11月も中盤を過ぎ、そろそろブーツの類が本格稼働する時期がやってまいりました。
どうも、ちゃん貴(@butsuyokukaisho)です。
かくいう私奴も、先々週あたりから下駄箱より手持ちのブーツを引っ張り出してはゴゾゴゾとメンテナンス祭りを開催。 一部ブーツ以外のモノも混ざってはおりますが、この冬もよろしく!という意味も込めて、クリームを塗りつけては丹念にブラッシングをしております。
主役級の役者の揃う我がブーツ艦隊でも、ご存知トリッカーズ上級大将の看板役者っぷりは未だ健在!
なんせ我が物欲艦隊発足前からの相棒ですからねw(爆)
もっというと、今回のエントリにおける主役もコイツです!
思えば19歳の頃に思いきり背伸びをして買ったトリッカーズですが、今回メンテナンスを行うにあたって改めて惚れ直した事もチラホラと。
というわけで、本ブログにおける【私奴の備忘録】という側面を最大限に発揮する為にも、14年感のエイジングの歴史についてマイルストーンを残しておきたいと思います!
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とはいっても、私奴のカントリブーツも14年もあれば様々な歴史がありました。
というわけで、今回のエントリではブギーバック・トリッカーズと銘打ちまして、なんだかんだと思い出が刻まれたトリッカーズの歴史を遡って行きたいと思います。
まずは今日現在のトリッカーズがコレ!
秋の大メンテナンス祭りにて、初めてトゥを鏡面っぽくおめかししました!
あちこちにガツガツぶつける事もあったけど、マッシブなコバの影響でアッパーにはさほどのダメージは無し。
ぼちぼち水シミは見えるけど、案外キレイだなww(猛爆)
ヒール部分の革質も健在!
キップカーフならではのしっとり感のある雰囲気は手前味噌ながら自慢できると思う。
とはいえ、脱ぎ履きの際に掴む箇所には少々カサつきが。
ディアマンテにて栄養補給は忘れずに。
タンの裏のトリッカーズのパッチも擦り切れてきた。
ベージュに真っ赤のロゴというのが、古臭くて好きだったので擦り切れちゃうのは残念。
ヒールのライニング(内貼り)も度々の脱ぎ履きで破れてしまった。
近々リペアに出そうかな。
そういえば、本ブログ立ち上げ当初に一度筆を執っていたトリッカーズ(当時は購入後9年経過)のエントリーがあったので、その時との比較がコチラ!
基本的には街履き用途がメインのカントリブーツ(爆)
旅行に行く際に好んで履いたものの、湿地帯や荒れたオフロードをコイツで踏破する!なんてスパルタなシチュエーションには遭遇した事がない温室育ちですw(爆)
大公開!トリッカーズでの失敗談(猛爆)
そんな箱入り息子とも呼べるトリッカーズですが、そもそもコイツは私奴が初めて手にした本格革靴。
それ故、サイズ選びからメンテナンスのやり方まで、まさにトリッカーズにて試行錯誤を繰り返しながら成長してきた”相棒”と言っても過言ではありません。
とはいえ、やはり何事も慣れるまでは失敗はつきもの。
私奴だってこのトリッカーズにおいて試行錯誤の中で失敗したことや、肝を冷やした事も少なくありません。
という事で、本項では私奴が体験したトリッカーズの購入・メンテナンスに伴うリアルな失敗談について、赤裸々にご紹介したいと思います!
是非、反面教師として笑ってやってください!(猛爆)
失敗談その①;革靴用のサイズ感に気を付けろ!
では早速 失敗談について筆を執って行きたいと思いますが、まず一番最初に気をつける事といえばまずはコレではないでしょうか。
革靴のサイズ選びと、スニーカーのサイズ選びは違う!
これは、既に革靴を幾つかお持ちのお方であればお分かりかと思いますが、初めて本格革靴を買う!という方はどうしてもこの辺を間違いがちだと思います。
正直いうと、私奴のトリッカーズもサイズ間違えてるんですよ(猛爆)
コレ↓↓
マイカントリーブーツの表記。可愛い筆跡の職人さんに当たったみたい。
サイズがUK8でことで、なんと26.5cm相当ww(猛爆)
フィッティング(ワイズ)が5。
というのも、19歳ソコソコの年齢でバリバリのスニーカー小僧だった私奴が背伸びして買ったトリッカーズですから、まぁこのサイズ感も仕方ないっちゃ仕方ないような気もします。
一応店頭で試着の上で購入したのですが、どうしてもスニーカー基準でのサイズ選びと相成りまして、コイツを選んじゃいました。(うーん、バカバカ!)
では、本当はどのサイズを選べばよかったのか、、、というとコレ。
これはトリッカーズのサイズチャート。
UKサイズは日本のセンチ表記でいくら、、、という変換表ですね。 私奴のケースでいえば、普段履いているスニーカーのサイズは26.5cmなので、そういった意味ではUK8のサイズを選ぶのは一見違ってなさそうなんですが、実はココに落とし穴がありました。
というのも、スニーカーは自分の足の実測寸法に対して1cm程度の余裕(捨て寸)を取ったサイズを選ぶのが理想と言われています。 これはピッタリジャストサイズだと、靴先とつま先が当たっちゃうので【捨て寸(と言われる空間)】を取りましょうね、、、といった感じです。
対して、本格革靴には基本的に自分の足の実測寸法そのままのサイズを選びます。何故なら 革靴に既には元々【捨て寸】を設計した上での寸法表記になっているから。
私奴で言えば 右足;25cm/左足;25.5cmの実測寸法ですから、本当はUK6.5とかUK7.0 を選ぶべきだったんですね。 当時の店員さんも そういう意味ではサイズの選び方が分かっていなかったのか、もしくはカモが来た!って事で、上手く売り付けられたのかwww(爆) まぁ、自己責任ですよね。 いい勉強になりました!
そんな大きめのトリッカーズですから、履き慣れてインソールのコルクが沈んだ結果、分厚いソックスを履いても羽根が閉じちゃうくらいのサイズ感にww
でも これだけ紐をキュンキュンに締めているとフィット感は抜群ですww
ただ、実際スニーカー慣れしている人ならば、革靴で適正と云われるサイズは窮屈に感じるかと思います。もっと言えば、普段革靴を履いているサラリーマンの方でも、半数以上の方は自身の適正サイズは分かっていないと思います。
しかし、適正サイズで足に馴染んだ革靴というのは何とも言えない気持ち良さが有るんですよ。(サイズを間違えた私が言うのも何ですがwww)
もっといえば長さの他にもワイズ(足幅)なんかのサイズ展開もありますから、組み合わせは更に複雑になりますが、原則として革靴のサイズ選びの方法は知っておいて損はありません。 私奴もコレばっかりは息子にキッチリ教えたいと思いますwww
教訓:トリッカーズ(というか革靴)はヌード寸法で合わす!
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失敗談その②;革用クリームは薄く、まんべんなく
さて、繰り返しますが、私奴にとっての本格革靴デビューはこのトリッカーズ。
今でこそ【革靴のメンテナンス方法】が分からない!となってもググれば一発でわかっちゃいますが、当時は携帯電話も発達してなかったので そういった作業すら手探りでした。
私奴も正直やり方がわからず【ウエスでクリームを塗り拡げてから、乾拭きで仕上げる】といったBREEのコインケースの延長線上の手法にてメンテを行っておりましたが、購入後1年が経過した頃でしょうか、事件が起きますww
というのも、こまめにメンテナンスはしていたモノの、若干カサつく場所がでてきたのが気になった私奴は【お肌と同じようにクリームをたっぷり塗って放置した方が、パック的な効果も相まって革もしっとりするんじゃないか!】という妙案を思いつきます(爆)
そして何を血迷ったか、クリームジャーに人差し指を突っ込んでは ニベアクリームよろしく指先に付いたクリームをトリッカーズにベタベタに塗り込み、更にはその状態で一晩放置してみる、という荒業に手を染めますw(猛爆)
結果、ベタベタに厚塗られたクリームが乾いてバリバリにひび割れる、、、という思い出すだけでもおぞましい光景にビックリ!
急いでウエスをお湯(この時はリムーバーという概念が無かったwww)で濡らし、ひたすらバリバリになった相棒を抱えながら涙目でクリームを除去した思い出、、、(猛爆)
※後にクリームの厚塗り(ひび割れ)が起因となり、革の銀面にまでクラックが至るケースがある事を知り、なおさら肝を冷やしましたwww
幸いバリバリにひび割れたクラックはクリーム層だけで完結していた様で、革の銀面へのダメージはなかった(と思っている)んですが、思い返せばトリッカーズでコレほど肝を冷やした事は他にありません。 (なんせ19歳当時の私奴にとってトリッカーズは超高価な買い物で、正真正銘の宝物でしたからwww)
教訓:革用クリームはうすく、ブラシでまんべんなく!
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モールトンかストウで悩んだらストウ一択!
そんな失敗談も数多くあるカントリーブーツですが、唯一これは私奴のファインプレーだった!と思えた事でいえば、同じカントリーブーツでも【ストウ(Stow)】と呼ばれるモデルを買った事でしょうか。
というのも、コレを知ったのはトリッカーズを買って3年位経った頃なんですが、どうもカントリーブーツの中には、のっぺりと絵の具で塗ったような色をしたブーツが有ることに気が付きました。
で、いろいろとリサーチしてみると、どうやら同じカントリーブーツの名を関したブーツでも、下記のようなモデルの分別(棲み分け)が”あった”みたいです。
【ストウ(STOW)】
・英国企画(サイズ表記もUK表示)
・使用している革は上質なカーフを使用
・ツヤのあるエイジングが魅力
・私奴のカントリーブーツはストウです【モールトン(MALTON)】
・日本代理店企画(サイズ表記はUS表示)
・使用している革はゴースカーフレザーを使用
・革に顔料塗装
・革質として水に強くアウトドア用途に有利
ざっと比較すると、こんな感じですかね。
乱暴にいうと、両モデルとも使われているラスト(木型)は同じだけど、使っている革だけが違う、、、みたいな感じです。 まぁ日本代理店の商売臭さもプンプンしますけどwww
ただね、私奴は絶対ストウ派です。
というのも、私奴がとても魅力的だと感じるエイジングの進み方は、ツヤがあってキメのこまかなストウのエイジングなんですよね。
良いように言えば、モールトンの野趣的な出で立ちや革質こそ、カントリーブーツっぽいといえばそうなんですが、エイジングを楽しむ!となるとやっぱり私はストウを推したいですね。
というか、モールトンなんて日本向けの後発モデルでしょ?
もともと日本代理店が企画をする前から、本国にてバリバリのアウトドア用として重宝されていたのはストウでしょうし、そう考えると ストウだからアウトドアに向かない!とか、モールトンの方がアウトドア向き!なんて事はないと思います。
とはいっても、【ストウ】と【モールトン】の棲み分けも、今や過去の話の様で(上記でも 棲み分けが”あった”と書いたのはその為)、現在では別注モデルによるバリエーションが多岐に渡る事もあって、モールトンでもカーフを使ったモデルがあったりと、その境界もあやふやみたいです。(猛爆)
まぁ、カーフ(ストウ)とゴースカーフ(モールトン)の違いは現物を見れば案外簡単に分かる(キメの細かさや、表面の顔料の具合で分かりやすい)ので、カントリーブーツの購入を検討されている方は是非チェックしてみてください。
ってか、ストウかモールトンで悩んだら是非ストウにしましょう!(猛爆)
あとがき
いやはや私奴のカントリーブーツもバリバリの温室育ちといえ、振り返ればいろいろな思い出があるものですね。
今でこそ上述した失敗談も笑い話としてご紹介出来ますが、それもひとえに私奴のトリッカーズに対する愛情が、殿堂入りしちゃう位にメーター振り切っちゃってるからwww
分かり易くいうと、波瑠ちゃんやガッキーと並ぶ程に、トリッカーズへの愛がいっぱいなんです(猛爆)
ただ、上述したような失敗談や、ストウやモールトンの違いについても、場合によっては愛情が薄れてしまうリスクだってあるワケですから、なるべくなら今後トリッカーズ購入を検討している諸兄諸姉諸君に同じ轍を踏んで欲しく無いんです。
もっといえば、既にトリッカーズは持ってはいるものの 最近トリッカーズと疎遠となっている御仁にも、再びトリッカーズとの親睦を深めて華を咲かせて欲しいんです!
皆さん、トリッカーズ、ホントいい靴ですよ。
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コメント
初めまして!
先日、Cシェイドゴースカーフ、ダイナイトソールのストウを購入しました。
地元の店舗には取り扱いが無く通販でしたので、サイズ選びにはかなり迷いました。
私の荷重時の足長が25.0cmでサイズをUK6.5かUK7かで迷った末、UK7にしました。
履き慣れてコルクが沈み込んでくると微妙に緩い感じがしてきて、あぁ失敗したかな…と思っていたのですが、ちゃん貴さんが1.5オーバーサイズで十数年以上お履きになっているのを拝見しまして勇気づけられました。
私の場合はハーフサイズ程度のオーバーなのでヘルスニットのやや厚手のスラブソックスを履いてみたらインソールなしでもフィット感を得られましたので、全然許容できるサイズだと思えてきました。
なかなかアジが出にくいゴースカーフですが気長に末永く履いてゆこうと思います。
>MUSHMANさん
初めまして!コメントありがとうございます。
トリッカーズ、最初からコルクの沈みなんて予想してサイズ選びできませんよねwwww 難易度高すぎです。
ただ、ハイトが高いのと、意外と羽根の閉じ代もあるので、ぎゅっと縛ると案外気持ち良く履けますよ!
ゴースカーフはゴリゴリのカントリーブーツですから、サイズも気にせず履き倒しましょう。
またエイジングが進行してきたら、ぜひ写真見せてください!
良いトリッカーズライフを!!!