が押されており、こういった細かいパーツに刻まれたディテールがモノ作りへの愛を感じます。
便利なアウトポケットとキーリング
また、ここからは細かいディテールではなく実用面に対する内容となりますが、ここもしっかり考えられているのがフィルソン。
例えば、4面に作られたアウトポケットは非常に便利。 両サイドのマチ部分のポケットはサングラスや携帯、小銭入れといった小物アイテムを突っ込むのに重宝します。
同じくブライドルレザーで仕上がった夏場の相棒、ホワイトハウスコックスのサングラスケースもスッと取り出せるので非常に便利です。
またハンドル側にもフラットな大ポケットが両面に設計されています。
ココは雑誌やカタログ等、すぐに取り出したいモノの収納に便利。
また大ポケットの内側面にはナスカンも装備されていて、これでキーホルダーがカバンの中で行方不明にならずに済みます。
ただ、このナスカン。ポケットの開口部から少し奥まった位置に取り付けられているのと、ナスカンを縫い付けたテープが微妙に短いので、正直に言うと使い難いですwww ええ、私奴は使っていませんwww(猛爆)
とはいえ、ここまでアウトポケットが充実しているのも、ジツはメインポケット内部にはポケットが一切ないシンプル構造だからこそ。
分かりやすい様にバッグを裏返してみた写真がコチラです。
この通り、まるっとポケットの無い完全な箱状のメインポケット。
ただ、パイピング処理は綺麗に仕上げられており、案外裏返して使ってもソレっぽい、、、というのはフィルソンの品質を信頼するに足る理由ですよね。
個人的には内側にも貴重品収納用のポケットが一個あれば重宝したのですが、一泊分の洋服は余裕で入る収納量故に国内旅行やタウンユースであればなんら問題ない収納力です。
アメカジにハマるブランドヒストリー
ここまで無骨なモノ作りをするフィルソンですが、今もまだアメリカで生産を続けているというのは嬉しい限り。
過去にベストをご紹介しした時にも触れましたが、フィルソンは創業100年を超える超老舗。
1920年代のアメリカ黄金自体を超えて今も存在するブランドですから、ココンチの男臭い雰囲気も理解出来る気がします。
もっといえば、アメカジコーディネートの相性だって疑う余地はありません。
というわけで、ココからはフィルソンバッグと相性の良いコーディネート案をご紹介したいと思います!
デニムやワークと相性のよい土臭さが魅力
では早速初めて行きたいと思いますが、そもそも未だにアメリカメイドを貫くフィルソンとしては、やはりアメリカ物との相性はお約束でしょう。
例えば、アメカジといって外せないのがデニムや軍パンですが、今回選んだネイビーは基本的に何にでも合う万能カラー。
オリーブカラーとネイビーの相性の良さは言わずもがな。
ラギッドツイルとブライドルレザーの質感が土臭さを感じさせるので、とってもいい塩梅に仕上がります。
タンやオリーブならもっと土臭さが出せたかもしれません。
ちなみに、ココンチのトートバッグは肩掛けにしても絶妙な長さとなるのがポイント。
手に提げても良し、肩に掛けても良し!という、計算され尽くしたハンドル長さです。
ちなみに、ネイビーカラーのバッグであれば、アメカジ以外にも『フレンチアイビー的な服装にも相性がイイんじゃないか説』は唱えてみたい。
例えば、超定番のボーダーに紺ブレ、ジーンズにローファーという教科書的なフレンチアイビー。
これに合わせても案外変じゃないのは新しい発見ではないでしょうか。やはりネイビーの色味は結構オイシイ。
この時期ならジャケットを脱いで、フランス感を匂わせる為に首元にチーフを巻くのもいい感じ。
いうて、カットソーとミカエルくらいしかフレンチ感ないですけどwwww
また、お気づきの方もおられるかと思いますが、案外ビジネス用途としてもギリギリ使えそうなのがコイツの魅力でもあったりします。
ギリギリ仕事でも使える塩梅が嬉しい
最近では仕事用にトートバッグを用いる方も多く見るようになり、ビジネスにトートバッグという文化も浸透してきたきらいはありますが、そんな中でも私奴が気になる事があるとすれば、『トートバッグとはいえ中身が見えないカバン』であって欲しいという事。
というのも、基本的にはカバンの中身として会社資料が入っている場合や、一泊の場合は着替えが入っているケースも有る為、そんな時に中身が見えちゃうのって少々不格好じゃないですか。
そういう意味ではこのジップトートは蓋がまるっと閉まるので理想的な設計。また、ネイビーであれば落ち着いた色味故に案外ビジネスでも使えるポテンシャルを持っていると思っています。例えばこういった感じでしょうか。
既に若干のカジュアル感こそありますが(爆)紺ブレにスラックスをあわせたジャケパンスタイル。
コレが許される職場であれば、案外フィルソンを仕事に使うのは問題ないかも。
ちなみに、弊社のドレスコードはガバガバなので、例え靴がローファーでも指摘される程の文化はありませんwww
また、ジャケパンではなく、カッチリスーツをあわせた場合がこんな感じです。
長いハンドル故にバリバリのビジネススタイル、、、というのは無理が有るとは言え、思った以上に違和感はないかと。。
というのも、ココンチはカジュアルバッグだけではなくビジネス向けのブリーフバッグなんかも作っているんです。
もっといえば、ラギッドツイルにブライドルレザーという同じ素材を使って仕上げていたりするので、そこまで突飛な感じがしないのも納得。
私奴も(冒頭で触れた通り)、前泊、後泊といった余暇も兼ねた出張に際して、オンオフに共用できる出張カバンがあればな、、、と思っていた事もあって、このジッパートートを見た時に『コレだ!!』と即時に狙いを定めましたwww
まぁ唯一難点があるとすれば、フィルソンにはトートバッグ以外にも1〜3泊用といったサイズ別の旅行カバンの展開があって、私奴の琴線を刺激する手を一向に緩めてくれないことwww
この男好きする色味と素材と作り込み、さらにはオンオフ兼用できそうな絶妙な塩梅とは、全くもってけしからんブランドだな!!(猛爆)
あとがき
ちなみに、出張の際はカバンが必要とはいえ、オフにおいては昨今のキャッシュレスの恩恵もあって荷物は減る一方。
というのも、オフの日の携帯品といえば、①札入れ、②ハンカチ、③小銭入れ、④AirPods、⑤キーホルダー、⑥携帯とこんなモノ。
状況次第で⑧サングラスや⑨モバイルバッテリー、⑩キンドルを持ち歩くかな、、、といった感じです。
どカジュアルスタイルであれば、リアルに20年モノのグレゴリーのミニバッグが未だに大活躍で、意外と⑧⑨⑩まで全て収納できるので重宝しています。
だだ、キレイめな格好には合わせにくいのが難点ですね。
そういう意味では、今回のフィルソンはオフの日でもフル回転させたいのですが、如何せんカバンの容量に対して荷物が少ないww
いっそカメラとタブレットでも買ってカバンに忍ばせておけば、いつでもどこでもブログが書けるな、、、なんてあらぬ物欲まで湧き出してくるのは、、、
誰のせい?それはアレだ、夏のせい!!(2週連続2回目/サマージャム93)
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